
ワークマンがまたやってくれた。2024年には、あっという間に市場から姿を消した防寒ウェアが、2025年は前年比8倍という驚異の生産体制で帰ってきた。その名も「XShelter(エックスシェルター)」シリーズ。人気の秘密である驚異のテクノロジーと、リアルな売れ筋がわかる販売ランキングを徹底的に解説していく。この冬の相棒を探しているライダーは必見だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ワークマン
2つの断熱シートが冬を制す「着る断熱材」
屋の壁に使われる断熱材のように、外部の冷気の侵入を防ぎ、体から発せられる熱を外に逃がさない。このシンプルな原理をウェアで実現したのがXShelterだ。
その機能性を実現しているのが、新開発された2種類の断熱シート「断熱α」と「断熱β」。 「断熱β」は、優れた断熱性と伸縮性を両立させた素材。アクティブな動きが求められるライディングシーンに最適だ。一方、「断熱α」は透湿性と軽さ、そして丈夫さを兼ね備え、独立気孔による断熱層を形成する。
これらの断熱シートが、近年の激しい寒暖差や異常気象という過酷な環境下で、ウェア内の温度を快適に保ってくれるのだ。
発熱、保温、そして驚異の超透湿。ライダーに嬉しい機能満載
XShelterの魅力は断熱だけにとどまらない。 まず特筆すべきは「発熱」機能だ。特殊加工されたナノサイズの貯蔵発熱材が光を吸収・蓄積し、熱エネルギーを増幅させる。これに断熱シートが組み合わさることで、相乗効果が生まれ、さらなる暖かさを生み出しているのだ。
日中のツーリングでは太陽光を熱に変え、暖かさをキープしてくれる。 次に「保温」機能。断熱βでは三次元多層多孔質骨格構造が、断熱αではSEM表面形態が空気の層を作り出し、冷気をシャットアウト。この空気層が太陽の熱で温められることで、高い保温性を維持する仕組みだ。信号待ちなどでバイクを降りた際にも、暖かさが持続するのはありがたい。
そして、冬のライディングで厄介な「蒸れ」を解決するのが「超透湿」機能だ。とくに「断熱βプレミアム超透湿防水防寒ジャケット」に採用されている新開発の生地は、なんと透湿度9万g/m2という驚異的な数値を叩き出す。これはワークマン史上最高スペック。
高い耐水性を保ちながら、ウェア内の湿気を効率的に外部へ放出してくれるのだ。厚着しがちな冬でも、汗冷えのリスクを大幅に軽減できるだろう。 さらに、すべての商品に衣服内の快適温度を知るためのサーモメーターが搭載されているのもユニークな点だ。また、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所と共同開発した製品という点も、その信頼性を裏付けている。
SNSでも絶賛の嵐! 大ヒットランキングTOP10を一挙公開
その圧倒的な機能性とコストパフォーマンスから、SNSでは「機能の割に安すぎる」「今年は購入できた。冬が楽しみ!」といった声が溢れている。リピーターや口コミが新たなユーザーを呼び込む好循環が、この大ヒットを支えているのだ。では、実際にどのモデルが売れているのか。注目の販売ランキングTOP10を見ていこう。
第10位:エックスシェルター(R)断熱α防水防寒パンツ 管理番号:68263 / 税込価格:4900円
冬のライディングに必須の防水防寒パンツがランクイン。ジャケットとセットで揃えたい一本だ。
第9位:エックスシェルター断熱αウォームベスト 管理番号:36154 / 税込価格:2900円
手持ちのジャケットのインナーとして使えば、防寒性能を格段にアップできるベスト。重ね着の調整に重宝する。
第8位:エックスシェルター(R)断熱αプレミアムギガパフダウンコート 管理番号:36354 / 税込価格:9800円
800フィルパワーを誇るワークマンオリジナルダウン「Fusion Down+」を採用した本格コート。バイクを降りた後のアウターとしても活躍するだろう。
第7位:エックスシェルター(R)断熱αイージスプレミアム防水防寒スーツ 管理番号:68254 / 税込価格:9800円
もはや説明不要、ライダーの定番「イージス」の名を冠したモデル。発熱わたと断熱シートの相乗効果で、極寒のツーリングも乗り切れる。
第6位:エックスシェルター(R)断熱βフリースジャケット 管理番号:23202 / 税込価格:2900円
ミドルレイヤーとして最適なフリース。断熱βの保温機能で、薄手ながらもしっかり暖かい。
第5位:エックスシェルター(R)断熱βウォームクライミングパンツ 管理番号:36454 / 税込価格:2900円
伸縮性に優れた断熱βを採用したクライミングパンツ。ライディングポジションでも動きやすく、ふだん使いにも最適だ。
第4位:エックスシェルター(R)断熱βライトウォームストレッチパンツ 管理番号:36466 / 税込価格:2900円
5位に続き、動きやすさを重視したストレッチパンツがランクイン。保温性に優れ、冬のバイク通勤からツーリングまで幅広く対応する。
第3位:エックスシェルター(R)断熱αウォームジャケット 管理番号:36254 / 税込価格:3900円
