![[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/a3fea6c0dbc09401c5c4796181af055b.jpg)
経年劣化で縫製部分がほつれ、そこから表皮が破けてスポンジアンコが丸見えになっていた初期型ホンダGB250クラブマン。初期型特有の前後2分割シートは、なんとフロントが樹脂ボトムでリヤは鉄板サメ歯固定の旧式ボトムだった。NTBの「オートパーツサーチ」で検索したところ、初期型用のシート表皮が用意されていたので、それを利用して張り替えを行った。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:丸中洋行
初期型クラブマンは前後分割シート。ボトムは樹脂と鉄!!
シート表皮が破れ、しかも露天保管だったのか、フロントシートのアンコは雨水で水分だらけだった。それでもアンコ崩れがなかったのは不幸中の幸いだったと言える。
シート表皮の交換作業開始
旧シート表皮を剥がしてコンディション確認すると、水分の影響でシートボトム×スポンジアンコの接着は完全剥離していた。このボトムとアンコはしっかり固定したい。
シートアンコは風通しが良い日陰に半日以上干して、完全乾燥することができた。ボトムは洗剤×ブラシでしっかり洗い、乾燥させたらシートアンコを接着固定する。
乾燥したシートアンコの底部分とシートボトムの固定面に接着剤G17を塗布して伸ばし、双方の接着剤をヘアードライヤーで乾燥させる。乾燥して接着力が増すG17。
ひっくり返したスポンジアンコの上にシートボトムを重ね合わせるように接着固定する。ボンドG17のようなゴム系接着剤は、双方が乾燥することでビシッと接着できる。
アンコとボトムがズレやすい時には、双方にマジックインキで合いマークを入れておくと良い。接着したら薄いビニールでアンコ全体を覆うように巻き付けて固定する。
スポンジアンコを覆ったビニールシートは、シートボトムへマスキングテープで固定すると良い。このビニールがスポンジアンコへの雨水の浸水を防ぐ役割を果たす。
作業がしやすいようにと、NTB製のシート表皮のリヤ側にセンターラインが入っている。フロントシートのリヤ側を基準に前へ向かって徐々に貼り込んでみた。作業前のボトムに中心線を記しておこう。
フロント側のステッチラインも合わせようと努力したが、スポンジアンコが経年変化で痩せていて張りが少なく、位置を合わせてもシワが取れなかった。これは残念。使用したエアタッカーもNTB製。ステップル(針)/スポンジ/ボンドなどの補修部品もラインナップしている。
リヤ側基準でシート表皮全体をヘアードライヤーでしっかり温め、前側へシート表皮を引っ張って伸ばしながらタッカーで仮固定を行っていく。理想はスポンジの肉増しですね。
シート表皮をしっかり温めながらボトムへ巻き込みタッカーで仮固定。前後左右のバランスを見ながら、表皮を温め可能なかぎりシートを引っ張りつつ固定していく。
スポンジアンコが経年劣化で痩せていたので、今ひとつエッジがシャープに出なかった。薄目のスポンジシートを上面に敷いて側面と合わせて削れば、より良い仕上がりに!?
初期型GB クラブマンは前後シートがセパレート設計で、リヤシートのボトムは旧タイプの鉄板仕様。通称サメ歯は生きていたので再利用。折れそうなときにはハンダ補強だ。
シート表皮を剥がしてスポンジアンコを半日干してから作業開始。まずは薄いビニールシートで、スポンジアンコ全体を包むように防水カバーを取り付ける。紙テープで固定。
防水用ビニールは、シート表皮を固定するサメ歯を突き抜けて引っかけつつマスキングテープで固定した。こうすることで安定的に防水処理を施せるようになる。
リヤシートはフロント側の縫製ラインがスポンジアンコの角へ来るようにセットして仮り張り込みを進めていく。前側基準でリヤ側へ引っ張るように張り込んでいった。
やはりシート表皮のシワが気になってしまうので、平らなシートだが表皮をヘアードライヤーでしっかり温めて、張り込み作業を再開。手のひらでグイグイ巻き込んでいく。
サメ歯へ突き刺し固定なので、仮固定箇所によっては表皮が切れやすくなってしまう可能性もある。表皮を温めて伸ばしたら、一気に引っ張って仮固定してしまおう。
サメ歯へ仮固定する時には、完全にサメ歯を押しつぶしてしまうのではなく、角度にして30度程度は残しておくように心かけよう。使いやすい工具の面で押し込もう。
おおよそ張り込んだら、表皮を全体的にヘアードライヤーで再度温めよう。伸ばせる部分はグイッと伸ばして、シワが寄らないように巻き込んでサメ歯を完全に押し込む。
経年劣化で痩せていたスポンジの形状をしっかり修正してから貼り込むことで、もっともっと出来栄えが良い張り込み作業ができたと反省。それでも必要十分な仕上がりだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
ブレーキパッドの交換時には「ひと手間」かけて作業進行 重要保安部品のプレーキパッドだからこそ、常にコンディション良くありたいものだ。パッドの摩擦材が、まだ残っているから大丈夫ではなく、摩擦材が残ってい[…]
差込角と測定レンジの違いで8タイプをラインナップ アストロプロダクツには様々なボルトの締結時のトルクを管理をするツールが揃っている。今回、店頭で手に取ったのはプリセット型トルクレンチの新製品だ。 測定[…]
軽視されがちな重要パーツ「ガソリンホース」はキジマ製品が安心 バイクにとって極めて重要にもかかわらず、軽視されることが多いのがガソリンホースやフィルターだ。経年劣化でカチカチのホースに触れても「今度で[…]
原液~100倍希釈でオフロードモデルや旧車絶版車の泥や油汚れに浸透 「洗車はメンテナンスの第一歩」と言うとおり、タイヤやチェーンやブレーキの摩耗や損傷を確認し、的確にメンテナンスや部品交換を行う上でも[…]
太いケーブルの通り道確保とバッテリーへの確実な結線が重要 レジャーやキャンプや災害時に重宝する可搬式電源と言えば、かつてはエンジンを動力とした発電機が一般的だったが、それに代わって一気に普及したのがポ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
クラッチは消耗品と知っているけれど… 四輪二輪問わずに「クラッチが減る」という経験をした方はどれぐらい居るでしょうか? クラッチは消耗品です。乗り方や操作のクセで寿命は変わりますが、たとえどんなに丁寧[…]
スプリングピン(ロールピン)って何者? まずはコイツの正体からいってみましょう。スプリングピン(ロールピン、とも呼ぶらしい)ってのは、こういう「切れ目の入った筒状のピン」のこと。 スプリングっていうぐ[…]
ガレージREVOのリフトアップ方法 移動式バイクスタンドであるガレージREVOにとって、スタンドとバイクの接点は重要です。前後左右に押し歩く際にスタンドに載せたバイクが転倒しては一大事なので、スイング[…]
鬼門!ボールベアリングの交換 今回の作業はボールベアリング交換。最近は樹脂のリングボールを保持するボールリテーナー(ケージ)タイプが主流ですが、旧車や自転車のハブではいまだにバラ玉が現役だったりします[…]
軽視されがちな重要パーツ「ガソリンホース」はキジマ製品が安心 バイクにとって極めて重要にもかかわらず、軽視されることが多いのがガソリンホースやフィルターだ。経年劣化でカチカチのホースに触れても「今度で[…]
人気記事ランキング(全体)
ライダーに向けた特別な仕様のInsta360 X5(限定版) 誰でも手軽に映像作品や写真をSNSなどでシェアできる時代、スマホでの撮影でも問題ないが、他とは違うユニークな映像や写真を撮影したいと考える[…]
“速さこそ正義!”の先駆けだったマッハ カワサキといえば風を切り裂く「ザッパー」。シグナルGPで「速ければ正義!」という実にシンプルなイメージがあります。60代以上のライダーは特にその印象が強いと思い[…]
クラッチは消耗品と知っているけれど… 四輪二輪問わずに「クラッチが減る」という経験をした方はどれぐらい居るでしょうか? クラッチは消耗品です。乗り方や操作のクセで寿命は変わりますが、たとえどんなに丁寧[…]
