
海外ブランドの工具だからといって無条件ですべてを礼賛すべきでないことは、経験豊富なサンデーメカニックなら多くが理解しているはず。その一方で「やっぱり一流ブランド品は違う」と感動/感服するものもある。たとえば掴み系工具の最高峰・クニペックスの新製品ツイングリップは、まさに感動的な使心地だ。工具ブランドの特徴を知り尽くしたワールドインポートツールズから、工具好き/いじり好きの期待に必ず応えてくれる選りすぐりの工具×8品を紹介する。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ワールドインポートツールズ横浜
ついに登場したフロントグリップ。クニペックスならではの剛性を実感
アゴの先端に縦溝を刻むことで、十字穴が潰れたネジや角が丸くなったボルトを回せるフロントグリップを採用した新型プライヤー。同様のアイデアは他メーカーにもあるが、3枚合わせのボックスジョイントにより、アゴがねじれず回転力を確実に伝達できる。
全長100mmの手のひらサイズながら、プライヤーレンチの機能をすべて搭載
アゴが平行にスライドするスリップジョイントにより、ボルトナットをモンキーレンチのように保持できる、クニペックス(KNIPEX)のプライヤーレンチ。全長は100mmと短いが、ハンドルを押さえることで締め付けが強くなるクニペックスならではの構造により、強く握らなくても大きな力を発揮できる。
プラス中心のセット組みは日本専用。スタビドライバー付きのお買い得仕様
日本でビスと言えば十字穴のプラスが主流だが、ヨーロッパでは現在でもマイナスビスが中心。そのためドライバーセットもマイナスの入組が多くなりがち。このセットは日本限定品で、プラス0/1/2番/スタビ2番/1/3番のマイナスをセット。貫通ではないが、握りやすく匂わないスイスグリップでトルクを伝達できる。
交換用ビットをグリップに収納した、PBインサイダーの限定モデル
グリップ内に8個のビットを収納した、車載用ドライバーとしても最適なインサイダー。本国仕様ではプラス/マイナス/トルクスビットの組み合わせだが、日本限定品は使用頻度を考慮してトルクスをヘックスビットに変更。数量限定なので購入はお早めに。
六角穴に優しいヴェラ独自のヘックスプラス構造。錆に強いステンレス素材を使ったインチモデル
キャップボルトの六角穴で面接触を実現するヴェラ(WERA)独自のヘックスプラス(Hex-Plus)デザインを採用した、インチサイズのL型ヘキサゴンレンチセット。軸部は丸棒でカラースリーブのおかげもあり、強く締め付けても手が痛くならないのもヴェラならでは。
柔軟性に富んだシリコンブラシが隅々に届く、足まわりやエンジンまわりの洗車で役立つ手袋
キャストホイールのスポークやシリンダーとマフラーの隙間を洗浄するのに便利な、シグネット(SIGNET)のアイテム。柔軟なシリコン製手袋の表裏にビッシリと約5000本のブラシが並び、水やシャンプーを併用しながら撫でることで、狭い部分も効果的に洗浄できる。
驚異的にコンパクトな72ギアヘッドで、狭い場所での使い勝手に優れた1/4ハンドル
1/4ハンドルの中でも劇的にコンパクトな、ワールドインポートツールズオリジナルアイテム。ヘッド径は驚きの15mmながら、72ギアとプッシュリリースを内蔵。空転トルクも比較的軽く何よりリーズナブルなので、持っておいて損はない。
ギアのフィーリングは軽快で、リリースボタン外周のクイックスピンナーでソケットの指回しも快適。ヘッドがスリムなので、ソケットが狭い場所でもエクステンションバーで逃がさず作業できる場面が増える。全長は130mm。 [写真タップで拡大]
面接触設計を極めた独自形状で、角部を85%なめたボルトも回せるソケット
ボルトナットの六角形の頂点との接触を避けて、ダメージを軽減するのが面接触の考え方。それを発展させたノンスリップソケットは、より幅広い面で受け止められるよう独特の内部形状を採用。その結果、角部が85%なめてもトルクが伝達できる。
空のペール缶を再利用できるガレージアイテム。工具好きをアピールできる3タイプ
空のペール缶をガレージ内のイスにするのは良いアイデアだ。工具好きサンメカなら工具ブランドのクッションはいかがだろう。ワールドインポートツールズでは喜一工具が取り扱うPB/スタビレー/シグネットのクッションを製品化している。
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