
インドのヒマラヤ山脈一帯に行くと、驚くぐらいにロイヤルエンフィールドのHimalayan(日本語表記:ヒマラヤ)しか走っていない。その数は本当に驚異的で、ヒマラヤ山脈一帯の過酷な路面を走破するために造られたバイクという由来を強く感じさせられる。そのヒマラヤに3モデルの新色が登場! このニューカラーモデルからUSBポートが追加となり、日常からロングツーリングまでさらに使い勝手が向上した!
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム
インド・ヒマラヤを走破するために設計されたデュアルパーパスモデル
2022年にロイヤルエンフィールドが主催するツーリング「Moto Himalaya(モト・ヒマラヤ)」に参加し、インド現地で何人かの外国人に「ヒマラヤ山麓を(ロイヤルエンフィールドの)ヒマラヤで旅をするんだ」と話したところ、「羨ましい! それはインド北部を旅するツーリストにとって憧れなんだよ」と教えてもらった。彼らは「ヒマラヤでヒマラヤを走る。それはインド現地の人にとっても夢の冒険だ」とも語っていた。
実際、インド北部の中国に接する国境エリアの道路はまだまだ未舗装路も多く、雪解け水が流れる川を渡るなど乗用車でも快適とはいえない道路状況だ。こうした悪路においても扱いやすく、何かあったときも対応しやすいシンプルなメカニズムをもったバイクとして、2016年にデビューしたのがロイヤルエンフィールドのHimalayan(日本語表記:ヒマラヤ)だ。
オンロード・オフロード両用のデュアルパーパスタイプのモーターサイクルは、欧州の排出ガス規制「ユーロ5」をクリアしており、このご時世には珍しくなりつつある空冷単気筒を好むライダーからの注目も高まっている。
2022年に開催されたヒマラヤツーリング「Moto Himalaya」に参加した際のワンシーン。7日間トータル1000kmほどの旅は、ロイヤルエンフィールド本国が毎年企画しており、世界各国からライダーが集う。
インド・ヒマラヤの自然からインスパイアされたアースカラー
ヒマラヤを走破するために開発されたバイクだからこそ、デビュー当初からカラーリングもインド・ヒマラヤの自然環境にインスパイアされたものを展開。今回3色の新しいモデルが4月1日から発売となるが、このニューカラーはこのヒマラヤというバイクが「BORN IN THE HIMALAYAS (ヒマラヤ山脈で生まれたモデル)」であることを改めてアピールする意図をもって選ばれたという。Glacier Blue(グレイシャー・ブルー)、Dune Brown(デュー ン・ブラウン)、Sleet Black(スリート・ブラック)の3色を見てみよう!
Dune Brown(デュー ン・ブラウン)
モト・ヒマラヤのスタート地点にあたる標高3500メートルの街、レー(Leh)から約100km北上したところにある標高3500mほどのヌブラ渓谷(Nubra Valley)。その渓谷一体にはハンダ―砂丘(Hunder Sand Dunes)が広がっている。デューン・ブラウンはその広大な土や砂におおわれた景色をイメージしたカラーリング。
Dune Brown(デュー ン・ブラウン)
Glacier Blue(グレイシャー・ブルー)
ヒマラヤ山脈を彩る、どこまでも真っ青で吸い込まれてしまいそうな天空と氷河から生まれたクリスタルのように透き通った湖。グレイシャー・ブルーはその美しい青さをイメージ。
Glacier Blue(グレイシャー・ブルー)
Sleet Black(スリート・ブラック)
夜になるとヒマラヤ山脈一帯を覆いつくす漆黒の天空とそこに輝く無数の星。ヒマラヤの自然で長い年 月をかけて生まれた貴石の数々。スリート・ブラックはその世界を表現している。
Sleet Black(スリート・ブラック)
このニューカラーモデルからUSBポートがハンドル周りに標準装備され、街乗りからロングツーリングまで益々使い勝手が向上している。
ロイヤルエンフィールド東京ショールームでは、ロイヤルエンフィールドの全モデルの試乗も実施している。ぜひニューカラーのヒマラヤが気になったら、立ち寄ってみるのがおすすめだ。
ロイヤルエンフィールド東京ショールーム
東京都杉並区宮前4-25-19
電話:03-5941-7444(試乗希望の場合は要事前予約)
営業時間:10:00~18:00(店休日:土日祝)
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