スペインの日本車オタクから渾身の一投!

スペイン発・ジャパンレジェンズの外装キットで名車ZXRふたたび【往年のレプリカマニア垂涎】

  • 2020/1/27

ʼ80~90年代の日本製バイク(とくにレーサーレプリカ)をこよなく愛する、スペインのカスタムビルダー・ジャパンレジェンズ。現行版カワサキZ900をベースにすることで現代的な性能と品質を確保しつつ、’89年に発売されたカワサキ初の本格的レーサーレプリカ・ZXRのデザインを外装キットで見事に再現している。

●文:田宮徹

純正パーツを極力流用して安価にZXRルックス化!

このZXR……ではなく、Z900ベースのカスタムモデルは、スペインの「ジャパンレジェンズ」というビルダーが手がけたもので、外装キットパーツとして欧州で販売がスタート。公式サイトによれば、ファーストロットはすでに完売、現在はセカンドオーダーを受け付けているとのことだ。

ジャパンレジェンズZXR900

【JAPAN LEGENDS ZXR900 FAIRINGS KIT for Z900】●色:黒、赤×銀、緑×黒、緑×白×青 ●外装キット価格:1750〜2850ユーロ(約21〜34万円)

ジャパンレジェンズZXR900

現行ネイキッドモデルに最小限のカスタマイズを加えて、’80~’90年代のレーサーレプリカ風に大変身させるのがこのキット。緑×白×青の仕様は、燃料タンクと前後ホイールを塗装。

当然ながら、かつてのZXRシリーズとはデザインがだいぶ異なっているが(そもそもサイドカウルがないし……)、それでもZXRの雰囲気が十分に再現されているのがこのキットの魅力。しかも燃料タンクやシート、テールランプやメーターなどは純正をそのまま流用しているので、比較的安価でスタイルチェンジが可能だ。 

ZXR900

ZXRの特徴だったのが、アッパーカウルダクトから伸びる蛇腹ホースで導入されたフレッシュエアでシリンダーヘッドを冷却するK-CAS。さすがにホースは再現されていないが、丸目2灯式ヘッドライトだけでなくダクト穴もあり、顔つきはまさにZXR。ハンドルはバータイプのままローハンドル化し、クランプ上に純正メーターを移設。テールランプも純正を上下ひっくり返して使用している。

ZXR900

キットはアッパー/タンクサイド/アンダー/テールカウルに加え、ミラーやLEDヘッドライト、LSL 製ハンドルバー/ナンバーステー、MRA製スクリーンも同梱。カラーは黒、緑×黒、赤×銀と、初代ZXRを模した緑×白×青(要タンク塗装)を設定。保安部品なしのレース用もある。

ベースモデルのZ900は、948cc水冷並列4気筒エンジンを採用しながらアンダー100万円の税込み価格を実現。そして、その俊敏かつ扱いやすい運動性能にも定評がある。レプリカブーム全盛期に憧れたあのスタイルで、もう一度あの頃のように……なんて、思わず夢膨らむキットだ。

カワサキZ900

ベース車両は日本でも販売されているZ900。RSよりも安くて、セパレートシートを採用することを考えるとベストチョイス!

そもそもZXRとは?【カワサキレーサーレプリカの始祖 】

ZXRとは、カワサキが’88~’89年に発売したレーサーレプリカで、ほぼ同時に750/400/250ccをラインナップ。後にはそれぞれレース向けホモロゲーションモデル的なRバージョンが登場したりしつつ、’90年代後半まで販売されていた。なお、’93年には750のファクトリーマシンであるZXR-7が鈴鹿8耐を制している。

ZXRは、いち早く倒立フォークを採用(750の初期型は正立)したり、250には当時としては画期的だったラムエアシステムをZZ-R1100に先駆けて搭載したりもしている。ちなみにラムエアとは、走行風を利用してキャブレターに空気を押し込む仕組みで、自然に吸入できる空気量を超えて混合気を供給、つまりターボとまでは言わないものの過給効果が得られるというもの。速度が上がるほどに効果が増す、現在の高性能スーパースポーツには必須の装備だ。

ZXR750

【KAWASAKI ZXR750 1988】 初期型は正立フォークで、2年後に倒立フォークを採用。’96年にはZX-7R/RRへとモデルチェンジし、MotoGPマシンのZX-RRやスーパーバイクのNinja ZX-10Rへとつながっていく。

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