![[バイク雑学] ミシュランのマスコットはなぜ白いのか?【名前はビバンダム? ミシュランマン?】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Mman-001.jpg)
●文:モーサイ編集部 driver@web編集部 ●写真:日本ミシュラン
パンクしにくい空気入りタイヤをアピール
フランスに本拠地を置くタイヤメーカー・ミシュラン。世界で初めてラジアルタイヤを製品化し、さらにはレストランやホテルのガイドブック『ミシュランガイド』を発行するなど、知らない人はいないであろう世界規模の企業ですね。
もちろんバイクのタイヤも、スーパースポーツ用からハーレー用、小排気量スクーター用など、幅広くラインアップを展開しています。
さて、そんなミシュランのマスコットも多くの人が見たことあるはず。バイクのタイヤでは、タイヤの端やサイドウォールにいることでおなじみの彼です。「ビバンダム」または「ミシュランマン」と呼ばれ、誕生したのは1898年4月。じつに120年を超えるキャリア!。
誕生のきっかけは、1894年にフランスのリヨンで行われた博覧会。入口の両側にて、大きさの異なるタイヤが山のように積まれ、来場者を出迎えていたところ、それを見た創業者のミシュラン兄弟の弟エドワールが、「コレに腕をつけたら人間になるじゃないか」と兄のアンドレに言ったのが始まりだといわれています。
積み重なったタイヤが人の姿に似ていたことが誕生のきっかけに。
その後、アンドレ・ミシュランは広告デザイナーのオ・ギャロと会います。タイヤのパンクが日常茶飯事だった当時、クギやガラスなどを入れたグラスを例のタイヤ男に持たせれば、「空気入りタイヤは障害物があってもそう簡単にはパンクしない」といったアピールになると考えました。
そして実際、広告には「ヌンク・エスト・ビバンダム(ラテン語で「いまこそ飲む干す時」という意味)というキャッチフレーズがつけられました。
クギや金属片などを飲み込もうとする広告。上側には「ヌンク・エスト・ビバンダム」の文字が。
最初は「ビバンダム」と呼ばれた
そのとき、彼の名前は具体的に決まっていなかったものの、レーシングドライバーから「あっ、ビバンダムが来た!」と呼ばれたのを機に、ビバンダムと呼ばれるようになったそうです。通称ではあるものの、最初は「ビバンダム」と呼ばれていたのです。
ただ、日本ミシュランタイヤの公式webサイトを見ると、彼は「ミシュランマン」と呼ばれています。ビバンダムはあくまであだ名ってことなのでしょうか? というわけで、日本ミシュランタイヤ広報部に話を聞いてみました。
「ミシュランマンは、もともと“ミシュランの製品やサービスの象徴”という位置づけです。フランス本国では長きにわたりその位置づけで親しまれていたため、当初の名前『ビバンダム』で呼んでいますし、愛称である『ビブ』という名称でも呼ばれています。
ただそのほかの国では、呼び名としてビバンダム(ビブ)ですと端的に弊社へのイメージや理解がしにくいため、現在では『ミシュランマン』としております」
つまるところ、呼び名としてはビバンダムでもミシュランマンでもどちらも正解です……
※本記事は2021年1月26日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
モーサイの最新記事
2026年2月発売! 注目のカワサキ製新型ネイキッド3モデルに早速触れてみる 10月30日から11月9日までの期間に開催されたジャパンモビリティショーで初披露となったカワサキの人気モデルZ900RSの[…]
「一時停止違反」に、なる!/ならない!の境界線は? 警察庁は、毎年の交通違反の取り締まり状況を公開しています。 最新となる「令和3年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等につい[…]
悪質な交通違反の一つ、「無免許運転」 今回は無免許運転をして捕まってしまったときに、軽微な違反とはどのような違いがあるのか紹介していきます。 ■違反内容により異なる処理無免許運転の人が違反で捕まった場[…]
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
最新の関連記事(バイク雑学)
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
いまや攻めにも安全にも効く! かつてはABS(アンチロックブレーキシステム)といえば「安全装備」、トラクションコントロールといえば「スポーツ装備」というイメージを持っただろう。もちろん概念的にはその通[…]
油圧ディスクブレーキだけど、“油(オイル)”じゃない いまや原付のスクーターからビッグバイクまで、ブレーキ(少なくともフロントブレーキ)はすべて油圧式ディスクブレーキを装備している。 厳密な構造はとも[…]