1300馬力は予選ごとにタービン交換がマスト チーム・ロータスが1986年のF1に投入した98Tは、前年度にNo.2ドライバーだったセナを初めて優勝に導いた97Tを改良して作られたマシン。サスペンショ[…]
少し重くなるけれどリーン過程で変化のないハンドリングを優先して流行りのツインチューブを捨てた! 1990年の冬が明けてすぐ、スズキからGSX-R400Rのイヤーモデルではなく、フルモデルチェンジのマシ[…]
最新の投稿記事(全体)
クラシックなデザインと現代的な機能を巧みに融合させた最新作 現在のヘルメットの原型となった伝統あるアメリカのメーカー「BELL」。始まりは1950年代にまでさかのぼる。モータースポーツは人々を熱狂させ[…]
マグネット誘導と専用機構で実現した片手での脱着 グローブを装着した状態でのスマートフォンの着脱は手間がかかるものだ。本製品は円盤形状のロック構造を採用しており、マグネットがスマートフォンの位置を自然に[…]
2泊3日から1週間以上の旅までカバーする可変容量 このシートバッグの最大の特徴は、荷物の量に応じて容量を45Lから65Lまで調整できる可変システムにある。通常時の45Lであれば、テントやシュラフを含め[…]
3/5:スズキ「ジクサー150」 驚異の低燃費で知られる軽二輪ネイキッド「ジクサー150」の2026年モデルが3月5日に発売される。WMTCモード燃費50.0km/Lを誇る154cc空冷単気筒エンジン[…]
写真とムービーで構成 全日本ロードレース選手権をテーマとした写真展が4月4日(土)から23日(木)までの期間、愛知県名古屋市の「ソニーストア名古屋」にて開催される。バイクレースの魅力に迫る写真展だ。 […]
- 1
- 2


![HONDA|GB250 CLUBMAN MC10|シート内|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_04-768x1151.jpg)
![NTB|CVH-69リペア用シートカバー|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_02a-768x512.jpg)
![NTB|CVH-69リペア用シートカバー|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/f6210924f66c41de9d7cefe8ee7cc97b-768x512.jpg)

![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|コンディション確認|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_05-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|接着|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_06-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|ドライヤーで乾燥|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_07-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|ひっくり返して固定|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_08-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|ビニールで巻いて固定|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_09-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|マスキング|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_10-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|シート張り込み|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_11-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|取れなかったシワ|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_12-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|ドライヤーで温め伸ばす|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_13-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|タッカーで仮固定|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_14-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|張り具合|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_15-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|リヤシートボトム|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_16-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|防水カバー取り付け|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_17-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|防水用ビニール固定|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_18-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|リヤシート張り込み|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_19-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|シート表皮張り込み|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_20-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|仮固定|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_21-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|工具の面で押し込み|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_22-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|鮫歯を押し込む|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/NTB_Seat_GB250_23-768x512.jpg)
![HONDA GB250 CLUBMAN MC10|完成|[バイクDIYメンテ] ボロボロだった絶版車のシートをNTB補修表皮で再生!〈ホンダGB250クラブマンMC10〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/0d691e8282322527cdde5c895c7f4ef7-768x432.jpg)

































