
エモーショナルなフォルム。豪快なパワーフィール。圧倒的な量感。妖しいまでの魅力をストレートに表現した「CB」の旗艦、CB1300スーパーフォアが登場したのは、1998年のこと。登場から約30年を経ても、その存在は大きく、強く、美しく、変わらずビッグワンであることの誇りに満ちている。そんな一台の歴史を振り返りたい。ファイナルとなった2025年モデルは、2025年2月28日に発売。ジャパニーズビッグネイキッドの代表格として歩んだ33年に、有終の美を飾った。
●文:ヤングマシン編集部
初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開
「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プロジェクトBIG-1」の申し子こそ、1992年11月に生まれた初代CB1000スーパーフォア(SC30)だ。
1998年にはCB1300スーパーフォア(SF)へと進化し、スーパーボルドール(SB)といった派生モデルも追加しながら、多くのライダーを魅了し、CBのシンボルとして33年にわたって愛されてきた。しかしユーロ5+規制の影響もあり、ついに生産終了。2025年2月には、その歴史にピリオドを打つ、ファイナルエディションが登場した。
最大の特徴は、初代CB1000SFをイメージした車体色。オーリンズサス+ブレンボキャリパーを奢る上級版SPのファイナルはホワイト×レッドを纏い、STDファイナルエディションのSF/SBはブラック×グレーをあしらっていた。
さらにタンク上面にファイナルエディションのロゴを配置するほか、各部に初代の意匠を再現していたのも、ポイント。サイドカバーと、SFのタンクロゴは初代風。各部カラー(トップブリッジ、ステアリングステム、スイングアーム)はシルバーだった。加えて、チェーンはゴールド仕様で、これらはすべて初代オマージュ。CB1300に対する愛情と、そのライダーへの感謝を感じずにはいられない仕上がりだった。
CB1300 SUPER FOUR Final Edition / SP Final Edition
主要諸元■全長2200 全幅795 全高1125[1135) 軸距1520 最低地上高140 シート高780[790](各mm) 車重266kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 113ps/7750rpm 11.4kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:172万7000[210万1000]円 ●色:白×赤、青×白 ●発売日:2025年2月28日 ※[ ]内はSP
【HONDA CB1300 SUPER FOUR Final Edition】グラファイトブラック
【HONDA CB1300 SUPER FOUR Final Edition】グラファイトブラック
【HONDA CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition】パールサンビームホワイト
【HONDA CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition】パールサンビームホワイト
CB1300 SUPER BOL D’OR Final Edition / SP Final Edition
ハーフカウル装備のスーパーボルドールも車体カラーや細部はスーパーフォアと同様だが、タンクに丸いウイングマークロゴ、カウル横に大きくHONDAロゴが入るのが異なる部分。
主要諸元■全長2200 全幅795 全高1205[1215) 軸距1520 最低地上高140 シート高780[790](各mm) 車重272kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1284cc 113ps/7750rpm 11.4kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量21L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:183万7000[221万1000]円 ●色:白×赤、青×白 ●発売日:2025年2月28日 ※[ ]内はSP
【HONDA CB1300 SUPER BOL D’OR Final Edition】グラファイトブラック
【HONDA CB1300 SUPER BOL D’OR SP Final Edition】パールサンビームホワイト
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