
株式会社青島文化教材社のプラモデル「ザ☆バイク」シリーズから、「1/12 ホンダ CB400 CB400FOUR ’76 カスタム」、「1/12 ホンダ CB750 ドリーム CB750FOUR ’69 カスタム」が登場。2025年12月に同時発売予定となっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:青島文化教材社
1960~70年代を象徴する2つのCB
1974年に登場したホンダCB400FOUR、通称「ヨンフォア」は、日本のバイク史において今なお特別な輝きを放つ一台である。その流れるように美しいスタイルと当時としては画期的なメカニズムは、多くの若者の心を鷲掴みにした。現代では数百万円を超えるような、驚くほどのプレミア価格で取引されている。
ヨンフォアの最大の魅力は、なんといっても量産車として世界で初めて採用された「4 into 1」集合マフラーだ。4本の排気管が車体右側で優美な1本のラインにまとまるデザインは、性能の向上だけでなく、見た目にも強烈な個性を放っていた。これは、当時のヨーロッパで流行した「カフェレーサー」のスタイルをメーカー自らが形にしたものであり、ヨンフォアを誰もが認める象徴たらしめた。
少し後ろに引かれたステップ、低く構えたハンドル、そしてタンクからシートへと続く流れるようなライン、そのすべてが走るための機能美に満ちあふれていた。
【1974 HONDA DREAM CB400FOUR】●当時新車価格:32万7000円 ●色:赤、青
一方のホンダCB750フォアは、「世界初の国産4気筒」として世に生まれ落ち、日本メーカーが世界の頂点に君臨する時代の先駆けとなった伝説的モデルだ。日本製ビッグバイクが世界のトップブランドへと成長していくルーツとすらいえる。1968年10月の東京モーターショーで発表され、翌1969年から市販が開始。初期型K0は砂型鋳造のクランクケースを採用し、最高速度200km/hを目指した出力目標68ps/8500rpmに対し、公称値67ps/8000rpmでほぼ狙い通りに実現した。
【1969 HONDA CB750Four】■空冷4スト並列4気筒 SOHC2バルブ 736cc 67ps/8000rpm 6.1kg-m/7000rpm ■218kg ■タイヤF=3.25-19 R=4.00-18 ●価格:38万5000円
人気のカスタムスタイルでプラモデル化
そんな名車たちのカスタムモデルが、このたび青島文化教材社からスケールモデル化。「ザ☆バイク」シリーズの新製品として、「1/12 ホンダ CB400 CB400FOUR ’76 カスタム」と「1/12 ホンダ CB750 ドリーム CB750 FOUR ’69 カスタム」が2025年12月に同時発売予定だ。
これらのモデルは、実車を徹底的に研究し、新規金型でカスタムパーツが追加されたプラモデルであり、細かなディテールが忠実に再現されている。とくに、エンジンのフィンの薄さを再現するための積層式成形は圧巻の出来栄え。
旧車に不可欠なメッキパーツの多用や、リヤサスペンションの金属スプリング使用等、リアリティが追求されている点も見逃せない。
「1/12 ホンダ CB400 CB400FOUR ’76 カスタム」は、1976年に日本の運転免許制度の改正に伴いラインナップに追加された排気量398ccのCB400FOURがベースモデル。新規金型で追加されるカスタムパーツは当時物ステーなし手曲げショート管、アップハンドル、タックロールシートで、ヨンフォアの定番ともなっている人気カスタム仕様を再現した形だ。
一方、「1/12 ホンダ CB750 ドリーム CB750 FOUR ’69 カスタム」は、1969年に発売されたホンダ・ドリームCB750FOURことK0(Kゼロ)の初期型「砂型モデル」がベース。黒いショート管にアップハンドルなど、1970年代スタイルのカスタムK0を再現した。こちらの新規金型によるカスタムパーツは、当時物ステーなし手曲げショート管、アップハンドル、純正アンコ抜きシートとなっている。
価格はいずれもいずれも税込み5280円とお手頃だ。最新の技術で手のひらサイズに蘇った伝説のCBたちを、その手で組み上げてみては。
ザ☆バイクシリーズNo22/23製品概要
No.22 1/12 ホンダ CB400 CB400FOUR ’76 カスタム
- 価格:5280円(税込)
- 発売:2025年12月発売予定
- スケール:1/12
- サイズ:全長約173mm
- 本体:ps
- タイヤ:ゴム製
No.23 1/12 ホンダ CB750 ドリーム CB750 FOUR ’69 カスタム
- 価格:5280円(税込)
- 発売:2025年12月発売予定
- スケール:1/12
- サイズ:全長約177mm
- 本体:ps
- タイヤ:ゴム製
