【2024年最新版】副業Uber Eats配達員はいくら稼げているのか? 快適に配達するためのバイクやカスタムも解説

●文:[クリエイターチャンネル] 山崎陸
「それにしても金がほしい!!!」
私は普通の企業で普通に働くサラリーマン。こんな思いで、手っ取り早く収入をあげるため2020年のコロナ渦に副業Uber Eats配達員をはじめました。
あれから4年ほど経った2024年4月現在も、私はいまだにバイクで西へ東へ向かいながら、空き時間や休日においしいご飯を届けています。コロナが明けて下火になったと噂も出ている中、なぜ私が続けているかというと…
実はUber Eats配達員、今でもそこそこ稼げるのです。
この記事では、名古屋で活動する私が2023年から2024年にかけて、どれだけ稼いだかや、配達向けにバイクにどのようなカスタムを施したか紹介します。現配達員の方も配達員でないけど収入や装備が気になる方も、ぜひ参考にしてください。
名古屋の副業Uber Eats配達員バイク勢の収入を大公開
まず私が2023年6月から2024年3月の10か月でいくら稼いだかというと、「210万6059」円でした。平均で1月あたり21万ちょい。下記が、収入の月別グラフです。
この数字を「もう終わり!」と感じるかどうかは人それぞれですが、私はノースキルで誰でも始められる副業としては、そこそこよいと思ってます。気が乗らないときはやらなくていいですし、対人関係のストレスがほぼゼロなことも大きなメリットです。
平日の本業が終わった後や土日もやっているので労働時間自体は結構長くなってしまうのですが、ノーストレスなので続けられます。むしろ、やればやるだけお金になるので、もっと長くやりたいとさえ思えます。
ちなみに、売上のトップ勢はもっと稼いでいるようです。一体どうやって立ち回っているんだ。
Uber Eats配達員が実際使っているバイクや装備って?
ここまで聞いて「副業としてめっちゃよさげじゃん!」と思ったあなた、ちょっと待って。稼ごうと思えば思うほど、Uber Eatsの配達は過酷になります。
気合いの入った配達員ともなれば、雨が降ろうと暑かろうと寒かろうと関係なくバイクを走らせて客先へ向かいます。むしろ悪天候だとライバルの配達員が減りお客様からの注文も増えるので、稼ぐ絶好のチャンスなのです。
キツい環境で心が折れないためには、走りの環境を整えることが重要。数年間で培った快適バイク装備を紹介します。
私が選んだのは配達員御用達のホンダPCX
バイクはPCXに乗っています。1年半ほど前までは50ccのジョグに乗っていましたが、下記の理由でPCXに乗り換えました。
原付一種の制限(30km/h制限、二段階右折)がない
高速に乗れないとはいえ、公道での制限がほぼない原付二種なら交通の流れに乗ることも容易ですし、機動力は原付一種と雲泥の差です。
スマートキーなので鍵を抜き差ししなくてよい
またバイクを選ぶうえでは、エンジンを頻繁にオンオフすることも考慮にいれないといけません。1日中配達をするとその回数たるや40~50回ほど。お店での料理の受け取りとお客様への受け渡しで建物に入るときには停車しますからね。
エンジンをかけたままバイクを離れる場合もあるため、防犯のためにもスマートキー付きのバイクが人気です。2024年4月現在、スマートキーを採用している原付二種は「ヤマハ トリシティ125」「ホンダ リード125」などいくつか選択肢があります。
私のPCXは2019年式なので一部機能が付いていませんが、2021年以降のPCXは下記の理由で配達員に大人気です。
人気車種なので本体やカスタムパーツ、カスタム情報が手に入りやすい
二輪車新聞が発表した2023年のバイク新車出荷台数推定値によると、PCXはCT125ハンターカブに次いで2番目の出荷台数を誇っています。出荷台数が多いだけあって、状態のいい中古本体やカスタムパーツ、カスタム情報が豊富だと感じました。
約8Lの大容量ガソリンタンク
また、PCXのガソリンタンクは約8Lと大容量。1日で100km以上走るため、ガソリンタンクは大きければ大きいほどうれしいです。時短して1件でも多く配達するとそれだけ稼げる金額も多くなります。
前後ディスクブレーキ/フロントABS/トラクションコントロールを装備(’21年式以降)
悪天候のなか走るので安全装備は重要です。原付だと前輪はディスクブレーキでも後輪はドラムブレーキの車種も少なくありません。ただ、PCXは前後輪ディスクブレーキ装備で雨でもブレーキ性能が安定します。さらにフロントABSでブレーキのロックを防ぎ、それでもスリップしそうなときはトラクションコントロールで車体を安定させてくれます。
なお、私のPCXは2019年製のjf81モデルなので、後輪はドラムブレーキでトラクションコントロールも付いていません。本当は2021年以降のモデルがほしかったですが、値段の関係で2019年製を選びました。ただ、カスタムパーツと情報が豊富なので満足しています。
オプションで用意したい各種装備
稼ぎたい人なら、大型のリアボックスを用意したいところ。Uber Eatsの配達は1店舗で料理を受け取ってひとつの配達先に届けるだけではありません。最大で3店舗で受け取り3つの配達先に運ぶトリプルもあります。たとえば、牛丼5人前とマクドナルドのセットを3つ、2Lペットボトルを4本同時に運びます。
1件配達のシングルでも、牛丼や中華料理20人前など大量案件もあります。夜勤している全員分の夕食をとる、パーティのおつまみを注文する、など理由はさまざまです。
それにスマホは配達員の命です。常にUber EatsアプリとGoogle Mapをオンにしていますし、日中はスマホのバックライトの照度が最大なので電池の消耗がとても激しいです。また、長時間走行による振動がスマホのカメラにダメージを与えます。加えて、太陽の光でスマホの画面が見にくくなります。
そのため、Qi充電対応のスマホホルダーとショックアブソーバー、日よけを付けています。ふたつ付けている理由は、片方はUber Eatsと出前館、もう片方はWoltとmenuなど配達アプリを使い分けるためです。
心を折らないように用意したい、悪天候に備える快適装備
配達員は雨の日でも運転するため、一日中濡れたバイクにまたがります。夏場の蒸れ対策、腰痛予防にメッシュシートを付けています。
バイクにはグリップヒーターを後付けしました。配達員はスマホ操作のため指を露出させなくてはいけません。スマホ対応の手袋もひとつの手ですが、操作感は素手より低下します。グリップヒーターに加えハンドルカバーも付ければ、冬の配達でもまったく問題ありません。
旭風防のPCX用ロングスクリーンも装着しています。風が強い日の疲れ防止のために装着していますが、防寒にも役立っています。
まとめ:Uber Eats配達員、まだまだ稼げるぞ!
特別なスキル不要、雇用形態は業務委託、すぐに始められて必要なのはガッツだけという副業はそう簡単には見つからないでしょう。
装備は今回紹介したもの以外にも、バイカー御用達ワークマンのレインウェア「イージス」やヘルメットにつけるインカムなども用意しておくと、さらに配達が快適になります。自分で続けられるラインを見極めて、みんなで楽しく副業しようぜ!
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