劣化したゴム部品、これで補修できるかも!? “ロックタイト 黒ゴム接着剤”を使ってみた【古いバイクレストアの助っ人】

今回はとってもレストアっぽいネタです(笑)。古いバイクをレストアしてる時に立ちはだかる問題が「ゴム製のパーツ」。 経年劣化で硬くなったり割れたりすると要交換となるわけですが、とても古いバイクの場合部品が手に入らないということもしばしば。そんなわけで今回は(見た目はかなり悪いけど)ボロボロになったゴム部品を復活させる方法をシェアしたいと思います! 固まったあとも硬くならないのでとても便利ですよ~♪
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。最近では徒歩旅に目覚めたという。’76年生まれの2児の父。[URL]DIY道楽(メインチャンネル) / のまてつ父ちゃんの日常(サブチャンネル) [写真タップで拡大]
ゴム部品の補修、どうするか? という難問です。
ゴム部品…新しいうちは柔軟性があってとても使い勝手がいいのですが、経年劣化で硬くなる…だけならまだましも、 割れたりすると本来の役割を果たさなくなってしまいます。
そんなわけで、劣化した場合は部品交換が必要になってきます。20年から30年くらい古い製品ならばまだ使える部品や純正部品が手に入るのですが、それより古くなると部品交換すら困難になってきます。
今回レストア中なのは’65年式(!?)のバイク メイト70。クランクケースの中にキャブレターが隠れているのですが、そのキャブレターからエアクリーナーでつながっているゴム製のインシュレーターです。
この劣化っぷりが…まぁ~見事なもので、 取り外す時にすら気をつかうほどで強引に引っ張ったら真っ二つに裂けそうな状態。
こうなってくると二次エアを吸うとかそういう次元じゃない。走ってたら振動で三枚おろしになっちゃいそう(汗)。
約60年前のバイク、さすがに純正は欠品→なんとか補修できない?
当然のことながら純正部品なんかとっくになくなってるし、オークションを探してみたら新品のデッドストックがあることはあったのですが、考えてみたらその純正部品だって58年前でしょ??箱の中でボロボロになってる可能性も十分ありえるわけで。
しかも2万円とかとんでもないプレミア価格になっていたので、リスクを背負ってまで買おうとは思いもしません。
いっそのこと洗濯機の排水ホースとかを改造して代替品を作っちまおうとも思ったのですが、ここはひとつ悪あがきをしてみましょうか?
直せるもんだったら直してみたい! 試したいものがあるのです。
今回試してみたいのは、ロックタイト社の”黒ゴム接着剤”という商品。
乾燥後(硬化後)も柔らかい! という触れ込みが一番の特徴ですね。それはありがたい、というかソレが欲しい!!!
本来の使用用途としては「ゴム製品/皮革/キャンパス布など」とあるので、今回のケースは全然邪道じゃないようですね(ちょっと安心)。
逆に使えない素材としては「ポリエチレン/ポリプロピレン/フッ素樹脂/シリコーン樹脂/発泡スチロールには接着できません」 とのことなので、問題は無さそう。
また、 製品特長としては「耐水性が高く、屋外使用に最適です」とあるので、耐熱性だけがちょっと気になりますが、試してみる価値は十分にあるかと!!
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