
土間工事が不要で簡単に設置できることが好評なデイトナバイクガレージ。バイク向けの仕様が整い、全国のバイク用品店で購入できる身近さがウケて、サンデーメカニックの間ですっかり定着した。約10年で2500棟以上を出荷したヒット商品を、2022年度にもっとも多く販売したのが、ライコランド埼玉店の高橋宣行さんだ。発売当初から販売を担当してきた高橋さんに、ガレージ選びのコツを尋ねた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:デイトナ
プロのアドバイスで最適な1棟にたどり着ける。迷ったら現物が見られるバイク用品店に行こう!
本体に床があるため、土間工事不要で短時間で設置できるのがデイトナガレージの特徴ではあるが、「購入したいと思ったら、なるべく早く相談してほしい」というのが高橋さんの意見。成約に結びついたユーサーでも、半数ほどは店舗来店時には考えがまとまっていないという。希望サイズや設置場所などの条件を高橋さんと共有することで、一気に具体化することも多いそうだ。
ひとりであれこれ悩むより、さまざまな導入ノウハウを蓄積しているショップスタッフに相談した方が、より的確で具体的なアドバイスが得られるのは間違いない。
一方で、これから家を建てようというタイミングでの相談が増えてきたという実感もあるそうだ。設計時点で母屋とガレージのレイアウトを考慮できた方が、外構やエクステリヤがすべて決まった後より自由度が高く、選択肢も多くなる。
家を建てるという一大イベントの中で、趣味のためのバイクガレージの件を口に出しにくいという気持ちも分かるが、できれば設計初期の段階で来店/相談してもらった方がありがたいとのこと。
ベーシックシリーズでもっとも人気があるのは幅1790×奥行3050mmのDBS-1830Hだが、軽量スライド扉を採用したリーズナブルな新製品「ライト」にも注目したい。
高橋さんが勤務するライコランド埼玉店には、シャッタータイプとともに実物が展示されており、サイズ感を含めて両者の違いを確かめることができる。
ホームセンターや工務店ではなく、バイク用品店で購入できるのがデイトナバイクガレージの最大の強みだ。導入を検討する際は、ぜひとも現場スタッフの意見やアドバイスに耳を傾けてみよう。
ライコランド埼玉店は、店頭にベーシックシリーズとベーシックシリーズライトが並び、現物を確かめられる。また希望すればガレージ内に愛車を収めることもでき、バイク用品店で購入できる利点を実感できる。
外寸法はシャッター式ガレージと同じで、スライド扉を採用したベーシックシリーズライト。住宅街ではシャッターの音が気になることもあるが、スライド扉は開閉が静かで軽いのが特徴。また本体/配送料/設置費用を合わせた合計金額が約10万円安い価格設定も魅力。ただし、シャッター式より開口幅が狭いため、バイクのサイズによってはハンドル幅等の検討も必要。設置時は床面の高さを合わせるブロックを置くのが一般的。側面の採光壁(灯りとり)など、注文時同時装着のオプションも数多く用意されている。
ライトの引き戸は大きく開く設計
通常のスライド扉仕様の物置に対して、ストッパー位置を変更して開口幅を広げているベーシックシリーズライト。画像の扉は右開きだが、設置場所のレイアウトやユーザーの希望によってによって左開きも選択できる。
シャッター式のベーシックシリーズ
シャッター式のベーシックシリーズに標準装備されるシャッターガードとラウンドロック。シャッター本体のシャッター錠と併用することで防犯効果が高まる。スライド扉のライトも、メインキーと別にシャックルロックが標準装備される。
シャッター式ガレージにはヘルメットや用品類の整理に便利な収納棚やフロアマット、スタンドプレートが付属する(タイルカーペットは別)。幅広のアルミスロープはバイクの収納用に特化したデイトナオリジナルで、人気のオプション品だ。
コンパクトでリーズナブルな簡易ガレージ「MC HOUSE」
デイトナでは、スチールガレージよりコンパクトでリーズナブルな簡易ガレージ「MC HOUSE」も販売している。画像はバイク2台を収納可能な幅1700mmタイプで、バイクが1台ならテント内部でメンテ作業も可能だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
“機械遺産”のコンディションをどう維持するか 電気自動車や電動バイクの普及が進めば進むほど、旧車や絶版車ムーブメントは一段と熱くなりそうだ。内燃機関に対する注目度が高まるのと同時に、ユーザー自身は“機[…]
擦らず拭くだけでOK。デリケートな素材も傷つけることなく赤サビを除去できる バイクや自動車の部品はもちろん、橋梁/建築物/工具/アウトドア用品の材料として当たり前のように使われている鉄素材。豊富な埋蔵[…]
車種別専用パーツのラインナップも豊富なキジマ バイクメーカーが開発するニューモデルは、ビギナーからベテランに至る幅広いニーズに応えるべく仕様を決定しているが、それでもすべてのライダーの希望を叶えられる[…]
メンテナンスで覚えて、カスタムで楽しむホンダのモンキー&ゴリラ シフトアップ製88ccキットを組み込み、ノーマルキャブのままでセッティング変更せずに普通に走ることができた、6ボルト仕様の初期型黄色ゴリ[…]
