オーバーホールやキャブセッティングに必要なジェット類をパッケージ化したキースターの燃調キット。市販車向けの純正キャブレター用燃調キットや、ケーヒン製FCR用燃調キットは、スタンダードサイズを基準にジェットやニードルのセット内容を決めている。しかし、今回新たに発売されたケーヒンCRスペシャルキャブレター用燃調キットは、それらとは注文方法がまったく異なり、自分の好きなジェットやニードルの番手を注文できるようになった。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●外部リンク:岸田精密工業
“オーダーメイド”の燃調キット
製品のラインナップは、スモールボディ単気筒車用/スモールボディ4気筒車用/ラージボディ単気筒車用/ラージボディ4気筒車用の4アイテムで、純正キャブレターやFCR用キットのような機種別の設定はない。その代わりに、手元にあるCRキャブに組み込まれたスロー/メインジェット/ジェットニードルのサイズをキースターサイトのオーダーフォームに入力すると、ジェットやニードルが自動的に選定され、オーダーメイドの燃調キットとして構成されるのだ。
CRスペシャルのユーザーにとって、乗っているバイクの機種が何であれ、スモールボディかラージボディか単気筒か4気筒かを選択すれば、現状サイズを基準にジェットやニードルが選定できる燃調キットはありがたいはず。わずかな調整でフィーリングが向上するスペシャルキャブレターにとって、朗報になるに違いない。
キースターCRスペシャルキャブレター燃調キットの注文ページはこちら。
メインジェット:中心番手を基準に6サイズセット
「中心番手」はキースター用語で、現状のジェットサイズを示す。メインが#145の場合、薄くなる2サイズと濃くなる3サイズの合計6サイズがセットとなる。
パイロットジェット:中心番手を基準に3サイズセット
パイロットジェット(スロージェット)は3サイズセット。現状で#42が装着されていた場合、#42を中心に薄くなるサイズと濃くなるサイズが各1個ずつセットされる。
ジェットニードル:中心番手を基準に3サイズセット
ジェットニードルはスモールボディとラージボディで基本寸法が異なり、本体の4桁の刻印で選定。現状に対して薄くなるサイズと濃くなるサイズが各1本ずつセットされる。
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