
エモーショナルなフォルム。豪快なパワーフィール。圧倒的な量感。妖しいまでの魅力をストレートに表現した「CB」の旗艦、CB1300スーパーフォアが登場したのは、1998年のこと。登場から約30年を経ても、その存在は大きく、強く、美しく、変わらずビッグワンであることの誇りに満ちている。そんな一台の歴史を振り返りたい。2024年モデルは、2024年5月23日に発売。価格と諸元に変更はなかったが、ニューカラーが追加された。
●文:ヤングマシン編集部
2021年カラーがSP版で蘇った?!
ホンダのキングオブネイキッド「CB1300スーパーフォアSP」および「CB1300スーパーボルドールSP」の2024年モデルには、赤いフレームのニューカラーが導入された。スタンダード仕様の2021年モデルに設けられた、グラフィックとゴールドホイールを下敷きにしていると見られ、これに前後オーリンズ製サスペンションと、ブレンボ製のフロントブレーキキャリパーが彩りを添えていた。
CB1300シリーズは、1992年に登場したCB1000スーパーフォアから始まったビッグネイキッドの潮流の最終決定版といえる、威風堂々のスタイリングと扱いやすいビッグトルクが持ち味。1998年にダブルプロリンク式の水冷1300にフルモデルチェンジし、当時ライバルだったXJR1300の打倒を目指したが一歩及ばなかった。2003年にフルモデルチェンジしたのち、2005年モデルでマイナーチェンジし、ハーフカウル版のスーパーボルドールも追加されたことで人気を不動のものとした。
4気筒エンジンながらトルクフルな特性で、ジャパンクルーザーと呼んでもいいほどに、クルージングが得意。2018年にはオーリンズ&ブレンボで武装したSPが登場した。SPはSTDよりも車高が10mm高く、2010年モデルから足着き重視でシート高を下げることにより、走りのよさがややスポイルされたCB1300シリーズにスポーティーさを取り戻している。
往年のCB1100Rをオマージュしたかのような赤いフレームは、CB1000スーパーフォアを含め歴代の中でも幾度か登場した特別仕様に与えられていたが、最新の電子制御デバイスを採用してモデルチェンジした2021年モデルでSTD仕様にもラインナップされた。そのグラフィックを下敷きにしたと思われるのが、2024年モデルのSPだ。
ニューカラーの『パールサンビームホワイト』は、白を基調に赤とゴールド、ネイビーの3色(トリコロール)を施した燃料タンク、テールカウルが特徴。これに前述の赤フレームやゴールドホイール、ゴールド&イエローのサスペンションからなっていた。30周年記念で登場した限定モデルにも似た雰囲気が、配色が異なるほかエンジンカバーがシンプルなカラーに(30周年車はゴールド)なっているなど細部は異なっていた。
従来のパールホークスアイブルーは継続され、全2色バリエーションにとなったが、価格と諸元に変更はなかった。
HONDA CB1300 SUPER FOUR SP[2024model]
主要諸元■全長2200 全幅795 全高1135 軸距1520 最低地上高140 シート高790(各mm) 車重266kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 113ps/7750rpm 11.4kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:193万6000円 ●色:白×赤、青×白 ●発売日:2024年5月23日
【HONDA CB1300 SUPER FOUR SP[2024 model]】パールサンビームホワイト
HONDA CB1300 SUPER BOL D’OR SP[2024model]
主要諸元■全長2200 全幅825 全高1215 軸距1520 最低地上高140 シート高790(各mm) 車重272kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 113ps/7750rpm 11.4kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:204万6000円 ●色:白×赤、青×白 ●発売日:2024年5月23日
HONDA CB1300 SUPER BOL D’OR SP[2024 model]パールサンビームホワイト
【HONDA CB1300 SUPER BOL D’OR SP[2024 model]】パールサンビームホワイト
HONDA CB1300シリーズ最新相場情報
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