ネットで注文できる1サイズ&1プライスガレージ。完成状態で運搬されてクレーンで据え置きされる サンデーメカニックなら誰もが知る工具ショップ・アストロプロダクツのホームページ上に「BIKE小屋」という商[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
エンジンがかかりにくい→完全停止へ 今回直したのはスズキのZZです。2000年代初頭に登場した50ccスクーターで、「通勤快速」として人気を博し、油圧ディスクブレーキやアルミホイールなど、当時としては[…]
“機械遺産”のコンディションをどう維持するか 電気自動車や電動バイクの普及が進めば進むほど、旧車や絶版車ムーブメントは一段と熱くなりそうだ。内燃機関に対する注目度が高まるのと同時に、ユーザー自身は“機[…]
大和ハウスグループが手がけたD-Wash 愛車を長持ちさせるためにも、大切にしたい「洗車」という作業。 汚れの放置はサビや各部品の劣化が進むことにもつながるし、洗車をしながら、緩んでいるボルトやパーツ[…]
擦らず拭くだけでOK。デリケートな素材も傷つけることなく赤サビを除去できる バイクや自動車の部品はもちろん、橋梁/建築物/工具/アウトドア用品の材料として当たり前のように使われている鉄素材。豊富な埋蔵[…]
スパナやレンチの長さが違うのはナゼ? 工具箱に並ぶスパナやレンチ。 10mm、12mm、14mm…サイズごとに全長が違うのは、当たり前の光景ですよね。これもそうだし。 コッチもそう。狭所作業用の短いス[…]
最新の関連記事(デイトナ)
走行中も、前後もしくは片方のカメラの映像をモニターに表示可能 この春のモーターサイクルショーで話題となったMio MiVueシリーズの新作「MK50」。 従来からのドライブレコーダー機能にプラスして、[…]
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に! 難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。 全モデルに共通している[…]
ポータブル電源で作動する充電器が登場! いつでも必要な時に走行できるよう、常に意識しておかなくてはならないのがバッテリーのコンディション。「そんなの面倒」と思うかもしれないが、バッテリーは時間の経過と[…]
Mio MiVue M802WD:記録に特化したベーシックモデル 「いつも安全運転に徹しているし、自分が事故やアクシデントに遭遇することはない」と信じていられるほど、現実世界は甘いものではない。万が一[…]
放送中にはYouTubeからも同時配信! 株式会社デイトナは、デイトナの公式YouTubeチャンネル「デイトナ! ライド ア バイク!!」を展開している。その中のラジオ風トーク番組「バイクでレディオ」[…]
人気記事ランキング(全体)
現代の耐久レーサーはヘッドライト付きのスーパーバイクだが…… 近年の耐久レーサーは、パッと見ではスプリント用のスーパーバイクレーサーと同様である。もちろん細部に目を凝らせば、耐久ならではの機構が随処に[…]
GB350に初のツートーン、GB350Sの燃料タンクにはストライプ採用カラーも ホンダ「GB350」「GB350S」マイナーチェンジ。2023年に最新排出ガス規制に適合して以来のイヤーモデル更新だ。2[…]
バイクツーリングにおすすめの都道府県ティア表 バイクツーリングの魅力は、ただ目的地に行くだけでなく、そこへ至る道中のすべてを楽しめる点にある。雄大な自然が織りなす絶景、心地よいカーブが続くワインディン[…]
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
高回転&高出力主義の権化 250クラスでも高性能な直4を望む声が高まっていた’80年代前半、スズキが世界初の250cc水冷直4エンジンを搭載した量産車、GS250FWを投入。以降、ヤマハ、ホンダが追随[…]
最新の投稿記事(全体)
STIチームのウェアを身にまとった、かわいいぬいぐるみ ご存知とは思いますが、STIはモータースポーツへの参戦や技術支援、車両開発などを行っているスバルのグループ企業です。 その技術を活かし、市販車用[…]
N360の輸出用モデルが「N600」 そもそも、ホンダN600は国内で大ヒットとなったN360の輸出用モデル。当時、安価なわりに痛快なパフォーマンスでエヌッコロ、Nコロなどとニックネームを付けられ、若[…]
真夏の激闘を前に意気込みを聞く! ヨシムラの『ツーリングブレイクタイム』はその名のとおり、ツーリング中の立ち寄りスポットとしてヨシムラジャパンが主催しているイベント。2009年の初開催以来、すでに60[…]
「サスペンション」と聞くと、レースシーンで活躍する”走りに特化したパーツ”というイメージを持たれるかもしれません。 確かに、レースの世界においてはサスペンションのセッティングがタイムに大きく影響するた[…]
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
- 1
- 2