不動バイクを高速レストア!! 怒涛のスピードで部品を直していくぞ【リトルカブ一日レストア|中編】
不動リトルカブ一日レストア:塗装の下処理は一気にケリをつけます
ここで、時短になる手抜きワザ(邪道ではありますが)!
使うのは台所用の中性洗剤と、研磨パッド(不織布やすり)。
中性洗剤の洗浄能力はかなり高く、バイクの汚れもよほどでなければすっきり洗い落とすことができます。これで食器を洗ってるのかと思うとちょっとゾッとしますが…私が塗装を行う場合はほとんどこの中性洗剤を使っています。
また研磨パッドを使うことで、塗装の下地処理である足付けも同時進行することができます。 サンドペーパーのような研磨力こそありませんが、逆に塗装面が艶消しになるような細かな傷をつけることができるので、下地処理としては個人的にはかなり重宝しています。
使うのはこういった普通の台所用中性洗剤。バイクの汚れにもじゅうぶん有効です。
研磨パッドに中性洗剤を染み込ませてガシガシ洗っていきます。洗うというより削ると言った方が正しいかもしれません。洗い忘れがないよう、細かなところも丁寧に。
不動リトルカブ一日レストア:マフラーの輝きを取り戻す!【11:15】
洗った部品を乾燥させている間にマフラーを一気に磨きあげます。 乾燥時間も無駄にしませんよ~!
変速式のディスクグラインダーに真鍮製のカップブラシを取り付けて、 サビが浮いてしまっているメッキマフラーを磨きあげます。
メッキをカップブラシで磨くなんてなんか傷がつきそうなイメージなんですけど、これが意外にもサビだけが落ちてくれるんですよ。
もちろんこれは見た目だけであって、実際はメッキ層の細かな穴からサビが発生しているので、新品に戻るわけではないのでご注意を。とはいっても、 耐熱ワックスを塗るなど、こまめに手入れしてあげたらこのツヤをキープすることは容易です。
不動リトルカブ一日レストア:第二の難所、キャブレターを掃除しよう【11:27】
時刻は11:27になりました。やっべ、そろそろ昼じゃん!
今回のレストア、最初の難関がリアブレーキだとしたら、次の難関はこのキャブレター。なんといってもこれを直さないことにはエンジンがかからないわけで…。
固着こそしていなかったものの、フロートチャンバーを開けてみたら「あ、やっぱりね」な状態。中途半端に残っていたガソリンがガム状に変質して、 メインジェットとパイロットジェットを飲み込んでいました。
意外にもメインジェットの方は軽い掃除で綺麗になったのですが、 穴の小さいパイロットジェットの方はそうはいかないようで、なかなか頑固に詰まってます。
不覚にもスペア部品を用意しておらず、ニードル掃除針も持ってなかったので、針金でひたすらほじります。
とはいえ無事開通、キャブレターの中も外もクリーンナップ完了です。 幸い本体の中の通路のつまりはほとんどありません。
この時点での時刻が12時14分。 キャブレターだけで45分かかってしまいました。さあさ、 段々と盛り上がってまいりましたよ~!
古いガソリンがまるでガムのように固まってしまっています…。
メイン/パイロットジェットは精密に出来ているため、今回のように針金で掃除をするとガソリンの流量が変化する可能性があります。 厳密なセッティングを出す場合は必ず新品に交換するようにしてください。
それ以外の場所に問題はなく、パーツクリーナーで掃除してキャブレターまわりは終了です。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
ある日チョークが折れてた エンジン始動でチョークを引っ張ったらいきなり「スポッ」と抜けた。何事かと思ったら・・・折れてたんですよ、チョークケーブルのアウターが。 アクセルやクラッチ、スロットルやチョー[…]
レストアでのつまづきはそこかしこに 古いバイクをレストアしていると意外なところでつまずいたりするものですが、今回引っかかったのが8インチのチューブタイヤの「リムバンド」。 こちらのホイール、別にリムバ[…]
ヤフオクで入手したバイクのフレーム。ネジ穴に折れたボルトが詰まってた!? ヤフーオークションでとあるバイクのフレームを買ったところから話が始まります。 フレーム曲がりや大きな傷もなく、塗装面も小傷があ[…]
エンジンオイルにとって過酷な時期 オイル交換のタイミングって、地味に悩みますよね。「走行距離3000km~5000kmで交換が目安」とか「半年ごとに交換を!」なんて、よく聞くけれど、あくまでそれは“目[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
ある日チョークが折れてた エンジン始動でチョークを引っ張ったらいきなり「スポッ」と抜けた。何事かと思ったら・・・折れてたんですよ、チョークケーブルのアウターが。 アクセルやクラッチ、スロットルやチョー[…]
構成要素のすべてに技術的な裏付けがあるSP2シリーズ そもそも山口県のバイクショップからスタートしたASウオタニ。SP2フルパワーキット/SP2パワーコイルキット/SP2ハイパワーコイルセットといった[…]
レストアでのつまづきはそこかしこに 古いバイクをレストアしていると意外なところでつまずいたりするものですが、今回引っかかったのが8インチのチューブタイヤの「リムバンド」。 こちらのホイール、別にリムバ[…]
ガソリン添加剤の役割 ガソリン添加剤といってもその用途はさまざまですが、大まかなカテゴリーとしては 洗浄効果 性能向上 の2つに分けられます。 洗浄効果について 現在主流になっているPEA(ポリエーテ[…]
ヤフオクで入手したバイクのフレーム。ネジ穴に折れたボルトが詰まってた!? ヤフーオークションでとあるバイクのフレームを買ったところから話が始まります。 フレーム曲がりや大きな傷もなく、塗装面も小傷があ[…]
人気記事ランキング(全体)
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 「THERMO-GEAR BELT」の最大の魅力は、なんといっても「冷暖対応デュアルペルチェ搭載」という点だ。一台で夏場の猛暑対策はもちろんのこと、冬場の厳[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
新作GSX-8T/8TTに足並みを揃えて2026年モデルに スズキ独自のクロスバランサーを採用した最新776cc並列2気筒エンジンを搭載するモデルのうち、フルカウルスポーツとスポーツネイキッドとしてシ[…]
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 年々暑さが増している夏。冷感シャツやメッシュジャケットなど様々な冷却アイテムが普及して久しいが、半端な対策ではツーリングが快適とはいかなくなってきた。 そこ[…]
原付スクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があ[…]
最新の投稿記事(全体)
零戦と同じサムライ魂が成し遂げた「究極」の直4 時代を決定的に「それ以前」と「以降」に画してしまうエポックメイキングなモデルはいくつか存在する。中でもZ1は紛れもない革命児である。 量産車として世界初[…]
ある日チョークが折れてた エンジン始動でチョークを引っ張ったらいきなり「スポッ」と抜けた。何事かと思ったら・・・折れてたんですよ、チョークケーブルのアウターが。 アクセルやクラッチ、スロットルやチョー[…]
パフォーマンスマシン:レース環境から生まれた究極の操作性 ハイパフォーマンスを追求するのが、ハーレーの最新トレンド。優れた機能性とカスタムルックを高い次元で両立するアルミニウムビレット製のラジアルハン[…]
嬉しい、楽しい、大好きダックス! ちょっとHondaのバイクに詳しい人なら知っていることかもしれませんが、じつは「ダックス」のペットネームを持ったバイクがはじめて誕生したのは、半世紀以上も前の1969[…]
BSAにニッチな2ストロークマシンがあったとは…… BSAモーターサイクルは7月16日(日本時間同日19時過ぎ)にSNSを更新し、『We’re going back to the future on […]