「便利そう!」みんなが使えるクラス最軽量級電動スクーター「PEV600」。カタログスペックではわからない実際に使える性能を解説してみた
2024年秋に発売となった「みんなが使えるクラス最軽量級電動スクーター」PEV600。エコでクリーンという電動車ならではのメリットに加え、扱いやすい軽量・コンパクトな車体とパワフルな走りが魅力。先代モデルのGEV600は累計で2500台以上を販売しました。
●BRAND POST提供:株式会社プロト
PEV600のおすすめポイントをご紹介
さて、本題に入る前に昨今の電動車事情について簡単に触れておきますね。
乗り物の電動化が徐々に加速していく中で、昨年夏には特定小型原付が新たな車両区分として加わり様々なタイプの電動車が登場しています。都市部ではシェアリングサービスのキックボードをよく見かけるようになりました。
特定小型原付は自転車以上原付未満の位置づけで、16歳以上という年齢制限はありますが運転免許は必要ありません。現状ではヘルメットの着用も努力義務。専用の走行モードを備える車両であれば歩道の走行も可能(速度は6km/h以下)です。
車体はキックボードタイプをはじめモペッドタイプや三輪車など様々。ただし車両の幅が60cm以内となるため、コンパクトな車体が多いのが特徴。コンパクトな車体は身軽な反面安定感に欠け、また小径タイヤを採用するモデルは路面の段差や轍などでバランスを崩しやすい特性もあり、短距離を移動する際に気軽に使えることを重視したものが多いと思います。
対してPEV600は第一種原動機付自転車(原付一種)に区分されます。原付一種は排気量なら50cc以下、モーターの場合は定格出力600W以下となり運転には原付免許または普通自動車免許が必要。
ヘルメットの着用義務もあります。PEV600は従来のスクーター然とした車体で発売されますが、原付一種に区分される電動車も特定小型原付同様その車体はバエリエーションに富んでおり様々なタイプが発売されています。
原付一種と特定小型原付
項目 | 原付一種 | 特定小型原付 |
定格出力 | 600W以下 | 600W以下 |
最高速度 | 30km/h | 20km/h |
通行する場所 | 車道 | 車道(6km/h以下で歩道走行モードあり) |
ヘルメット着用 | 義務 | 努力義務 |
登録/ナンバープレート | 必要 | 必要 |
自賠責保険 | 必要 | 必要 |
運転免許 | 必要 | 不要(年齢16歳以上) |
免許が必要と言う点、走行が車道に限定される点で特定小型原付に対してちょっと敷居は高く感じるかもしれませんが、PEV600は安定した走りで安全快適に目的地へ到達できるという点でメリットが大きいです。
メリット1.安定した車体とパワフルな走行性能
スクータータイプのPEV600はコンパクトな車体に対し径の大きな14インチタイヤを採用。ジャイロ効果が増し程よい直進安定性とともに安定した走行が可能。これは路面の段差や轍を通過する際には小径タイヤモデルに対して大きなアドバンテージになります。
PEV600が採用するモーターは定格600W/最大1300W。パワフルなモーターを56kgという軽量な車体と組み合わせることでゆとりのある走りが可能です。原付一種の法定速度である30km/hに対しパワー面で余裕があるので坂道や荷物を積載したときなど+αの負荷にも対応できます。
またPEV600はモーターとバッテリーの制御プログラムにもこだわりが。
PEV600が採用するリチウムイオンバッテリーは電圧48V、容量は20Ah。このバッテリーと先に触れたモーターを組み合わせ最大で約70kmの走行が可能。これは二つある走行モードの内ECOモードを選択し30km/hの定地走行で計測したテスト値です。実際の走行は登坂路もあるでしょうし、乗り手の体重や積載物の有無など条件は様々ですので、あくまで目安としてお考え下さい。
電動車を検討するにあたり満充電でいくら走れるのか?は気になるポイント。しかし!実はPEV600、航続距離を稼ぐことを一番とはしていないのです。
一番大切にしたのは使えない航続距離ではなく走りの力強さ
モーターやバッテリーの制御によってもっと航続距離を伸ばすことは可能でした。だた、電圧・電流を下げる方向に制御するので当然走りの力強さは失われます。航続距離を重視したプログラムでは満充電での走り始めは良いが、徐々に力は失われバッテリー残量が50%を切る頃からはストレスを感じることに。これを解決するには・・・
長い距離を走るには バッテリー容量を増やす=大きな(または複数の)バッテリーが必要
電動車の車体価格に占めるバッテリーの割合は非常に大きく、この課題を解決しようと思うと車両本体価格の上昇は避けられません。(PEV600は車両本体価格にバッテリーを含みます)
「手の届きやすい価格」も開発要件の一つに挙げていたPEV600ですから性能と価格のバランスは非常に重要。結果、ご使用いただく用途を通勤通学、お買い物回りなど決まったルートの短距離移動とし、実用的な航続距離を意識しつつバッテリー残量が減っても力強く走れる性能を最優先とし様々な条件下でテスト走行を重ね制御プログラムを煮詰めました。
日本自動車工業会が毎年調査している数値を参考にすると2023年の原付一種の週間使用日数は平均4.6日、月間の走行距離は平均で155kmでした。月の使用日数は4.6日(週)×4とすると18.4日ですから一日の走行距離の平均は8km強となります。
