変化を一気見! カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2018~2025年モデル】

変化を一気見! カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2018~2025年モデル】

カワサキ「Z900RS」が東京モーターショーで世界初公開されたのは2017年秋、つまり今から約7年前だ。この機に歴代のカラーリングを振り返ってみたい。それぞれのオマージュ元を知ると、カラーの変遷がもっと楽しめるぞ!


●文:ヤングマシン編集部

2018年モデル:Z1/Z2モチーフ

発売は2017年12月1日。モチーフとなったZ1・Z2は、ショートピッチの燃料タンク形状とオレンジの塗色から「火の玉オレンジ」と呼ばれたカラーリング。これが伝説のはじまりとなった。翌2018年の3月1日には、ビキニカウル、ローハンドル、専用シートなどを装着したカフェレーサースタイルの「Z900RS CAFE」も発売された。

【2018 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高130 シート高800mm(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:黒=129万6000円/茶×橙=132万8400円(消費税8%込み) ●色:茶×橙、黒 ●発売日:2017年12月1日

2019年モデル:火の玉カラー継続

2018年7月1日発売の2019年モデルは、最初に登場したカラーリング×2色をそのまま継続。Z900RSカフェは「ストームクラウドブルー」および「メタリックグラファイトグレー」が追加された一方で「パールストームグレー」が廃止され、「ヴィンテージライムグリーン」はそのまま継続された。いずれも価格は据え置きだった。

【2019 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高130 シート高800mm(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:黒=129万6000円/茶×橙=132万8400円(消費税8%込み) ●色:茶×橙、黒 ●発売日:2018年7月1日

2020年モデル:イエロータイガー登場

2020年モデルは、2019年8月1日発売。シリーズ全体で車体色の総入れ替えが敢行された。初代Z1は火の玉を、翌1973年発表のZ1Aではキャンディトーングリーン(通称イエロータイガー)を採用したが、Z900RSもこれに倣って火の玉の次にタイガーイエローを反映。カワサキの余裕が伝わってくるかのような心憎い演出だった。

【2020 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高130 シート高800mm(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:132万8400円(消費税8%込み) ●色:緑、黒 ●発売日:2019年8月1日

2021年モデル:ゼファーモチーフ再降臨

Z900RS/カフェの2021年モデルは2020年11月1日に発売。Z900RSでは人気の“イエロータイガー”ことキャンディトーングリーンを継続しつつ、新たに黒ベースに銀の水平ストライプを引いた新グラフィックを追加した。このモチーフはおそらく2000年代のゼファーシリーズだ。

Z900RSカフェには、ヤマハでいうサンバースト塗装を思わせるブラウンのグラデーションカラーを設定。ベース色はブラックで、ビンテージギターのような風合いが特徴的だった。

【2021 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:135万3000円 ●色:黒、緑×黄 ●発売日:2020年11月1日

2022年モデル:Zシリーズ50周年カラー登場

Z900RS/カフェの2022年モデルは2021年9月1日に発売された。Z900RSには1975年型Z1Bで採用された“青玉虫”“玉虫ブルー”と呼ばれるカラーを再現したキャンディトーンブルーと、同じく燃料タンクに水平に引かれた金色のラインが特徴のメタリックディアブロブラックを新採用。ほぼ同時期に、オーリンズ&ブレンボを装備したハイグレード使用のZ900RS SEも登場した。

2022年1月、Z誕生50周年を記念したスペシャルエディションが登場した。カラーリングは初代Z1の火の玉をモチーフとし、オリジナルに近いビビッドなオレンジとキャンディダイヤモンドブラウンの特別カラーを採用していた。

【2022 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●発売時価格:138万6000円 ●色:青、黒 ●発売日:2021年9月1日

2023年モデル:カラー継続採用

2023年モデルは、2022年9月10日に発売。カラーリングはシリーズを通して、2022年モデルを踏襲した。大きな変更はせず、現在の形のまま令和2年排出ガス規制に適合させ、カワサキケアモデルへの設定を行ったのみに留めた。これにより、1ヶ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるようになった。

【2023 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高130 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25.0度/トレール98mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:143万円 ●色:青、黒 ●発売日:2022年9月10日

2024年モデル:シックなブルーとブラック登場

2024年モデルは、2023年7月15日に発売。前年までのゼファーイメージから一転して、火の玉系のグラフィックパターンにメタリックブルーをあしらったブルー×ブラックと、ブラックピンストライプを設定。いずれも、これまでのイメージとは異なる新鮮さを押し出していた。

加えて、いくつかのアクセサリーを装着し、専用色が与えられた“イエローボールエディション(正式色名:キャンディグリーン)”が登場したのもトピックだった。

【2024 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高130 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25.0度/トレール98mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:148万5000円~ ●色:青、黒、黄 ●発売日:2023年7月15日

2025年モデル:SE初カラーチェンジ

2025年モデルは、2024年9月1日に発売。往年の茶玉虫Z1やゼファー(2005年モデル)などを想起させるキャンディトーンレッドを新たに設定し、燃料タンクのエンブレムは大文字の『KAWASAKI』となった。2024年12月には、メタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが追加。その出で立ちは、これまでの火の玉やイエローボールになぞらえるならグリーンボールといったところだ。

ブレンボ&オーリンズで武装した上級仕様「Z900RS SE」は、初のカラーチェンジ。価格やスペックはそのままに、火の玉カラーをマット系ブラック×マットグレーのツートーンとなった。

【2025 KAWASAKI Z900RS】主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高130 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25.0度/トレール98mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:148万5000円 ●色:赤、黒×緑 ●発売日:2024年9月1日

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