
2014年にレギュラーラインナップに加わり、「普通免許で、なおかつノーヘルで乗れる」ことから一部のユーザーから支持を集めている“トライグライド”だが、その魅力のひとつに数えられるのが、三輪ならではの迫力とその存在感だろう。ここに紹介するトライジャ(大阪府)によるマシン ”ホワイトホエール(White Whale)”は、そうした特徴をより感じられる1台だ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(渡辺まこと) ●外部リンク:トライジャ
造形だけではない唯一無二の魅力
特徴的なワンオフのボディーワークによって、F1やGTカーのごとくリヤに装着されたウイングと、ワイド化されたリヤまわりの造形にはかなりのボリュームが与えられているのだが、この迫力はやはりトライクならでは魅力だ。
またトライクと言えば、本場アメリカでは体力的に2輪に乗るのが厳しくなった高齢者からも高い支持を集めているそうだが、ある意味でサイドカーよりも乗りやすくクセの少ないフィーリングで、意外にコーナリング性能が高いのも一部マニアには知られた事実だろう。車体がバンクしない部分にこそ違和感があるのだが、文字どおり“ハンドルを切る”ことでコーナーをスパッと曲がるさまは、あたかも4輪のレーシングカーを彷彿とさせるもので、テクニックのあるライダーが乗れば、ともすればタイトなコーナーではトライクの方が速いと思える場合もある。
たとえばレースの世界では、2輪より4輪の方が総じてタイムが上なのだが、そういった理屈がトライクにも当てはまるのかもしれない。実際、この“ホワイトホエール(White Whale)”のようなマシンが、街なかの交差点をレーシングカーさながらに“スパッ”と駆け抜けていくさまを想像すると、この上なく痛快だ。それがトライジャの狙いなら…、なかなかに洒落が効いている。
リヤウィングが備えられたトライジャ製ワンオフワイドボディーによって、あたかもF1やスーパーGTのマシンのような佇まいを見せるこのマシン。“白鯨”を意味するマシンネームにふさわしいサイズ感のボディは、数あるトライクの中でも大柄な部類に入るのだが、スタイル自体のバランスはご覧のように見事なまとまりを見せている。フロントは23インチホイールを装着し、リヤはワークデュランダル(WORK DURANDAL)DD5.2ホイールで、タイヤはファルケンのFK510。繰り返しになるが、かなりの迫力だ。
タンク/サイドカバー/フロントカウルなどマシンのスタイルを決定付ける主要なパーツはもちろん、ハンドルやシートなど操作系に関わるパーツや細部のディテールも、トライジャ製ワンオフパーツで固められている部分も見逃せないだろう。ちなみにこの車両も、音量が可変で設定可能な合法マフラー・ジキル&ハイドを装着。こうした部分もトライジャらしい点だ。
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
パンアメリカ用のパーツをいち早く開発 ドイツに本社を構えるツアラテックは、アドベンチャーバイク界で世界的に著名で実績を持つパーツメーカー。エンジンガードや、大容量かつ頑丈なアルミ製ケース。さらに大陸横[…]
インジェクションチューニングでハーレーがもっと楽しい!! かなえ:ココがセッティングルームということで。いったいナニをする場所? 尾羽:まず、駆動輪(リヤタイヤ)をローラー上に乗せて、実際の走行をこの[…]
大排気量空冷Vツインのためのハーレー専用エンジンオイル! かなえ:ハーレーのためだけに開発した専用のエンジンオイルがあるんですって? 奥藤: よくぞ聞いてくれました! その名も「モトブラッド」。"モト[…]
気軽にどこにでも行ける相棒。ストレスフリーなハーレーライフを楽しむ Iさんの愛車は、ひと世代前のソフテイルデラックス。ビンテージハーレーがリヤサスペンションを持たないハードテイルだった時代のシルエット[…]
フォーティエイトカスタムのお手本にしたい! '21 XL1200Xをベースにした車両でディーラーカスタムコンテストにて日本一の座に輝いたハーレーダビッドソン静岡が、最新作を発表した! トライジャのトリ[…]
人気記事ランキング(全体)
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
気鋭のクルーザー専業ブランドによるカスタムクルーザー 以前に試乗記事などをお届けしたBENDA(ベンダ)がいよいよ本格上陸する。日本での輸入販売を手掛けるウイングフットより取り扱い開始が発表されたのだ[…]
軽量で扱いやすい定番ジェット TE-1はスポーティな印象を残しつつ、重量は抑えめで日常使いに適したジェット型ヘルメットです。対応は全排気量対応で、あごひもは操作しやすいラチェット式バックルを採用。Am[…]
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
最新の記事
- CB1000F/アキラ系EV/スペンサー来日etc。ホンダ関連注目ニューストピック【2025年10月版】
- 【初心者に旧車は難しい?】有名バイク屋が身内にこっそり教えてくれた、初バイク購入時に知っておくべきこと
- 【高校生も免許が必要! 山梨県のバイク通学事情】日本二普協主催「第4回 安全シンポジウム」より〈後編〉
- 新CB400/BENDA/BMW Vision etc。ヤングマシン人気記事ランキングTOP10【2025年10月版】
- 暫定税率が12月31日に廃止へ! しかし、本当にガソリン代は下がるのか?……〈多事走論〉from Nom
- 1
- 2




























