
●記事提供: ライドハイ編集部
思いきり握って作動したABSは制動距離を伸ばしてしまう
急制動で転倒のリスクから守ってくれるABS(アンチロックブレーキシステム)。仕組みからタイヤが滑ったとき反応してブレーキリリース、グリップ戻ったらブレーキ入力を瞬時に繰り返すので、最も効率良く制動してくれる……それは基本間違ってないのだが、フロントフォークの路面追従性能を度外視しているのを含んでおく必要はある。
たとえばやみくもにチカラいっぱいブレーキレバーをワシ掴みしてかけると、フロントフォークは勢いよくフルストロークまで沈むだろう。
そうなると奥まで沈むほどボトミングの衝撃を和らげる油圧によって動きが抑えられ、フロントタイヤが路面の小さな凹凸の表面だけをなぞり路面追従能力が鈍化、グリップ性能は落ちてしまう。
これはABSが作動する前だろうが、作動してからでも変わらない。
このため、いきなりブレーキ入力が立ち上がる乱暴なかけ方より、ジワッと効かせるやんわり入力のほうが制動距離が短く安定も良いブレーキングになるのだ。
ただツーリングでたとえばトンネルを出たらいきなり路面が濡れていたり、どんなベテランやプロでも予測できない状況に遭遇することがある。
そんなフェイルセイフ機能は必ず必要で、ABSを否定しているのではないことをお忘れなく。
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