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
カワサキ「W230」「メグロS1」の2026年モデルが登場【欧州】 カワサキが欧州で、日本でも人気のレトロバイク「W230」と「メグロS1」の2026年モデルを発表。とくに注目はW230のニューカラー[…]
5月まで数々の噂に揺れたKTMだったが── KTMの親会社であるピエラ・モビリティが戦略的経営再建計画を発表したのは、昨年11月26日のことだった。そして今年5月22日、KTMはインドのバジャジ(Ba[…]
バイク王公式アンバサダーに就任した虹色侍の“ずま” 今年2025年4月から始まったバイク王の新CMで、ハイテンポで歌い上げる「バイクを売るならGO〜バイク王〜」のフレーズに気づいたライダーも多いはず。[…]
スズキ ジクサー150試乗インプレッション 全日本ロードレースを走るレーシングライダー、岡崎静夏選手がスズキ「ジクサー150」の2025年モデルを試乗。彼女は想像以上にスポーティーな乗り味に驚いたと語[…]
意外と複雑な一方通行の表示 一方通行規制のおもな目的は、車両の相互通行による複雑で危険な交通状況を単純化し、交通の安全と円滑を図ることにある。とくに、道幅が狭く、歩行者や自転車の通行が多い住宅地や繁華[…]
最新の関連記事(青島文化教材社)
なぜ「ヨンフォア」は伝説なのか Honda CB400FOUR、通称「ヨンフォア」は、日本のバイク史の中で今も特別な輝きを放つ一台だ。1974年に登場したヨンフォアは、その流れるように美しいスタイルと[…]
アライヘルメット アストロGX ロック アライヘルメット RX-7Xオグラ ヨシムラジャパン CT125(20-22/23)機械曲Tacticalサイクロン 政府認証 フリュガン ジェットD3O 青島[…]
SHOEI X-Fifteenプロキシー イクソン CEROS A アルパインスターズ ザカエアジャケット プロテック ダックス用LEDマルチリフレクターヘッドライトキット ナイトロン カワサキZ65[…]
アライヘルメット RX-7Xヘイデンリセット SHOEI Z-8 MM93コレクション ラッシュ アルパインスターズ ケンタロウデニムジャケット ヨシムラジャパン SV650/X(22)スリップオンR[…]
アライヘルメット ラパイドネオ リアクト クシタニ ガルジャケットK-2835 BMW ゼンドリングジャケット ヨシムラジャパン GSX-S1000GT(22)スリップオンR-11SqサイクロンEXP[…]
人気記事ランキング(全体)
スマホ連携TFTやスマートキー装備のDX ホンダがミラノショーで発表した2025年モデルのPCX125(日本名:PCX)。2023年には欧州のスクーターセグメントでベストセラーになった同車だが、日本で[…]
ニューカラーにスマートフォン接続機能が進化 2026年モデルでパッと目を引くのは、やはりカラー&グラフィックの変更だ。「Ninja ZX-4R SE」は、パールロボティックホワイト×メタリックスパーク[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
意外と複雑な一方通行の表示 一方通行規制のおもな目的は、車両の相互通行による複雑で危険な交通状況を単純化し、交通の安全と円滑を図ることにある。とくに、道幅が狭く、歩行者や自転車の通行が多い住宅地や繁華[…]
スズキ ジクサー150試乗インプレッション 全日本ロードレースを走るレーシングライダー、岡崎静夏選手がスズキ「ジクサー150」の2025年モデルを試乗。彼女は想像以上にスポーティーな乗り味に驚いたと語[…]
最新の投稿記事(全体)
水に濡らすだけでひんやり感バツグン このクーリングタオル、まず特筆すべきはその使いやすさだ。使い方はいたってシンプルで、タオルを濡らすだけ。水さえあればどこでもクールダウンが可能で、ツーリング中に立ち[…]
2018年モデル:Z1000をベースに新設計 発売は2018年4月2日。ミドルクラスのスポーツネイキッドZ800の後継モデルとして開発された。800をベースに排気量アップを図るのではなく、Z1000ベ[…]
モーターサイクルショーなどに展示され、注目を集めたカスタム ナイトスターをよりスタイリッシュにしつつ、機能的なパーツをふんだんに盛り込んだのが、ハーレーダビッドソンのリプレイスパーツで実績と信頼のある[…]
ガソリンタンク内部は処方前に現状把握から 今回登場するカワサキエリミネーター250は、モトメカニック編集部の友人が所有する車両だ。ガソリンがオーバーフローするため、その相談で編集部ガレージに持ち込まれ[…]
カワサキ「W230」「メグロS1」の2026年モデルが登場【欧州】 カワサキが欧州で、日本でも人気のレトロバイク「W230」と「メグロS1」の2026年モデルを発表。とくに注目はW230のニューカラー[…]
- 1
- 2