単純計算にはなってしまいますが一日8km程度の走行であればECOモード固定なら一週間は十分バッテリーが持ちますし、パワーモードでガンガン走っても毎日充電の必要は無く、三、四日に一度の充電でいつでもパワフルなPEV600を使っていただけるのです。
通勤や通学、お買い物回りなら毎日決まったルートを走ることが多いと思います。自転車ではちょっと遠いけど、公共交通機関や四輪車を使うのは億劫だし、当然、コスト面も・・・。そんな時にパワフルで安定感のある快適な走りとお財布にも環境にも優しいPEV600のメリットが際立ってくるのです。
あくまでも統計上の平均値を参考にしていますので実際はもっと多い少ないあろうかと思いますが、PEV600のご使用方法の一つとして参考にしていただければと思います。
メリット2.ランニングコストの低さ
続いてのメリットはランニングコストの低さ。電気代<ガソリン代の差や移動手段を公共交通機関から置き換えたときのコスト差は想像がつきやすいと思いますので、そこは「当たり前」として今回は別の視点でコストの低さをご案内したいと思います。それは車体の維持管理にかかる手間と費用。
ガソリン車と電動車の一番の違いは内燃機(エンジン)の有無。最近のガソリンスクーターで主流の4サイクルエンジンはその構造も複雑で部品点数も膨大。それに対し電動車の動力はバッテリーから電力を供給しモーターを回すだけととってもシンプル。
モーター自体も構造はシンプルなもので基本的にメンテナンスフリー。ガソリン車のように燃料の補給や定期的なオイル交換は必要ありませんし、PEV600が採用するインホイールタイプのモーターであれば車輪内部がモーターですので車輪を回すための駆動装置(トランスミッション等)も必要ありません。
エンジンをタイヤに直結することができないガソリンスクーターでは必ず駆動装置が必要となり、ミッションオイル交換やドライブベルト等の交換が必要になってきます。
そういった点でPEV600は消耗品の数が圧倒的少ない。これは定期的に発生する交換費用がおさえられるのはもちろんのこと、メカに詳しくない方にとっては日常の保守点検に関わる項目が圧倒的に少ないことで、スクーターを所有するハードルがグッと下がるのではないでしょうか。
油汚れを気にしなくてよかったり、危険物であるガソリンを給油することに抵抗のある方もいらっしゃるでしょうから、これも電動スクーターのメリットと言えますね。
そんな超シンプル構造のPEV600ですが、乗り物として安心安全快適にご使用いただくためには定期的なメンテナンスは必要。そこで今回ご案内する最後のメリットへ続きます。
メリット3.安心できるサービス体制
PEV600は全国のオートバイ販売店を窓口に販売しています。我々株式会社プロトは二輪に関わる様々な事業を手掛けておりますが、基幹事業としてオートバイ販売店を対象としたパーツや用品の卸業がございます。数十年単位による活動で現在弊社とお取引のあるバイク販売店は全国に約8000店。その全てがPEV600の販売窓口になり得ます。
我々プロトがバイク販売店を窓口とした販売にこだわった理由は「電動スクーターの普及には二輪車のプロのバックアップが必要」と思ったから。10年ほど前に一時電動スクーターが流行りかけた時期がありましたが、その際の販売窓口は家電量販店などのバイク販売店以外も多かったように記憶しています。
当時は今ほどのバッテリー性能もありませんでしたし、製品完成度の問題もあったかと思いますが、定期的にメンテナンスが必要になるのは電気系パーツ以外。そうなると専門の知識や経験値を持たない販売店では対応が難しい。
使い捨てではなく、耐用年数も長い製品ですので「メンテナンス難民」を生んでしまうようなサービス体制の不足が電動スクーターが定着できなかった原因の一つとして想像できます。
自社で電動スクーターを企画するにあたり、プロトの強みであるバイク販売店さんとのつながりを最大活用したサービス体制をつくることこそが製品づくりとあわせ強くこだわったポイントなのです。
発売まもないPEV600はまだ納入実績が少ないですが、PEVとあわせ過去にGEV600を納入させていただいた販売店様はWEBページでご確認いただけるようになっています。都道府県別の検索に加えMAP上でも表現しておりますので、ぜひお近くの取扱店をご確認ください。
万が一MAP上に取扱店が見つからない場合は、お近くのバイク販売店様へPEV600を取り寄せることができるかご相談ください。お取引可能な販売店は約8000店ありますのできっとお近くにご購入いただける販売店が見つかるはずです。
WEBページにはお問合せフォームもご用意しておりますのでこちらもご活用ください。
今回はPEV600のメリットを性能・コスト・サービスの三点にしぼりご案内しました。電動スクーターは環境や使い方によってメリット、デメリットがはっきりする乗り物です。
充電環境が無い中で一気に長距離を走るような使い方やひたすら急坂を登り続けるような使用には不向き。一方でガソリンスタンドが少ない地方や離島などでは移動手段として救世主になりえるパーソナルモビリティ。
「自分だったらどう使うか」ぜひ想像を膨らませてPEV600のある新しい生活をイメージしてみてください。思いがけないPEV600の活用法が見つかるかもしれません。
※本記事はプロトが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。