ホンダ最強モデル ゴールドウイングツアー乗ってみた! 決死の街乗り試乗インプレッション
最大の難関! ピンチ!! 狭い直角カーブのドキュメンタリー
最大のピンチが訪れました。場所は、たまたま曲がった住宅街の狭い道。
「しまった、これは狭いぞ!?」と思ったのも後の祭り。
狭いです。これはマジで狭いです。 ハイエース入ったらかなりやばい感じ。
しかもその先に待ち受けていたのは…修羅場でした。「直角にまがってるっ~!」
しかもその曲がり角の外側には そそり立つ壁と、内側には事もあろうか綺麗な車。しかもホンダ車じゃないですかッ!!
アクセルは戻さずパーシャルでトラクションを掛けながら、リヤブレーキをちょいちょいかけて車体を安定させます。
膨らんだら壁に当たるし、早すぎたら車にぶつかるという二重のプレッシャー。 30年前にバイクの免許を取った時の緊張感が一気にぶり返してきました!
ビクビクしながらコーナーに進入すると…案の定車の方ばっかり意識してしまって大回りに。ぎゃあっ! 壁が、壁が…迫ってくるぅ~!!
うわぁん、ホンダさんごめんなさい~! とか一瞬覚悟したものの、 ほんの数cmの隙間を残して、ゴールドウイングは無事に曲がり角をクリアーしてくれたのでした。
やばかった。今のはヤバかった…! 全身から変な汗がドバッと出てきました。
クリアーしたところで路地の幅を見てみると、 客観的に見てもかなり無謀な挑戦になってしまっていたようです。 壁にぶつからなくて良かった。いやそれ以上に、 車にぶつけなくて良かった…!!
後から冷静に考えてみたら、あんな狭いところはおとなしくウォーキングモードで抜ければ大したことなかったかもしれません(汗)。
※良い子は決してマネしないでください
ゴールドウイングの不安【2】Uターンはできるのか?
ホンダ ゴールドウイング Uターンチャレンジ:狭めの路地編
狭い道は避けることはできますが、避けることができないのがUターン。コレができなかったら、ツーリングに行くこともできないですからね。
まずはちょっと狭い道路でテスト。 小型バイクなら余裕ですが、750cc以上となるとちょっと厳しい? そんな道幅です。
トライしてみたものの、ゴールドウイングの車体がそこそこ体に馴染んできていたのにも関わらず残念ながら回れませんでした。 これくらいの道幅だとハンドル切っただけでは無理。やはり、ぐいっと車体を傾けてからの旋回をしないと厳しいようです。
このくらいの狭さだと、バイクを傾けないと回らないですね。
ホンダ ゴールドウイング Uターンチャレンジ:2車線道路編
Uターンのセカンドステージはこちら。 2車線にプラス自転車用走行帯があるくらいの道路幅なので、 これぐらいの大きさなら大型バイクでも曲がりますが果たしてゴールドウイングはどうでしょうか??
結果はギリギリUターンできました。
やはりまだビビリミッターが効いているようで、 バイクを寝かし込んでのUターンまでは厳しいようです。 でも逆に言えば、身体が慣れれば余裕で回れるようになると思います。
メリハリつけてアクセルを開けて、恐れずに車体に体重をかけて腰で操るようにすれば扱えるだけの素直さがあるのを感じられました。 車体こそ重いものの変な癖がないので、ハンドリングや乗り味は極めてニュートラルなんですよ!
ゴールドウイングの不安【3】どこまでゆっくり走れるのか?
先ほどの狭い道で予想以上にゆっくり走れたので、今度はどこまで速度落とせるか試したくなってきました。そんなわけでやってきたのが「もんじゃストリート」。
ソースの美味しい匂いが漂う中、たくさんの歩行者が行き交うので必然的に極低速走行になります。
アクセルは最小限のパーシャルにして、ほんのちょっとリアブレーキを引きずりながら走ると、やはりとても安定して真っ直ぐ走ってくれます。
10km/h…全然余裕。
7km/h…まだいける?
5km/h…な、なんとか走れました。
やはりこのゴールドウイング、 低重心化が効いているのか低速で走る時の安定感は相当なものがありますね。
借り物なので試せませんが、もし自分のバイクだったらスタンディングフォームでリヤブレーキを駆使すればちょっとぐらいだったら停止もできるかもしれません。それくらいの安定感でした。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ゴールドウイングツアー)
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
専用ロゴがファン心をくすぐる 1975年に初代GL1000が誕生してから50年が経つホンダのプレミアムツアラー、ゴールドウイング。2018年のフルモデルチェンジでは、フロントにダブルウィッシュボーンサ[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
特別色と専用ロゴなどを配した『50th ANNIVERSARY』 ホンダは、1833ccの水平対向6気筒エンジンを搭載する大型プレミアムツアラー「ゴールドウイング ツアー(GOLD WING TOUR[…]
EICMA初公開のコンセプトモデルから世界初公開の初代オマージュ仕様まで ホンダは、「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」「第4回 名古屋モーターサイ[…]
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
バイクの電装部品のひとつ、レギュレターってご存じですか? こういうの部品です。 車種によって場所はマチマチですが、だいたいがシルバーで、アルミ素材で空冷フィンがついていて、比較的バッテリーに近いところ[…]
アクセルの握り方って意識してますか? バイクのアクセル(スロットル)の握り方や回し方を意識しているライダーの皆様って、どれぐらい居らっしゃるでしょうか? 「そんなの当たり前!」という人は、かなり意識高[…]
軍手は洗車道具たりえるのか みなさんバイクってどうやって洗ってますか? スポンジ? ブラシ? それとも高圧洗浄でしょうか。実は筆者は最近「軍手で洗車」に目覚めたのです。 きっかけは使ってたスポンジがボ[…]
自家塗装には難関が待ち受ける 今回は、自己流でありますが自家塗装のお話です バイクのメンテナンスやカスタムしていると、近隣に迷惑を及ぼす可能性のある作業がいくつかあります。エンジン始動による騒音もその[…]
初心者向けの溶接機は? 「初心者ですが、溶接機は何を買えばいいでしょうか?」そんな質問をいただくことが、最近増えています。折れたステーの修理から始まり、フレーム補強やスイングアーム自作、極めつけがフレ[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダ「CB1000F SE コンセプト」が鈴鹿8耐で世界初公開! 8月1日より予選が始まった“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプト[…]
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き 配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレート[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
最新の投稿記事(全体)
世界の二輪市場にBSA復活を知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
400cc4気筒ブームの立役者、第3世代の直4を実現したカワサキの戦略 Z1/Z2系からZ650のザッパー系に続くカワサキ直4の第3弾がZ400FX。1980年代初頭に日本で巻き起こった空前のバイクブ[…]
秋の浜松はスズキ祭り! 3つのミーティングが開催 2025年のスズキミーティングは、3つのモデルシリーズに焦点を当てて開催される。 9月7日(日) 「KATANA Meeting 2025」 会場:は[…]
今年の1月から6月までにニューモデルなどを11 機種投入した 大隅さんは、’98年にBMWジャパンに入社以来、ずっとモトラッド部門で勤務され、我々メディアと接する機会の多いマーケティング担当として働か[…]