国民的漫画『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』の作者・漫画家の鳥山明さんが逝去されました。謹んで哀悼の意を表するとともに、本サイトにて以前掲載した記事を再掲します。
●文:モーサイ編集部(松永和浩) ●写真:鳥山明『Dr.スランプ』集英社
クルマ好き/バイク好きからも注目されていた、鳥山明氏の『Dr.スランプ』
名作『ドラゴンボール』の作者・鳥山 明氏が、『ドラゴンボール』の前に週刊少年ジャンプに連載していたのが『Dr.スランプ』です。
もはや説明は不要かもしれませんが、『Dr.スランプ』は、ペンギン村というファンタジー溢れる世界観の中で、ハチャメチャな展開が面白かったギャグマンガで、1981年からはアニメ化もされました。また、鳥山ワールドに登場するクルマやバイクがわりとマニアックなことからも、一部のクルマ好き/バイク好きから注目される作品でもありました。
そんな『Dr.スランプ』の単行本18巻は、主人公のアラレちゃんが自動車運転免許取得をするなど、クルマやバイクにまつわる話が多いのですが、その中の5話/6話に登場する「オートバイこぞう」は、格別にキャラが立っている登場人物として、1983年の登場当時、話題になっていました。
オートバイこぞうは“バイクから降りられない”キャラクター
「オートバイこぞう」は、バイクにひたすら乗り続ける若者。常にヘルメットとライディングスーツを着込んでいるため、なかなか素顔は出てきません。“オートバイカラオリタラシンジャウ病”という、バイクから降りると死んでしまう病気にかかっているため、バイクを止めることができないということになっています。バイクを降りた瞬間から苦しみ出しますが、バイクもしくはそれを模したものに乗れば回復します。“模したもの”というのは、幼児向け遊具やバイクの格好をしたアラレちゃんでも大丈夫。
給油や食事は、店にトランシーバーで注文します。
給油はタンクローリーに並走してもらい走行中に行い、食事は道路際から店の人に投げてもらうことになります。
走行中にシャワーを浴びることができるようになっている上に、排泄はバイク後方・シングルシートカウルが開閉し、そこからから出すようになっています。そのため、ライディングスーツは股間が開いているという設定。
このオートバイこぞうの愛車は何なのか? 長らく謎とされてきました。謎というのも、車種の特定がまじめに議論されたことがなかっただけのことなのですが。
マンガ連載時が1983年、アニメ放映が1984年のオートバイこぞうの愛車を、単行本発売から40年以上の時を経て特定してみようと思います……
※本記事は2022年2月21日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
モーサイの最新記事
突然の交通取り締まり! 違反をしていないときでも… 交通ルールを守って安全運転に努めているのに、とつぜん取り締まり中の警察官に止められてしまった経験がある方は多いはずです。 「え? なにか違反した?」[…]
ジクサー150でワインディング 高速道路を走れる軽二輪で、約38万円で買えて、燃費もいいというウワサのロードスポーツ──スズキ ジクサー150。 まだ子どもの教育費が残っている50代家族持ちには(まさ[…]
「お金も時間もありそうなのに、なぜこんな天気の良い日にツーリングにも行かず、用品店に来ているんだろう?」という疑問 都内の某大手バイク用品店の駐輪場にて。今日も「なぜ来ているのかわからない?」ようなバ[…]
交通取り締まりは「未然に防ぐため」ではなく「違反行為を探して検挙するため」? クルマやバイクで運転中に「なんでそんな所に警察官がいるの?!」という運転者からすれば死角ともいえる場所で、交通違反の取り締[…]
「もしも出先でヘルメットを盗難されたら、自宅までどうやって帰るのだろう」バイクに乗っていると、こうした疑問も浮かぶのではないでしょうか。そもそもヘルメット窃盗犯は、なぜ人が使った中古のヘルメットを狙う[…]
最新の関連記事(バイク雑学)
元々はブレーキ液の飛散を防ぐため フロントブレーキのマスターシリンダーのカップに巻いている、タオル地の“リストバンド”みたいなカバー。1980年代後半にレプリカモデルにフルードカップ別体式のマスターシ[…]
ライダーを魅了してやまない「ハイパーVTEC」 CB400SF(スーパーフォア)に採用されていることでも有名な、バルブ制御システム「ハイパーVTEC(HYPER VTEC)」。この口コミを検索してみる[…]
夏場はサイドスタンドがアスファルトにめり込む危険性あり!いったいどういうこと? 駐車場などに使われている一般的なアスファルトについて、その軟化点は47.0〜55.0℃と言われていますが、夏場の強烈な直[…]
「コスプレとバイク」本編 今回のバイク:Vストローム250とNIKEN Vストローム250はスズキの250㏄クラスのアドベンチャースタイルのバイクです。ガソリンが17L入るタンクやフロントのスクリーン[…]
バイクのハンドルに荷物をかける行為は交通違反? じつは、ハンドルにレジ袋/カバンなどを引っかけて運転する行為は、明らかな交通違反です。 道路交通法第55条第2項には、「運転視野やハンドル操作などを妨げ[…]
人気記事ランキング(全体)
アッパーカウルはフランスで882.5ユーロ 1980年代のGSX1100S KATANAをモチーフにしたスペシャルモデルを製作することは、S2コンセプトのスタッフが何年も温めていたアイデアだった。それ[…]
【’09VMAX開発秘話】2リッター「音魂(オトダマ)」は失敗だった 新VMAXの開発には実に十数年の歳月が費やされた。このプロジェクトを長い間推し進めてきた中心人物は開発の経緯をおよそ次のように語る[…]
ライトグレーのボディにライトブルーのホイールが新鮮! ヤマハが「MT-25」の2025年モデルをインドネシアで世界初公開した。欧州で発表済みの兄弟モデル・MT-03に準じたモデルチェンジ内容で、現地価[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
欧州&北米で昨秋登場した新型YZF-R3の250cc版 ヤマハはインドネシアで新型「YZF-R25」を発表した。2024年10月に欧州&北米で登場した新型YZF-R3と同様のモデルチェンジ内容とした2[…]
最新の投稿記事(全体)
振動、路面を蹴飛ばす感じ、エンジンで走らせる気持ちよさ バイクはエンジンを懐に抱えて走るような乗り物だ。単純にライダーとエンジンの距離が近いことがエンジンの存在感を大きく感じさせるだけではなく、エンジ[…]
何よりも高耐摩耗性の実現 圧倒的な耐摩耗性を誇るのが、アルミめっきシリンダーの大きな特徴である。iB井上ボーリングが、アルミめっきスリーブを作ろうと考えた最大の理由は、同社の社是でもある「減らないシリ[…]
ベテランカメラマンに「これはアートだ」と言わしめる流麗なフォルム リヤタイヤが路面を蹴り飛ばすかのような、豪快で胸の空く加速フィールはスタートダッシュだけではなく、速度レンジが上がってからもまだまだ続[…]
Screenshot 未塗装樹脂の白化 バイクのミラーや泥除け(フェンダー)、樹脂製リアボックスなどに使われている黒い未塗装樹脂部品。ここに使われている素材の多くは「ポリプロピレン」という軽くて丈夫な[…]
スイングアームにスプールを装着できれば、アドベンチャーやオフ車でもガレージREVOが使える スーパースポーツモデルやビッグバイクユーザーのみなさんからご好評をいただいているガレージREVOは、バイク置[…]