年間で数千kmしか走らないので、タイヤの溝は残っています。でも数えたら4年が経っていて、表面を手で触ると柔らかい感触がありません。変えたほうがよいのでしょうか?
●記事提供: ライドハイ編集部
A.走らずとも劣化して滑るので、2~3年毎に交換が安心です
タイヤは溝が減ると滑りやすくなり交換する必要がある、というのが一般に知られている交換の条件だと思います。
しかしスポーツバイクは趣味の道具でもあり、機種や使い方で乗る頻度が低ければ走行距離が増えなくても、時間が経つとゴム質が劣化して滑りやすくなるため、安全を考えて一定期間以上が過ぎたら交換するのがお薦めです。
ではなぜ走行距離が短いのに時間が経過すると滑りやすくなるのでしょうか?
ご存じかも知れませんが、タイヤは工業用ゴムという石油系のケミカル製品です。
これにシリカなどケミカル素材やわずかですが天然ゴムを混ぜてつくるのですが、この混ぜ方が蕎麦を打つのと同じに圧延ローラーで何度も潰して延ばすを繰り返します。
誤解されやすいのが、液体に近い流動性のある状態からいわゆる型に流し込んで成形すると思いがちですが、一度も溶けた状態にはならないのです。
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