元々はブレーキ液の飛散を防ぐため フロントブレーキのマスターシリンダーのカップに巻いている、タオル地の“リストバンド”みたいなカバー。1980年代後半にレプリカモデルにフルードカップ別体式のマスターシ[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
最新の関連記事(ミシュラン)
オンロードに的を絞って新規開発 主な適合車種 ※[120/70R15・160/60R15]は、ほかにKYMCO AK550(生産終了モデル)、Honda FORZA 750(輸出専用モデル)などにも適[…]
純正以外では世界では初のゴールドウイング専用品 GL1800・ゴールドウイング専用にサイズ展開 そして2つ目の画期的な要素は、ゴールドウイングに適合する既存のアフターマーケット製タイヤが、あくまでもク[…]
小椋&チャントラの若手が昇格したアライヘルメット まずは国内メーカーということで、アライヘルメットから。 KTM陣営に加入、スズキ、ヤマハ、アプリリアに続く異なる4メーカーでの勝利を目指すマー[…]
優れたグリップ力とハンドリング性能を誇るスポーツツーリングラジアル ミシュランが大型スクーター向け新型スポーツツーリングタイヤ「MICHELIN POWER SHIFT(ミシュラン パワー シフト)」[…]
2001年登場の先代1800/2018年登場の現行1800に適合 ミシュランが新型スポーツツーリングタイヤ「MICHELIN ROAD W GT(ミシュラン ダブリュー ジーディー)」を発表した。20[…]
人気記事ランキング(全体)
何でもありルールに世界のメーカーが飛びついた WRCグループBカテゴリーは1982〜86年まで続いたラリー競技。レース好きならご存じの通り、レギュレーションはほぼ「何でもあり」的なニュアンスでした。レ[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
日本発のトランスフォーマブル・バイク「タタメルバイク」 タタメルバイクは、日本のものづくりの精神と、自由な発想が融合して生まれた「持ち運べるパーソナルモビリティ」だ。最大の特徴は、その名の通りの折り畳[…]
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 カワサキモータースジャパンは、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開した新型「Z900RS」シリーズについてスペッ[…]
アドベンチャールックは伊達じゃない! 大型バイザーの恩恵 まず目を引くのが、オフロードテイストを感じさせる大型ピークバイザーだ。これは単なるファッションではない。 直射日光を遮る“ひさし”としての機能[…]
最新の投稿記事(全体)
待望のリニューアル!タナックスのキャンピングシートバッグシリーズ! ツーリング用シートバッグの定番として長年多くのライダーに選ばれてきたタナックスのキャンピングシートバッグシリーズがリニューアルされた[…]
Screenshot ヘルメットのトレンドはマットタイプ マットタイプ(ツヤ消し)のヘルメット人気、凄いですよね。 とある販売店さんに聞いたところ、新規でヘルメットを購入される方の約7割がマットタイプ[…]
KCBMの熱狂とライダーとの交流 1998年から続くKCBMは、コーヒーを片手にライダー同士が親睦を深める、カワサキファンにとっての聖域ともいえるイベントだ。2025年の開催当日は2000台から300[…]
400cc以下なら4気筒より2気筒が優位? CBX400Fが誕生するまでの経緯は、’17年型CBR250RRや’92年型CB400SF、’86年型NSR250Rなどの生い立ちに通じるものがある。 もち[…]
2026年2月発売! 注目のカワサキ製新型ネイキッド3モデルに早速触れてみる 10月30日から11月9日までの期間に開催されたジャパンモビリティショーで初披露となったカワサキの人気モデルZ900RSの[…]
- 1
- 2


![ミシュラン ビバンダム ミシュランマン|[バイク雑学] ミシュランのマスコットはなぜ白いのか?【名前はビバンダム? ミシュランマン?】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/M-Man02.jpg)
![ミシュラン ビバンダム ミシュランマン|[バイク雑学] ミシュランのマスコットはなぜ白いのか?【名前はビバンダム? ミシュランマン?】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/MICHELIN_.jpg)





































