
米ダイノジェット認定ゴールドマイスター・尾羽厚一郎氏が主宰するハーレカスタムショップ「ブルズアイ」。そのシャーシダイナモセッティングルームが広くなって、より設備が充実! 本記事では、バイク系ユーチューバー・かなえが、インジェクションチューニングをする理由/方法/重要性について尋ねた。
●文:WITH HARLEY編集部 ●写真:ミヤシーノ宮下豊史 ●外部リンク:ブルズアイ
インジェクションチューニングでハーレーがもっと楽しい!!
かなえ:ココがセッティングルームということで。いったいナニをする場所?
尾羽:まず、駆動輪(リヤタイヤ)をローラー上に乗せて、実際の走行をこの部屋の中で再現するための装置がシャーシダイナモです。車両のコンディションを細かく測定することができるのですが、パワーやトルクだけでなく、エンジンの燃焼室にどのくらいのガソリンと燃料が送り込まれているのか、空燃比なども細かく数値化して把握できます。
かなえ:へぇ〜、バイクの診断機だ。
尾羽: そうですね。その診断結果を見ながら我々チューナーが個々の車両やオーナーの好み/走り方に合わせて、燃料の噴射量や点火時期などを最適化します。
かなえ: あっ、わかった。マフラーやエアクリーナーを交換したときですね!
尾羽:おっしゃるとおり、吸排気系を変更した場合、あるいはカム交換などを行なった場合は、インジェクションチューニングは欠かせません。かなえちゃん、ご名答!! と言いたいところだけど、ノーマルでもチューニングはぜひやっていただきたい。
かなえ:えぇ〜、なぜですか?
尾羽:メーカーが出荷するノーマルの状態は、排ガスなど環境規制に対応するため、燃料の供給量を薄めに設定しているのが現状です。極端なハナシ、ノーマルセッティングはどんな条件下や使い方でも故障しないように考えられたもので、マシンが持つポテンシャルを最大限に引き出しているかと言われればノーなんです。
かなえ: そうだったのかぁ〜。
かなえ: ところで、先ほど出ました”空燃比”ってなんですか?
尾羽:エンジンに送り込む混合気=空気とガソリンの比率です。エンジン回転数/スロットル開度/マニホールドの負圧など状況に応じて細かく設定します。
かなえ: どうやってセッティングするのでしょうか?
尾羽:いろいろな方法がありますが、ウチではパワービジョンを用います。シャーシダイナモをつくる米国ダイノジェット社のデバイスで、信頼性の高い純正ノーマルのECMをきめ細かく書き換えることが可能です。セッティングのできる幅が格段に広く、もちろんノーマルデータを保存しておくもできます。
かなえ:ECMとは?
尾羽:おっと、失礼。ECM(エンジンコントロールモジュール)は、インジェクション車における燃料の噴射量や点火タイミングなどを制御する車載コンピュータユニットのことですね。
かなえ: 尾羽さんはラスベガスのダイノジェット本社にて認定を受けたゴールドマイスターで、ブルズアイはダイノジェット正規販売店なんですね! ユーザーは安心してチューニングを任せられ、愛車のポテンシャルを100%、いや120%引き出せるんですね!!
尾羽:はいっ、ビギナーにはもっと扱いやすく、より力強くしたいという人にはパワフルに、オーナーそれぞれの好みや用途に合わせたセッティングが施せます!!
BULL’S EYE(ブルズアイ)
愛知県額田郡幸田町大字深溝字茶屋畑3-5
1999年10月、愛知県岡崎市にて社名を「516AMF」にて創業。2004年に現在ある広大なガレージへ移転し「ブルズアイ」としてスタート。サイドバルブからミルウォーキーエイトまで、新旧ジャンルを問わずハーレーを扱うカスタムショップとして定評があり、代表の尾羽厚一郎氏はバイクのことならどんな相談でも親身になって相談にのってくれる。
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※本記事は”ウィズハーレー”が提供したものであり、著作上の権利および文責は提供元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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