
新車ラッシュが続いた2025年3月。アドベンチャー/クロスオーバーとしてはどのようなモデルが発売されたのか、ヤングマシンの記事とともに振り返ってみよう。
●文:ヤングマシン編集部
3/14発売:スズキ「Vストローム800/DE」127万6000円~
スズキが製造する、並列2気筒エンジン搭載のミドルアドベンチャーが「Vストローム800」「Vストローム800DE」だ。
2025年モデルは主要諸元はそのままに、カラーチェンジ。無印の2024年モデルが全体にシンプルなカラーリングだったのに対し、ニューカラーはベース色を刷新するとともに一部でフェンダーにも着色するなどしてツートーン仕上げされた。
もう一方の800DEは、従来のマットグリーンを廃止するとともにブラック(ホイール色もブラック)を追加し、従来からあるイエローとホワイトについてはホイール色をゴールドからブルーに変更している。価格はいずれも4万4000円アップで無印は127万6000円、DEは136万4000円になった。
前輪19インチの無印800は全色刷新、前輪21インチの800DEは一部刷新とホイール色変更 スズキ「Vストローム800」「Vストローム800DE」の2025年モデルが登場。前者の無印800は全カラーバ[…]
3/14発売:スズキ「GSX-S1000GX」205万7000円
スズキが製造する、リッタークラスのクロスオーバーツアラーが「GSX-S1000GX」だ。エンジンをはじめGSX-S1000シリーズと基本を共有する車体に、電子制御のスズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション(SAES)を組み合わせ、リラックスしたライディングポジションやタンデム/積載も考慮した大型シートなどを採用した本モデル。
アドベンチャー風味のデザインながら前後ホイールサイズは17インチを履いていることも特徴だ。2025年モデルは主要諸元に変更はなく、変更点はカラーリングと価格。パールマットシャドーグリーンに変わり、キャンディダーリングレッドが登場した。価格は6万6000円アップの205万7000円となった。
GSX-R1000由来の4気筒スポーツツアラーにアドベンチャーの自由度を融合 スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の4気筒エンジンを搭載するクロスオーバーツアラー「GSX-S100[…]
3/20発売:ホンダ「CRF250L/ラリー」64万9000円~
ホンダが製造する、前21/後18インチホイールの250ccトレールバイクが「CRF250L」「CRF250 RALLY」だ。
2025年モデルでは、各タイプとも、ラジエーターグリルとサイドカバーの形状を変更し、エキゾーストパイプをはじめとしたエンジン周辺からの排熱による、ライダーへの影響を軽減しているほか、前後サスペンションのセッティングを変更。より快適なライディングに寄与するパッケージとなった。
また、スタンダード仕様は足着きに配慮した低いシート高設定であることはそのまま。〈s〉タイプは前後サスペンションストロークを伸長した、走破性重視として多様なユーザーニーズに対応している。
価格は、CRF250L/〈s〉が64万9000円、CRF250 RALLY/〈s〉が79万2000円となっている。
さらなる軽快な走りを求めて仕様変更 ホンダは、前21/後18インチホイールの250ccトレールバイク「CRF250L」「CRF250 RALLY」をマイナーチェンジ。カラーリング設定と仕様を一部変更を[…]
3/31発売:ヤマハ「テネレ700」
MT-07系由来の270度クランク並列2気筒エンジンを搭載するヤマハのアドベンチャーモデルが、「テネレ700」だ。
2025年モデルでは、Y-CCT(電子制御スロットル)を採用しており、これにより走行モード切替システムやトラクションコントロール、双方向対応のクイックシフター(アクセサリー設定)などの走行支援テクノロジーの実装を可能に。
また前後サスペンションの最適化、一体型フラットシートの新採用&タンク形状変更などによるライディング自由度向上、スマートフォン連携機能搭載の専用設計6.3インチTFTメーター、新作ヘッドライトなどアップデート箇所は多岐にわたる。価格は5万5000円上昇して145万2000円となった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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