
MT-09の並列3気筒エンジンとシャーシをベースに丸型ヘッドライトなど、レトロフィット外装を与えられたヤマハの人気ネオクラシックモデルXSR900。初登場は2016年なため、手頃な価格の出玉も増えており、中古車としての注目度も高い。この機会に各年式の違いをおさえて、自分に最適な一台を選んでみよう。この記事では2022年モデルを紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ヤマハ
1980年代レーシングヘリテイジが蘇るゴロワーズカラー
ヤマハは2022年5月にフルモデルチェンジした2022年モデルのXSR900を発表。2020年モデルが1970年代を中心としたカラーリングを特徴としていたのに対し、1980年代レーサーを彷彿とさせるデザインをまとった。
2022年モデルのXSR900は、“The Expert of Equestrian(伝統 馬術のエキスパート)”をコンセプトに開発され、スポーツ性の高さが強調された。2021年夏に発売されたMT-09をベースとしており、往年のゴロワーズカラーをオマージュした車体色はブルーメタリック(欧州ではレジェンドブルー)を名乗り、もう1色はブラックメタリックをラインナップ。足元をゴールドで固めたブルーに対し、ブラックは全体を黒で統一していた。
エンジンは、従来の845ccからストロークアップにより排気量を888ccへと拡大。これにともない、ピストン、コンロッド、クランクシャフト、クランクケースなど主要パーツのほとんどが新設計されていた。新フリクションプレートを採用したアシスト&スリッパークラッチ、1・2速の最適化など細部にわたって変更。
フレームは、CFダイキャストによって最薄部1.7mmを実現した新設計となった。往年のデルタボックススタイルを再現し、新生XSR900のスタイルに抜群のマッチング。また、基本フレームの基本は同じながら、水平基調のシルエットを実現するためシートレールを新設計とし、スイングアームは55mm長いトレーサー9 GTから転用していた。
このほか、スピンフォージド製法で作られた強靭な軽量ホイールや、IMUを採用した各種電子制御技術など、最新のテクノロージーを採用。40%の軽量化を図ったIMUを搭載し、トラクションコントロールシステム、スライドコントロールシステム、リフトコントロールシステムはそれぞれ介入レベル調整およびオン/オフ設定が可能。
また、ブレーキコントロールシステムや上下対応クイックシフターも搭載。メーターはフルカラーTFTで、ETC車載器を搭載すればETCインジケーターの表示も可能だ。丸型LEDヘッドライトも新作で、ヘッドライトケースの前後長はかなり短く作られていた。
価格はベースとなったMT-09比で11万円アップの121万円。クルーズコントロールなど上級モデルのMT-09 SPと同じ装備も追加し、これに専用パーツを組み合わせていることから、むしろバーゲンプライスではないかと思えるほどの設定だった。
YAMAHA XSR900[2022model]スペック&カラー
主要諸元■全長2155 全幅790 全高1155 軸距1495 シート高810(各mm) 車重193kg(装備)■水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 888cc 120ps/10000rpm 9.5kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売当時価格:121万円 ●色:青、黒 ●発売日:2022年6月30日
YAMAHA「XSR900」最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型大型二輪 [751〜1000cc])
グランプリレースの黄金時代が甦る! 1970年代~80年代にかけて伝説的なアメリカンライダーのケニー・ロバーツ氏が走らせたYZR500は、イエローのストロボライン(ヤマハは現在スピードブロックと呼称)[…]
ヤマハの3気筒スーパースポーツがついに国内登場! ヤマハは国内向けモデルのYZF-R9をついに正式発表。鈴鹿8耐などで展示して注目を集めてきたが、ファンが待たされた甲斐はある150万円切り(149万6[…]
欧州仕様に準じた仕様でKYB製フロントフォーク、ウイングレット、ブレンボキャリパーなどを採用するR1 2026年シーズンをヤマハ車で戦うライダーに向け、サーキット走行専用モデルの新型「YZF-R1 レ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
“Neo Retro”ロードスポーツ:2016年モデル 発売は2016年4月15日。現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロ[…]
最新の関連記事(XSR900)
日本限定カラーの「アイボリー」のスタイング&主要諸元 新型2025年モデルXSR900のトピックスはなんといっても、日本市場だけの限定カラー「アイボリー(正式名称:セラミックアイボリー)」である。往年[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
”XSR900”の登場によりカジュアル寄りに回帰 2024年モデルまでのXSR900は、初代モデルに対し“レーシングヘリテイジ”を標ぼうすることで1980年代のレーシングマシンカラーをまとい、走りもス[…]
“Neo Retro”ロードスポーツ:2016年モデル 発売は2016年4月15日。現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
人気記事ランキング(全体)
何でもありルールに世界のメーカーが飛びついた WRCグループBカテゴリーは1982〜86年まで続いたラリー競技。レース好きならご存じの通り、レギュレーションはほぼ「何でもあり」的なニュアンスでした。レ[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
日本発のトランスフォーマブル・バイク「タタメルバイク」 タタメルバイクは、日本のものづくりの精神と、自由な発想が融合して生まれた「持ち運べるパーソナルモビリティ」だ。最大の特徴は、その名の通りの折り畳[…]
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 カワサキモータースジャパンは、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開した新型「Z900RS」シリーズについてスペッ[…]
アドベンチャールックは伊達じゃない! 大型バイザーの恩恵 まず目を引くのが、オフロードテイストを感じさせる大型ピークバイザーだ。これは単なるファッションではない。 直射日光を遮る“ひさし”としての機能[…]
最新の投稿記事(全体)
F1チームが正式にオーダーするほどの完成度──フォーミュラファクトリー製 1/1「フェラーリF2004」 言うまでもなく、シューマッハが2004年にタイトルを獲得したF1マシンですが、スケールは1/1[…]
ホンダのレース会社であるホンダ・レーシングと、スポーツ用品の国内大手メーカーであるミズノは、ユニフォーム供給に関するパートナーシップ契約を締結したと発表した。 これにより、HRCスタッフは2026年か[…]
開口部は“面ファスナー×バックル”の鉄壁仕様! まず注目したいのが、このルックス。 無骨でカッコいいロールトップスタイルだが、見た目だけじゃない。 開口部には面ファスナーとバックルのダブルロックを採用[…]
バイク向けの次世代コネクテッドクラスター かつてオーディオ機器を生産し、現在はカーナビやドライブレコーダーといったモビリティ向けの製品を主力としているパイオニアが、2026年1月6日(火)~9日(金)[…]
オフ走行の質を高める「ピボットレバー」と「アドベンチャーフットペグ」 オフロード走行において、転倒時のレバー破損リスクを軽減し、操作性を高めるパーツは必須レベル。それに応えるかのように設定されたのが「[…]
- 1
- 2


![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/11_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862374)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/12_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862376)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/13_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862378)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/14_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862381)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/15_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862384)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/16_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862387)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/17_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862389)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/18_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862392)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/19_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862395)
![YAMAHA XSR900[2022 model]|最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【フルモデルチェンジした2022年モデル】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/11/20_Yamaha_New-XSR900_202-768x432.jpg?v=1635862398)





































