
MotoGPなどを走るレーシングマシンには、専用のスリックタイヤが使われています。スリックタイヤには溝がないのになぜグリップするのですか?
A.公道用とはタイヤのコンパウンドの柔軟性が違います!
バイクのタイヤには、路面に接地するトレッド部分に様々なパターンの溝が刻まれていて、摩耗して溝が浅くなれば滑りやすくなります。対して、強力なグリップ力が求められるはずのレーシングタイヤは、最初から溝がないスリックタイヤが使われています。
溝がなければ接地面積が増えるという理屈なら、一般公道タイヤも溝がなくなるまで減れば、グリップが良くなりそう……そんな気もしますが、もちろんそんなことはありません。
スリックタイヤはトレッド部分のゴム質(専門用語ではコンパウンドと呼んでいます)、まさにこの混ぜ合わせて得るゴムの特性が一般公道用タイヤとはまったく異なっているのです。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
関連する記事
ブリヂストンがMotoGP(ロードレース世界選手権)でタイヤサプライヤーだった時代に総責任者を務め、2019年7月にブリヂストンを定年退職された山田宏さんが、その当時を振り返ります。2009年のMot[…]
欧州を中心に盛り上がりを見せ始めているMiniGP(ミニGP)シリーズが、いよいよ日本にも上陸する! マシンはイタリアのオバーレによる「GP-O 160」で、専用のピレリ製10インチスリックタイヤ、モ[…]
イギリスでスズキのレジェンドバイクを用い、数々のレースに参戦するチームクラシックスズキは、1996年式GSX-R750をベースとしたレーシングマシンを完成させた。このバイクで2022年以降のクラシック[…]
MotoGPでは、雨でも膝どころか肘をするほど深くバンクできるのを見ていましたが、先日サーキットに出かけたとき、不運にも雨が降りだし、走行シーンを見ていると一般のライダーがレインタイヤに交換して信じら[…]
「せっかくタイヤを替えるなら、少しでもいいモノを──」という気持ちは分かる。でも原田哲也さんは「適材適所というものがあるんですよ」と説く。ここではミシュランのスポーツラジアル、パワー5とパワーGPを題[…]