スーパーフォア/スーパーボルドールそれぞれにSTD/SPあり

さらば“ビッグワン”…! ホンダ「CB1300 ファイナルエディション」正式発表

ホンダ|CB1300|ファイナルエディション

ホンダは、大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーで出展予定としたCB1300シリーズのファイナルエディションを正式発表した。レギュラーモデルから+16万5000円で2025年2月28日発売で、ジャパニーズビッグネイキッドの代表格として歩んだ33年、ついに有終の美を飾る。


●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ

ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開

「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プロジェクトBIG-1」の申し子こそ1992年11月に生まれた初代CB1000スーパーフォア(SC30)だ。

脈々と進化を続け、現在はCB1300スーパーフォア(SF)/スーパーボルドール(SB)として君臨している。

多くのライダーを魅了し、CBのシンボルとして33年にわたって愛されてきたロングセラーだが、残念ながらついに終焉。最終モデルのファイナルエディションが登場した。

最大の特徴は、初代CB1000SFをイメージした車体色だ。オーリンズサス+ブレンボキャリパーを奢る上級版SPのファイナルはホワイト×レッドを纏い、STDファイナルエディションのSF/SBはブラック×グレーをあしらう。

さらにタンク上面にファイナルエディションのロゴを配置するほか、各部に初代の意匠を再現しているのがポイント。サイドカバーと、SFのタンクロゴは初代風。各部カラー(トップブリッジ、ステアリングステム、スイングアーム)をシルバーとした。チェーンもゴールド仕様とされていが、これらは全て初代オマージュ。念の入りようは、CB1300に対する愛情とライダーへの感謝が込められているかのようだ。

CB1300が生産終了を迎えるのは、2026年11月以降から触媒劣化検知機能付きの高度なOBD-2-2(車載式故障診断装置)の装着義務化が主な要因。いわゆるユーロ5+規制で、CB1300はこれに対応せずファイナルを迎えたわけだ。

この規制が適用される2026年10月末までに生産された車両は規制日以降も販売可能。この期限ギリギリまで生産を続け、欲しい人には行き渡るハズ。とはいえ生産能力との兼ね合いから、一定数に達した時点で受注締め切りも考えられる。王道ジャパニーズNKの新車を手に入れられる最後のチャンスを見逃すな!

初代「CB1000 SUPER FOUR」(1992年)の車体カラーは2色

往年のファンには懐かしい初代CB1000SFの2色がファイナル仕様のモチーフ。歴代のシンボルカラーとなった鮮烈な白×赤、精悍でシックな黒×灰を再現する。初代はグラマラスな外装を強調するため、ツートンカラーを採用した経緯がある。各部のロゴやカラーにも様々な初代リスペクトがあるので注目だ!

ファイナルエディションの主なポイント

BIG-1を配置/ロゴも初代風

現行型SFのサイドカバーにはSFロゴを配するが、ファイナルでは初代と同じく「PROJECT BIG1」の文字が!

SFのみ、初代をイメージしたクラシックなHONDAロゴを採用。その下にSUPER FOURの文字をあしらうのも初代同様だ。

リヤまわりも初代風/初代同様ゴールドに

現行STDのリヤアームは黒、SPはシルバーなのに対し、全車シルバーとのこと。ゴールドチェーンと合わせ初代を意識した。

現行のインナーディスクは全車ブラックだが、ファイナルではゴールドに変更。これまた初代を再現した装備だ。

全車に赤ステッチ

現行型ではSPのみ専用のシート表皮とステッチを施すが、ファイナルでは全グレードとも共通で縫製シートだという。

SP仕様のポイント

SPは前後にオーリンズ製サスペンションを採用。極上の作動性と広い調整範囲を実現している。フロントは専用設計のφ43㎜正立フォークにブレンボ製ラジアルマウント4ポットキャリパーをセット。キャリパーはサスに合わせてカスタマイズ済みだ。

CB1300 SUPER FOUR Final Edition / SP Final Edition

CB1300 SUPER FOUR Final Edition(グラファイトブラック)

CB1300 SUPER FOUR Final Edition(グラファイトブラック)

CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition(パールサンビームホワイト)

CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition(パールサンビームホワイト)

CB1300 SUPER BOL D’OR Final Edition / SP Final Edition

ハーフカウル装備のスーパーボルドールも車体カラーや細部はスーパーフォアと同様だが、タンクに丸いウイングマークロゴ、カウル横に大きくHONDAロゴが入るのが異なる部分。

CB1300 SUPER BOL D’OR Final Edition(グラファイトブラック)

CB1300 SUPER BOL D’OR SP Final Edition(パールサンビームホワイト)

CB1300ファイナルエディションのスペック/価格/発売日

CB1300 SUPER FOUR Final EditionCB1300 SUPER BOL D’OR Final Edition
車名・型式ホンダ・8BL-SC54
全長×全幅×全高2200×795×1125mm
【2200×795×1135mm】
2200×825×1205mm
【2200×825×1215mm】
軸距1520mm
最低地上高130mm【140mm】
シート高780mm【790mm】
装備重量266kg272kg
エンジン型式水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量1284cc
内径×行程78.0×67.2mm
圧縮比9.6:1
最高出力113ps/7750rpm
最大トルク11.4kg-m/6250rpm
変速機6段リターン
燃料タンク容量21L
WMTCモード燃費17.2km/L(クラス3-2、1名乗車時)
タイヤサイズ前120/70ZR17
タイヤサイズ後180/55ZR17
ブレーキ前油圧式ダブルディスク
ブレーキ後油圧式ディスク
価格172万7000円【210万1000円】183万7000円【221万1000円】
車体色黒×灰【白×赤】
発売日2025年2月28日
 

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