
新車ラッシュが続いた2025年3月。ネイキッドとしてはどのようなモデルが発売されたのか、ヤングマシンの記事とともに振り返ってみよう。
●文:ヤングマシン編集部
3/1発売:カワサキ「Z e-1」101万2000円
原付二種クラスに同社が初めて投入した公道走行可能な電動スポーツバイクが「Z e-1」だ。2025年モデルは、価格や車体色、スペックを初出の2024年モデルから踏襲している。
車体はZ400をベースとしており、パワーユニットも400ccクラス並みの4.1kg-mという最大トルクを0-1600rpmで発揮。最高出力12ps/2600-4000rpm。そして車両区分を決定づける定格出力は1.33psとなっている。加速力と最高速を一時的に強化できる『eブースト』を備えていることも特長。
リチウムイオンバッテリーは専用のものを2個搭載。11.5kg/1個で、バッテリー1個あたりの充電時間は、0%→100%のフル充電で約3.7時間、20%→85%の部分充電で約1.6時間。20%→100%で約3時間と実用的といえる。価格は据え置きとなっており、101万2000円だ。
400ccクラス並みのスタートダッシュを誇るパワーユニット搭載 カワサキは、原付二種クラスに同社が初めて投入した公道走行可能な電動スポーツバイク「ニンジャe-1」およびネイキッド版「Z e-1」の20[…]
3/14発売:スズキ「GSX-8S」112万2000円
2023年に初登場した「GSX-8S」は、同時発表のアドベンチャーモデル「Vストローム800DE」と共通の並列2気筒エンジンを搭載したストリートファイタースタイルのネイキッドモデル。スズキ独自のクランク軸に対し90度に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」の採用により、高回転域でもスムーズな振動特性を実現している。
多機能なメーターはフルカラー5インチTFTで、車両のシステム、設定、リアルタイムの運転状況を表示。燃費や航続可能距離、時計、電子制御の設定などがひと目で把握できる。ヘッドライトとテールランプには、LEDを採用していることもポイントだ。
2025年モデルでは、従来のカラーバリエーションを一部継承しながらもフレーム&ホイール色の変更などにより、3色のすべてが新色に置き換わった。価格は従来から5万5000円上昇して112万2000円となった。
振動を軽減するクロスバランサー採用の2気筒ネイキッド スズキは「GSX-8S」の2025年モデルを発表。従来のカラーバリエーションを一部継承しながらもフレーム&ホイール色の変更などにより、3色の全てが[…]
3/14発売:スズキ「ジクサー250」48万1800円
スズキ独自の油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪ネイキッドスポーツのひとつが「ジクサー250」。弟分のジクサー(150)と共通のスタイリングとなっており、コストパフォーマンスでは150に譲るものの、走りのパフォーマンスはこちらが上。ライバル勢とは一線を画す立ち位置で、独自の魅力を放っている。
2025年モデルでは、最新排出ガス規制に適合した油冷エンジンなどの主要スペックと価格に変更はなく、3色のニューカラーが設定された。従来モデルのブルーに代わり、ニューカラーはトリトンブルーを含む2色が登場。継続カラーのマットブラックと合わせて、新3色ラインナップ構成となった。
目立つのは、レーシングイメージを反映したトリトンブルーメタリック×パールグレッシャーホワイト。その一方で、流行の艶消し色を用いたマットボルドーレッドメタリック×マットブラックメタリックNo.2も新鮮だ。
250ccフルスケールで断トツの安さ! 低燃費やスズキ独自の油冷単気筒も魅力 スズキは、独自の油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪ネイキッドスポーツ「ジクサー250」にニューカラーを設定し、2025年モ[…]
3/21発売:スズキ「ジクサー150」38万5000円
2017年に初代モデル登場、2020年に現行デザインへとモデルチェンジを受けた「ジクサー(150)」。スズキ独自の油冷エンジンを搭載しており、2023年の時点で令和2年排出ガス規制に適合していた。
ジクサーの素性の良いエンジンはモンスター級の低燃費で知られており、50.0km/LというWMTCモード燃費から想定される航続距離は600km。にもかかわらず、実際にはそれを軽々と上回ることが、多くのユーザーやメディアから報告されているほどだ。
2025年モデルはスペックにも価格に変更はなく、40万円を大きく切る価格のまま。この物価高の時代にあって、さらにコスパモンスターぶりが増してみえる。
WMTCモード燃費は50km/L……航続可能距離600km! スズキは、2017年に初代モデル登場、2020年に現行デザインへとモデルチェンジを受けた「ジクサー(150)」の2025年モデルを発表した[…]
3/15発売:ビモータ「KB4RC」473万円
待望の国内第2弾のビモータとなるのが、「KB4RC」。その名称どおりエンジンとシャーシはKB4と共通するユニットを用いたネイキッドだ。エンジンはカワサキ・Ninja1000SXなどに搭載されている1043cc水冷並列4気筒で、142ps/10000rpmを発生。
そのエンジンを強度メンバーとするフレームはフロント部がクロモリ鋼トレリス構造で、切削アルミのピボットプレートでアルミ製3ピース構造のスイングアームと接続する。誤解を恐れずいえば、KB4RCはビモータがフレームをはじめとするシャシーを製造したZ1000といえる。
しかも量産車では重要視される部品開発や生産のコストは度外視。走行性能を優先し、切削アルミやカーボンファイバーなどの高性能で贅沢な素材による卓抜した車体構造を持つ、スペシャルラグジュアリーハイパーネイキッドなだけあり、価格は473万円となっている。
待望のビモータ第2弾がいよいよ上陸、走行性能を極めたハイパーネイキッドを見よ! カワサキとビモータがコンビを組んだのは2019年。KB4を皮切りに現在では6車種をラインアップしているが、カワサキモータ[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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