
ヤングマシンがスクープ連発中のホンダ新型CB400。新開発の400cc4気筒を搭載し、2025年の登場が噂されている同車は、メインマーケットと目される中国生産になるという噂だったが…ここに来て「国内市場向けは熊本製作所生産の日本製になる」可能性が出てきた?!
●CG製作:SRD(不許複製/All rights reserved)
車検のある機種は熊本製作所で作る?
新開発の400cc4気筒エンジンを搭載し、CB400スーパーフォアの後継機として、開発中のホンダ新型CB400。WEBヤングマシンでの注目度もとても高く、2025年秋頃とされる正式発表前から登場が待ち望まれている1台だ。
この新型CB400、生産地はメインマーケットに据える中国に決定した模様で、おそらくは中国における2輪車生産&販売合弁会社の五羊ホンダが担当すると思われる。先日お伝えした500cc版も同様のハズだ。
【ホンダCB400スーパーフォア(生産終了モデル)】2022年10月に惜しまれつつ生産を終了した従来型CB400SF。ホンダが鋭意開発中の新型CB400はその後継機となる予定で、新開発エンジン&車体に従来型を彷彿させるスタイルを組み合わせる…との情報だ。
となれば日本仕様も中国で…となりそうだが、ホンダが現在、日本国内で販売している251cc以上のモデルはすべて熊本製作所から出荷されるメイド・イン・ジャパン。以前はともかくとして、現状のホンダ日本仕様車はなぜか、車検のある/なしで熊本製と海外製を使い分けているのだ。
ホンダは“需要のあるところで作る”を社是に掲げており、そこにコストや品質面などを加味して生産拠点を決めているそうで「車検あり=熊本/車検なし=海外」は単なる偶然かもしれない。しかし日本のルールでは、出荷前に工場内で行う完成検査(車検と同じ項目がチェックされる)は国交省認可の有資格者しか行えないため、たとえ海外で作っても、日本仕様は完成検査のために有資格者のいる場所に持ってくる必要がある。ならば新型CB400、日本仕様は熊本で作ろうか…となる可能性はありそうに思われるのだ。
1976年に操業を開始した熊本製作所は、現在、ホンダ2輪では国内唯一の生産拠点。世界中のホンダ生産拠点の技術的リーダーとなる“マザー工場”で、ゴールドウイングやCBR1000RR-Rのような旗艦モデルを中心に32万台/年の生産能力を持つ。
生産拠点を2箇所に分けるほうがずっと手間のようにも思えるが、グローバル向けはインドネシア生産となるCBR250RR、同じくタイ生産のNC750Xなどは日本仕様の組立を熊本で行っている。ホンダにとって、同一機種でも指向地で生産拠点を変えることは前例があるのだ。
タイで作られるレブル250やCT125ハンターカブ、ベトナム製のPCXなど、今や海外生産車の品質が劣ることはないし、そもそも熊本生産でも部品単位で見れば海外製は普通だが、それでもやはり“メイド・イン・ジャパン”という響きは格別で、朗報と捉えるライダーも多いのではないだろうか。さてさて、ホンダの判断はいかに?
メイン生産拠点がインドネシアのCBR250RR、同じくタイのNC750Xは日本仕様の組立を熊本製作所で行っている。何ごとも新規スタートは難しく、前例をなぞるほうが仕事はしやすいハズで、新型CB400もこのやり方を踏襲するか?!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型小型二輪 [251〜400cc])
2機種/3+2グレードで構成されるインド仕様 ホンダモーターサイクル&スクーターインディア(HMSI)は、日本でGB350シリーズとして販売され人気の空冷単気筒バイク「H’ness CB350(ハイネ[…]
2021年モデル:無印3種、Sに2種のカラーを設定 丸型ケースに収められたLEDヘッドライトにシンプルな造形の燃料タンク、そしてダブルシートへの流れるような水平ライン。ほぼ垂直に立った単気筒エンジンの[…]
レトロな容姿になってもやっぱり走りはイマドキ 2024年の全日本ロードレース選手権最終戦で、鈴鹿サーキットに対する苦手意識をようやく克服しました。日曜日朝のフリー走行で、走り方の意識を変えたことがその[…]
燃料タンク/サスペンションカバー/ディープフェンダーも新作! ホンダは、2023年11月に車両の姿を公開し、後日国内で発売予定としていた新型モデル「GB350C」を2024年10月10日に発売した。開[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
人気記事ランキング(全体)
従来の理念をさらに深化させた「Emotional Black Solid」 今回注目したのは、新たなステップワゴン スパーダ専用に用意された、これまた新たなアクセサリー群です。その開発コンセプトは、従[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。 FXに遅れること約1年、1980年6月に発売され[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
レストア/整備/カスタム/販売など絶版車に関するすべての分野でサービスを提供 古いバイクを海外から輸入して販売する場合、車両によって程度の違いはあれ必ず整備が付随する。 元々のコンディション次第ではレ[…]
最新の投稿記事(全体)
Honda E-Clutchに興味津々 バイク漫画『トップウGP』で知られる漫画家の藤島康介さんは、さまざまなバイクを乗り継いできたライダーです。 スポーツバイクを中心にいろいろなバイクを所有していま[…]
フレーム/スタンドの別体構造と自在キャスター装備で自由に移動できる 向山鉄工のオリジナル製品である「ガレージREVO」は、バイクスタンドに自在キャスターを取り付けることで、スタンドアップしたバイクを前[…]
バイクツーリングやキャンプは、日常を離れた開放感を味わえる最高の趣味のひとつ。しかし、宿泊を伴うキャンプツーリングでは、着替えやキャンプ道具など、多くの荷物を運ぶ必要があります。そこで活躍するのが、バ[…]
36年の“時間”を感じる仕上がり カウルが紫外線で退色し、くすんだトーンだが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには転[…]
シュアラスター製品で洗車しよう! 春の祭りと言えば…ヤマ◯キ春のパン祭りが有名ですが、 シュアラスターも祭りを開催しております。 その名も「春の洗車まつり」! キャンペーン概 応募期間:2025年3月[…]