
ガレージがあれば、バイクの台数を増やせるだけでなく、道具や工具の置き場所ができるから、これまで以上にラインナップを充実させることができる。またハンドツール以外の設備や環境改善アイテムも視野に入ってくる。ここではガレージユーザーならではの視点で、ワールドインポートツールズ横浜の店頭で見つけた、あると便利な工具類×8アイテムを紹介する。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ワールドインポートツールズ横浜
作業台&キャビネット:堅牢な作りが魅力のオリジナル作業台。キャビネットとセットで使い勝手が大幅アップ
シンプルながら耐荷重1000kgと強度に優れたスチール製ワークベンチと、天板の下にぴったり収まる5段引き出しのキャビネットは、ともにワールドインポートツールズ横浜のオリジナル製品。バイクショップのハードな使い方にも十分通用する。
【WIT 5段ドロワーキャビネット ブルー AT22551-05】●価格:4万8999円【WIT ワークベンチ ブルー W6201-01】●価格:5万8999円
ワークベンチは幅1570×奥行750×高さ870mmと堂々のサイズ。68kgという本体重量から分かる通り、各部の作りは極めて頑丈。キャビネットの引き出しは上3段と下2段で深さが異なり、インパクトレンチなどかさばる工具も余裕で収納できる。
工具箱:機能/デザイン/安全性を備えたドイツ工具らしい堅実さが魅力
【STAHLWILLE 95/7B-PRO ツールトロリー(ブルー)】 ●価格:15万9500円 / 【STAHLWILLE 93-TOPBOX トップボックス】 ●価格:8万8000円
据え置き型としても使えるトロリー(写真下段)は、7段の引き出しがあり、さらに両側面は長尺工具の収納に重宝するパンチングボード仕様。耐荷重は最大750kgで、転倒防止のため同時に複数の引き出しが開かない安全装置も備える。数量限定特別価格なので、欲しい方はワールドインポートツールズ横浜へ急ごう!
トップのABSトレーの四隅をラウンドさせたデザインが特徴的なトップボックスは、下段のトロリーと組み合わせることで収容能力をさらにアップ。引き出しは4段で、上のワークベンチに置いても重宝する。
工具箱:内容量に応じて分解組み立て自由自在。大型キャスターで持ち運びも便利
大径キャスターと伸縮式ハンドルにより、持ち運び用としても使えるBeta製工具箱。鮮やかなカラー(全7色)とBetaロゴがファッショナブルなだけでなく、上下に分割できる連結システムやロック付き引き出しなど、アイデアにより機能を拡張できるのが特徴だ。
【BETA ツールトローリーC41H】 ●価格:7万5900円(1台)
両サイドのロックを外すと、上部ボックスを着脱できる。ベース部分の引き出しはレバー式のロックがかかり、さらにキーで施錠できる。手前のパーツボックスはベース部分から着脱できる多機能設計!!
サイズは幅495×奥行250×高さ920mmで、ハンドル高さは3段階で調節できる。ボックスに収まらない長尺物は、背面に収納できる。
工具セット:海外工具メーカーのイイトコ取りセット。国内限定300セットで早い者勝ち
PBスイスツールズ/スタビレー/クニペックス/シグネットなど、ワールドインポートツールズ横浜を運営する工具商社・喜一工具が取り扱うメーカーを組み合わせた、喜一オールスターズ的工具セット。各ジャンルで定評のあるブランドばかりなので、機能もクオリティも間違いない。
【STAHLWILLE 9197-0160JP[9.5SQ 69PC ツールセットグリーン] 】●価格:13万2000円
ガレージユーザーが最初に持つべき工具セットとして、これ以上ない贅沢な内容が魅力的。それぞれの工具を単品で買うよりお値打ちなのがセット工具の特徴だが、工具好きなら理想的な組み合わせと爆安価格に驚くはず。限定販売品なので、気になったら即購入だ。
ベンチバイス:ワークベンチを置いたら必ず欲しい
オレンジ色のボディが鮮やかなポニージョルゲンセン社は、120年以上の歴史を誇るアメリカの老舗ブランド。製品名のサイズ表記は掴み部分(ジョー)の幅で、6インチなら幅152mmとなる。いずれも回転式ベースと叩き作業で使えるアンビルを備えている。
【PONY JORGENSEN 29060/29050/29040 PONY ヘビーデューティベンチバイス】●価格:6インチ1万4784円(右手前)/5インチ1万3244円(中央奥) 4インチ9471円(中央手前)【PONY JORGENSEN 24545/23530 PONY ライトデューティベンチバイス】●価格:4インチ5544円(左奥)/3インチ4774円(左手前)
