攻撃的なルックスを持つビッグネイキッド群。リッターモデルはスーパースポーツ由来の強心臓を積むモデルが多く、「ストリートファイター」や「スーパーNK」とも呼ばれる。一方、ミドルネイキッドはフレンドリーさがウリだ。’20年新型における最大のトピックは、史上初のスーパーチャージャーネイキッド「Z H2」だろう。
●文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
200psのスーパーチャージャーネイキッド〈Z H2〉
スーパースポーツのH2、ツアラーのH2 SXに続くスーパーチャージャー(SC)第3弾にして、史上初のSCネイキッドが本作「Z H2」だ。同社の旗艦ネイキッド=Z1000を超える存在であり、価格も性能の面でも敷居が高かったSCをより身近にすることを狙う。998cc直列4気筒ユニットは、H2 SXをベースにしつつ各部を改良。最高出力と最大トルクはSXと同じ200ps&14kg-mながら、最大トルク発生回転数を1000回転ダウンさせた。さらに専用セッティングとSCが分厚い中低速トルクをもたらす。シャーシも新設計の鋼管トレリスフレームや両持ちスイングアームなどを与え、車重はH2 SX比で17kg減の239kg。電子制御系も充実のひと言で、6軸IMU付きのトラクションコントロールや走行モードなど豊富なサポート機能を搭載する。関係者によると、200psながら走りは「Z1000より扱いやすい」というから興味津々だ。
SUGOMIの元祖〈Z1000 R Edition〉
過激デザインとストイックな走りが魅力の現代版Zシリーズ。その元祖が本作だ。4代目の現行型は「SUGOMI」をコンセプトに掲げ、’14年に登場。’17でユーロ4に対応し、国内仕様も導入した。海外で設定されるR仕様は、ブレンボ製M50モノブロックやオーリンズ製リヤサス、専用シートを与えた上級版。’19と同色の’20年型が国内入荷済みだ。
’19 Z1000 [STD]
ショーワ製SFF-BPが採用されたSTDは、国内仕様が存在。車体色は、赤グラフィックをあしらったマット黒×灰のみ。
このクラスにモデルバリエーションの豊富なカワサキ。次ページではZ900とZ650を紹介する。お楽しみに。
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