
ついに発売され、大好評のロッソクワトロ。ご購入いただいた方々から問い合わせが相次いだタイヤ表面の小さな穴。これはピレリ独自の最新技術が使用されている証だった。
ピレリ独自の最新技術:RDCテクノロジー
タイヤ製造の過程で、カーカス、ベルト、トレッド、ビード等各パーツを組み合わせて成型されたあと、熱と圧力を加えタイヤに適切な弾力を与える、加硫と呼ばれる工程がある。
その加硫の際、コンパウンドにセンサーを差し込み、加硫温度を測定する。より精密に温度をモニターすることにより、パターンごとに最適な温度にコントロールすることができ、開発の狙った通りの性能が出やすくなったり、品質をより安定させることが可能になる。この2つの穴は、そのセンサーが差し込まれた形跡なのだ。
この技術は以前より四輪タイヤで使用されてきたピレリ独自の最新技術で、バイクタイヤに採用されるのはDIABLO ROSSO IVが初めて。今後もあらゆる製品に採用されていく予定となっている。
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