発熱わたと断熱シートによる高い保温性を備えたジャケット。シンプルなデザインで、どんなシーンにも合わせやすいのが魅力だ。
第2位:エックスシェルター(R)断熱α防水防寒ジャケット 管理番号:68261 / 税込価格:5800円
防水性と防寒性、そして発熱機能を兼ね備えた、高性能ジャケット。この価格でこの機能性は驚異的としか言いようがない。
第1位:エックスシェルター(R)断熱βライトウォームジャケット 管理番号:36266 / 税込価格:2900円
栄えある第1位は、軽さと保温性を両立したライトウォームジャケット。アウターとしてもミドルレイヤーとしても使える汎用性の高さが、多くのユーザーから支持された理由だろう。この価格なら、色違いで揃えるのもアリだ。
まとめ:高機能×コスパを実現した防寒ウェア
ワークマンのXShelterシリーズは、「断熱」というコンセプトを軸に、発熱、保温、超透湿といった多彩なテクノロジーを惜しみなく投入。ライダーをはじめとした冬の過酷な環境にさらされる人々のあらゆる問題を解決しようという強い意志が感じられる製品群だ。
しかも、そのほとんどが1万円以下という驚きの価格設定。これだけの機能と価格を実現されれば、ヒットするのは必然だろう。昨年に買い逃したライダーも、今年初めてその存在を知ったライダーも、この冬は「着る断熱材」の実力をぜひ体感してみてほしい。
ただし、人気モデルは今年も早期の完売が予想される。気になるアイテムがあれば、早めにワークマンの店舗かオンラインストアをチェックしよう!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
GSX-S1000GT 2026年モデルは新色投入、より鮮やかに! スズキはスポーツツアラー「GSX-S1000GT」の2026年モデルを発表した。新色としてブリリアントホワイト(ブロンズホイール)と[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
YZF-R7、R1譲りの電子制御を獲得し大幅進化!【海外】 新型YZF-R7が欧州と北米で発表。R1由来の6軸IMUと電子制御スロットル(YCC-T)を新たに採用し、電子制御が劇的な進化を遂げた。バン[…]
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
1位:日本初上陸の中国ブランド・BENDAが本格始動! 中国のクルーザー専業ブランド「BENDA」が日本上陸。その第1弾がカスタムクルーザータイプの「ナポレオンボブ250」だ。価格は93万5000円、[…]
最新の関連記事(ワークマン)
異常気象に対応したウェアを考えるワークマン 「夏が長く、秋が短い、すぐに冬が来る」という極端な環境変化が当たり前となってきた近年。気象庁の観測データ(東京)を見ても、最高気温25℃以上の『夏日』の最終[…]
EXILEの本格再始動をライブスタッフユニフォームでワークマンが応援! 9月25日、都内において、株式会社ワークマンと株式会社LDH JAPANとのコラボプロジェクトである【EXILE×WORKMAN[…]
「欠品の常態化」に終止符 ワークマン、45年目の“本気”宣言 ワークマンの土屋専務が発表会で示したのは、創業45年目にしてやり方を根本から改めるという決意だ。人気製品が店頭になく、CS(顧客満足度)が[…]
ワークマン公式アプリから先行予約、店頭受け取り限定で販売 まずはイージス防水防寒スーツの「リミテッドブラック」が欲しくてソワソワしている人のために、その予約方法をお伝えしよう。 ワークマンは9月1日([…]
厳しい残暑、コストを抑えつつ対策したい 暦の上では秋が近づくお盆明け。しかし、天気予報によれば2025年の夏はまだ終わらず、厳しい残暑が続くという。 まだまだ続く汗との戦いには、高機能な冷感インナーが[…]
人気記事ランキング(全体)
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]
最新の投稿記事(全体)
新しい時代を切り開いたヤマハならではの技術 現代の目で見れば、至ってオーソドックスなネイキッドと思えるものの、’79年のパリ/東京モーターショーでプロトタイプが公開され、翌’80年から発売が始まったR[…]
GSX-S1000GT 2026年モデルは新色投入、より鮮やかに! スズキはスポーツツアラー「GSX-S1000GT」の2026年モデルを発表した。新色としてブリリアントホワイト(ブロンズホイール)と[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
“鈴菌”と呼ばれて 二輪と四輪を両方とも継続的に量産しているメーカーは、世界を見渡してもホンダ、BMW、そしてスズキの3社のみだ。1920年(大正9年)に個人経営だった織機向上が鈴木式織機株式会社へと[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
- 1
- 2












