ポニー社のバイスはジョーのサイズが同じでも、各部の仕様の違いにより、ライトデューティとヘビーデューティの2種類に分類される。重作業を行う前提があるなら、幅広ジョーのヘビーデューティタイプを選択するのが正解だ。ワークを加える鋸歯状のジョーは、摩耗したら交換できる別体部品。
ねじり式トルクアダプター:2〜10Nmのトルクが測定できる
特殊的なトルクツールアダプターによって2〜10Nmのトルクレンチとなる。プリセットタイプではなく、基準線と目盛り数値を合わせて設定トルクに到達したと判断する。スイベルラチェットハンドルと各種ビットが入っているので、1/4Drラチェットセットとしても使える。
【SLOKY S124TK-00114-00 可変トルクアダプタ ラチェットハンドルセット】●価格:1万1550円
ポニー製バイスのジョーは鋸歯状で、相手素材によっては傷を付ける恐れがある。そんな時はアルミ製のバイスパッドを装着すると良い。右はラバー付き(2948円)で、左は溝付きタイプ(2838円)。どちらも磁石でジョーに貼り付く。
トルクドライバー:0.3Nm設定のトルクスリーブでバルブコアを適切に締め付ける
タイヤバルブのバルブコアは、適正トルクで締めることが重要。そのためにWITが独自に企画したのが、オリジナルトルクドライバーだ。カギとなるのはSLOKY製のトルクアダプターで、スタビーハンドルとコア用ビットの間にセットしてバルブコアを締めると、0.3Nmでカチッという音がして、適正トルクに到達したことを知らせてくれるのだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
走行回数の多さと模擬レースのセットでコストパフォーマンスの高さは折り紙付き 絶版車やクラシックマシンでサーキットを走行してみたいが、レースに参戦するほどではない。あるいはクラシックレースにエントリーし[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
創業60年以上の老舗メーカーの強力アルカリクリーナーに注目 モータリゼーションの先進国・アメリカでは早くから洗車やディテーリング産業が確立しており、より短時間で効率よく愛車を輝かせるためのケミカル製品[…]
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセット[…]
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に! 難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。 全モデルに共通している[…]
最新の関連記事(工具)
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセット[…]
動きが渋い鍵穴に潤滑剤はNG! ・・・の前に ちょっと前に「キーの回りが渋くなってきた鍵穴に、潤滑剤を吹きつける(注入する)のはNG!」という情報がネット上で広く流れました。その理由は一時的に動きが滑[…]
フレーム/スタンドの別体構造と自在キャスター装備で自由に移動できる 向山鉄工のオリジナル製品である「ガレージREVO」は、バイクスタンドに自在キャスターを取り付けることで、スタンドアップしたバイクを前[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセット[…]
創業60年以上の老舗メーカーの強力アルカリクリーナーに注目 モータリゼーションの先進国・アメリカでは早くから洗車やディテーリング産業が確立しており、より短時間で効率よく愛車を輝かせるためのケミカル製品[…]
空気圧のチェック。「適正圧」には意味がある タイヤの空気圧管理、ちゃんとやってますか? この「ちゃんと」管理ってとこに、実は落とし穴があるんですよね~。たとえば、空気圧が低いとグリップ力が低下したり、[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
全日本、そしてMotoGPライダーとの違いとは 前回は鈴鹿8耐のお話をしましたが、先日、鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿サンデーロードレース第1戦に顔を出してきました。このレースは、鈴鹿8耐の参戦権を懸け[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
長島哲太×ダンロップ×CBR1000RR-R、2年目の戦いへ 2025年の全日本ロードレースの第1戦が4月20日にモビリティリゾートもてぎで幕を開けた。 ダンロップタイヤを3年計画でチャンピオンの座に[…]
- 1
- 2