
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:bimota by Kawasaki Racing Team (X)
火曜日からの公式テストに向けて先行発表
ビモータ・バイ・カワサキレーシングチーム=BbKRTは10月21日、スーパーバイク世界選手権の最終戦が行われたスペイン・ヘレスサーキットでのテストに向け、来シーズンを戦うニューマシン「KB998」を初公開した。
まだ詳細は一切明らかにされていないが、火曜日に行われる公式テストに向けて画像と動画のみでの公開になる。
画像から判別できるのは、前半部分を楕円断面のスチールパイプのトレリス式とし、後半部分(スイングアームピボットまわり)をアルミ製としたハイブリッドフレームであるということ。搭載するエンジンは、チーム名からわかるとおりカワサキ製で、ニンジャZX-10RRのものと見るのが妥当だろう。
スイングアームは逆への字型のアルミ製で、カワサキのようなホリゾンタルバックリンク式ではなくショックユニットを立てた状態でマウントするタイプと思われる。
サスペンションはこれまでのKRTと同様にSHOWA製を採用し、ブレーキはブレンボのように見える。マフラーはアクラポヴィッチ製だ。
アッパーカウルのデザインはZX-10RRに少し似た雰囲気にも見えるが別物で、ダウンフォースを稼ぐためカーボン製のウイングとスポイラーを装備しているのも特徴的。
テージシリーズのようなビックリメカは搭載していないように見え、思った以上に王道的なまとめをしてきたのが印象的だ。
もちろん、市販車ベースで争われるスーパーバイク世界選手権に出場するということは、公道市販モデルが登場するのも確定的。2024年11月7日に開幕するミラノショーことEICMA 2024でお披露目されると見るのが自然だろうか。
これまでの流れから、車名はKB5(カワサキのKとビモータのB、そのコラボレーションによる5番目の機種を意味する)になるという説もあったが、蓋を開けてみれば心機一転でKB998という名称になったのも、カワサキとビモータによる新たなレース活動に向けての意気込みの表れだ。明日以降のテストでマシンを走らせるのはアレックス・ロウズ選手とアクセル・バッサーニ選手。2025年シーズンの戦いに向けて注目していきたい。
Ciao, siamo qui! 👋
— bimota by Kawasaki Racing Team (@bimotabyKRT) October 21, 2024
Check the new BbKRT Winter test leathers ready for tomorrow! pic.twitter.com/9FGZhYuqoc
bimota KB998
bimota KB998
bimota KB998
bimota KB998
bimota KB998
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ビモータ)
待望のビモータ第2弾がいよいよ上陸、走行性能を極めたハイパーネイキッドを見よ! カワサキとビモータがコンビを組んだのは2019年。KB4を皮切りに現在では6車種をラインアップしているが、カワサキモータ[…]
カワサキモータースジャパンは、2025年3月に開催予定の「第41回大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」、4月に開催予定の「第4回名古屋モーターサイクルショー 」[…]
さとみ(すとぷり)がアンバサダーに就任! 日本二輪車普及安全協会は、2025年3月開催の「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」および「第52回 東京モーターサイクルショー」の開催概要を発表す[…]
初日にテストライダーが走行し、2日目に本番ライダー2人が初走行! カワサキは、KRT(Kawasaki Racing Team)によるスーパーバイク世界選手権のワークス活動を2024年いっぱいで終了し[…]
ビモータ発の超スペシャル・ホモロゲマシン WEBヤングマシンでもすでにお伝えした、ビモータがSBKに参戦するというニュース。カワサキのファクトリーチームであるKRT(Kawasaki Racing T[…]
最新の関連記事(レース)
昨年の最終戦から連勝を続けた水野涼 2025年の全日本ロードレース選手権がようやく4月19日・20日に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕しました。4月9日・10日には、PRE-TEST “Roun[…]
7年のブランクを感じさせない”74歳”! “チームイワキ”や”K’s Garage”の名前で知られた岩城滉一さんが率いるチームは、昨シーズンから”51ガレージ”と名乗って、7年ぶりに活動を再開しました[…]
スタンドの重量はわずか2.5kg! 「チタニウムリヤスタンド TYPE-T11」は、ひとつひとつ職人が手作業で仕上げています。湾曲する部分はチタンパイプを溶接してつなぎ合わせて制作。細部にクラフトマン[…]
走り続けるため、戦い続けるためのエンジンカバーセット 「F.C.C./TSR エンジンカバーセット CBR1000RR-R(SC82)」は、世界耐久選手権(EWC)で戦い続けてきたTSRならではの製品[…]
予選PP、決勝2位のクアルタラロ MotoGPもいよいよヨーロッパラウンドに突入しました。今はヘレスサーキットでの第5戦スペインGPが終わったところ。ヤマハのファビオ・クアルタラロが予選でポールポジシ[…]
人気記事ランキング(全体)
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
2ストエンジンの新時代を切り開いた名車 1980年代中頃、スズキのガンマ、ホンダのNSと、高性能レプリカが矢継ぎ早に出揃い、大ヒットを記録していた。 この潮流をみたヤマハはRZ250Rにカウルを装着し[…]
筑波サーキットにH-D Xたちが集合 H-D Xでのサーキット走行をおすすめしたい。X350はあきらかにXR750をモチーフとしたデザイン。「スポーツライディングを楽しんでほしい」というメーカーからの[…]
最新の投稿記事(全体)
他の積載方法とは異なる、シートバッグの利便性 2輪でツーリングをする際の荷物の積載方法は、①ストレッチコード/ネット、②タンデムシート上部に装着するシートバッグ、③後輪左右に設置するサイドバッグ、④車[…]
昨年の最終戦から連勝を続けた水野涼 2025年の全日本ロードレース選手権がようやく4月19日・20日に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕しました。4月9日・10日には、PRE-TEST “Roun[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
キーロック付きタンクキャップ:スズキGT380(1972) バイクの燃料キャップは、そもそもは転倒時の漏れ防止の安全対策からキーロック式が採用されるようになったが、その最初は1972年のスズキGT38[…]
- 1
- 2