
●記事提供: ライドハイ編集部
GSX1100S KATANA の衝撃デビューへ導いた、布石としてのムートデザインGS650G
スズキのスポーツバイクで歴史で、レジェンド中のレジェンドは間違いなく1981年のGSX1100S KATANA。
‘70年代にホンダCB750フォアにカワサキZ1と続くなか、ビッグバイクの4ストローク化に遅れをとったスズキが、’76年にGS750、次いで’78年にはGS1000を投入。レースで先達に追いつき勝利するパフォーマンスはみせたものの、販売戦略上で決め手を欠いていた。
そこで狙いを定めたのがヨーロッパ・デザイン。スズキは独自性をアピールするためドイツ・デザインに的を絞った。
ちょうどその頃、BMWで既存のラインを変えるチャレンジを手がけたスタッフが、社外組織で活動をはじめるタイミングで、折り合いをつけたのがハンス.A.ムート率いるデザイナーたち。
そして手がけたスズキへの第1作が、BMWで1機種だけ得意な存在だったR65LSの次のステップとしてイメージしていたタンクからシートへかけてのラインとカラーリングだったのだ。
スズキもミドルクラスでスポーツツーリングの機種を用意していたので、2バルブ4気筒+シャフト駆動のGS650Gの開発に、このデザインを託しKATANAと命名されたのだ。
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