
ワールドインポートツールズ(WIT)で大ヒットを記録している、ガレージにあると便利な工具を6種紹介する。たとえばプライヤー。専門老舗ブランド・クニペックスが今までに製品化していなかったのが、スリップジョイントプライヤーだ。主に日本とアメリカ市場のリクエストに応えて、同社で初めて誕生。ピボットの剛性と精度の高いアゴ部分により快適な使い心地を発揮する。他にもバーコのモンキーレンチやマタドールのセット工具など、同店がおすすめする理由も含めて紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ワールドインポートツールズ横浜
クニペックス:ストレートタイプのプライヤーは初の試みにして大ヒット
グリップを開いて長穴をずらして開口幅を調整するプライヤーと異なり、クニペックスはウォーターポンププライヤーのコブラのようなプッシュボタン式ピボットを採用し、3枚合わせ構造とすることでひねり動作に対する剛性を確保しているのが大きな特長だ。
プッシュボタンにより開口幅が5段階に調整でき、アゴの正面にも溝が刻まれているので、ボルトやビスを正面から掴むこともできる。この際も3枚合わせのピボット構造のおかげでグリップと先端のねじれ感は皆無で、回転トルクをしっかり伝達できる印象だ。 [写真タップで拡大]
スナップオン:伝統のフランクドライブはボルトナット回しで強さを発揮
スリップジョイントプライヤーに馴染み深い日米の工具メーカーの中でも、特に積極的なのがスナップオン。新製品は、ボルトナットを回す際に角部を避けて接触する同社ならではの面接触=フランクドライブを採用したのが大きな特長だ。
バーコ:創業130周年限定モンキーレンチ&角部をなめたボルトも回せるパイプレンチ付きモデル
メガネレンチやソケットレンチがあれば出番はないが、いざという時にないと困るのがモンキーレンチ。開口幅を任意に調整できるが遊びが出るというネガティブな印象は、バーコ製品を使えば一掃されるだろう。全長に対して開口幅が大きいのもバーコの特長だ。
【バーコ[BAHCO] アジャスタブルレンチ ブラック仕上げ8031 130周年モデル(上)/アジャスタブルジョー付きレンチ ブラック仕上げ31-T(下)】●販売価格:4708円/4378円 [写真タップで拡大]
マタドール:使用頻度高めのアイテムをコンパクトな樹脂ケースに納めたセット工具
1900年にドイツで創業したマタドール社は、ラチェットハンドルの老舗ブランドとしてヨーロッパで高い知名度を誇る。そのラチェット工具を中心としたアイテムを樹脂ケースに収めたセット工具は、持ち運びや車載工具として魅力的な内容だ。
モンキーレンチが入ったセットがNo.81453115(差込角3/8)。ビットが豊富なセットがNo.81452110(差込角1/4)。ケースサイズは同一。差込角1/4にはプライヤー入りのセットもある。
【マタドール[MATADOR] 81453115(3/8SQ)ソケットレンチセット25PCS(左)/81452110(1/4SQ)ソケットレンチセット52PCS(右)】●販売価格:2万5696円/1万6104円 [写真タップで拡大]
シグネット:ステンレス製インサートコイルでリカバリー。ドイツ生まれの雌ネジ補修アイテム
シグネットの雌ネジ修正ツール。ステンレス製のインサートコイルで新たな雌ネジを作るアイテムとしてはオーストラリアのリコイルが有名だが、こちらはドイツ製。コイルのほか、下穴用ドリル/専用タップ/挿入工具など必要なアイテムがすべてセットされている。
【シグネット[SIGNET] Vコイルスレッドリペアキット】●販売価格:(M4-0.7×1.5DNS 47475)6116円/(M5-0.8×1.5DNS 47476)6116円/(M6-1.0×1.5DNS 47477)6600円 [写真タップで拡大]
サイズのラインナップはM2-0.4/M3-0.5/M4-0.7/M5-0.8/M6-1.0/M8-1.25/M10-1.5/M12-1.75の8種類。コイルの長さは全サイズ1.5D=ネジ径の1.5倍。各サイズとも補充用のコイル単体も用意されている。 [写真タップで拡大]
WIT:こじる/ずらす/開く作業に便利なプライバーは、作業条件に応じて先端角度を変えられるのがミソ
ガスケットが張りついてパーツが剥がれない/隙間をこじ開けたい/オイルシールを抜きたいといった時に、マイナスドライバーに代わって使いたいのがプライバー。ここで紹介する2タイプは先端の角度を調整できるので、テコの原理でより大きな力を加えられる。
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