以前の記事で、SP武川製ハイパーチューニングセットを購入したことを報告しました。それはFIコン TYPE-e(インジェクションコントローラー)/スポーツカムシャフト/ハイコンプピストンがセットになった、排気量を変えずにパワーアップできるお得なキット(10万1640円)。一度にすべての製品を装着すると、その機能や変更後の特性変化を感じられないので、徐々に組み立てアップデート。第1段階(前回)はFIコンの装着。レブリミッターを解除し、SP忠男マフラーに対応するべく燃調マップも変更し、全域でのパワーアップを体感しました。そして今回は“ハイカムに交換”。さてどんな性格に様変わりするのでしょうか?
●文/写真:モトメカニック編集部(ミヤシーノ宮下豊史) ●外部リンク:スペシャルパーツ武川
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今回はSP武川製ハイパーチューニングセットのハイカムを交換
筆者がホンダの4ミニのエンジンを開けるのは初めて。今回はカムシャフト交換のみなので、カバーを外したぐらいの軽作業ですが。今までは、エンジンチューニングにトライしたことも、致命的な不具合を抱えていそうなエンジンを開けることもありませんでした。
ただし、スズキチョイノリは除きます。旧モトメンテナンス時代の記事を参考に、面研やポート研磨をした思い出が。とはいえそれも20年近く前のお話。今回のハイカム交換作業はモトメカニック編集部・栗田氏が終始横で指導してくれたので、不安なく進めることができました。納得の行くバルブクリアランスするのに時間はかかりましたが。
前回の記事で、インジェクションコントローラーを導入し燃調マップを変更したところ、トルク感が向上して、アフターファイヤーが減少するなどその効果を実感しました。また、レブリミットも8千回転から9千回転に変更。スロットルを全開にし、徐々にタコメーターの表示が上がっていくのを我慢することで、上限値が変わったことを体感できましたが、そこにパワー感はなく、最高速が上がることもありませんでした。
しかし、今回のカム交換では、劇的に面白いエンジンに様変わりしました。低回転時のトルクは薄れましたが、レッドゾーンまでスムーズに吹け上がるエンジンに変化。前とは違い、6千回転から9千回転まで回していくと、しっかりとしたトルクがついてきます。
なので、しっかりと回転を引っ張り上げてからシフトアップすると、メットの中が自然と笑顔になるぐらい、ハイカムへ変更したチューニングの効果を体感できます。下に今回の交換工程の写真を掲載しています。
さて、SP武川製ハイパーチューニングセットに同梱されていたパーツの中で、未装着品はハイコンプピストンのみ。カム交換作業以上の工程があるので大変そうですが、変更後どんなエンジンになるか楽しみです!!
作業は1時間ほど。慣れれば簡単な作業だが、その割にフィーリングが劇的に変化
カムシャフトは単品購入可能
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