スズキは欧州で、並列2気筒エンジン搭載のミドルアドベンチャー「Vストローム800」「Vストローム800DE」のカラーバリエーションを更新した2025年モデルを発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
前輪19インチの800は全色刷新、前輪21インチの800DEは一部刷新とホイール色変更
スズキ「Vストローム800」「Vストローム800DE」の2025年モデルが登場。前者の無印800は全カラーバリエーションを刷新し、後者の800DEは一部カラーを刷新するとともに従来からあるイエローとホワイトについてもホイール色の変更を受けた。
Vストローム800/800DEは、GSX-8S/GSX-8Rらと同じ新設計の775cc並列2気筒エンジンを搭載するアドベンチャーモデル。先に登場したのは800DEで、前21/後17インチのワイヤースポークホイールを履く本格派アドベンチャースポーツとして誕生。後発の無印800は前19/後17インチのキャストホイールを履き、舗装路のツーリングを高めたものだ。
シート高は無印が825mmと、800DEの855mmに対し30mm低く、VツインのVストローム650(835mm)と比べても10mm低い。車体寸法も同様に、無印はひと回りコンパクトになっている。これに対し脚長でワイドなハンドルバーを装着する800DEは、かなりオフロード色を強めているのが特徴だ。ウインドスクリーンも快適性重視で大きめのものを採用する無印に対し、運動性を狙ってコンパクトなものを採用する800DEと好対照だ。
今回のカラーチェンジでは、無印の2024年モデルが全体にシンプルなカラーリングだったのに対し、ニューカラーはベース色を刷新するとともに一部でフェンダーにも着色するなどしてツートーンっぽく仕上げているのが特徴。もう一方の800DEは従来あったマットグリーンを廃止するとともにブラック(ホイール色もブラック)を追加し、従来からあるイエローとホワイトについてはホイール色をゴールド→ブルーに変更した。
Vストローム800シリーズはグローバルで同じ車体色を採用してきているので、この2025年の新色も日本仕様にそのまま反映される可能性が高い。スペックに変更はないので、現行カラーが気に入っている方は早めにディーラーを訪ねるのが吉である。
SUZUKI V-STROM 800[2025 EU model]
SUZUKI V-STROM 800DE[2025 EU model]
車名 | V-STROM 800 | V-STROM 800DE |
全長×全幅×全高 | 2255×905×1355mm | 2345×975×1310mm |
軸距 | 1515mm | 1570mm |
最低地上高 | 185mm | 220mm |
シート高 | 825mm | 855mm |
キャスター/トレール | 26°/124mm | 28°/114mm |
装備重量 | 223kg | 230kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 776cc | ← |
内径×行程 | 84.0×70.0mm | ← |
圧縮比 | 12.8:1 | ← |
最高出力 | 84ps/8500rpm | ← |
最大トルク | 7.95kg-m/6800rpm | ← |
始動方式 | セルフ式 | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 20L | ← |
WMTCモード燃費 | 22.7km/L | ← |
タイヤサイズ前 | 110/80R19 | 90/90-21 |
タイヤサイズ後 | 150/70R17 | 150/70R17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク | ← |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク | ← |
車体色 | 灰、黒、赤 | 黄、白、黒 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
日本仕様にもこのままのラインナップで登場か スズキは欧州でハヤブサの新色を発表。従来のカラーバリエーションを刷新し、ニューカラー×3色の新たな布陣を敷く。 グラススパークルブラックに関しては差し色が変[…]
2025年11月の規制を睨み、2021年頃に開発の話が持ち上がった ご存知のように、バイクの世界にもカーボンニュートラル(CN)の波は激しく押し寄せていて、国内外の二輪メーカーはその対応に追われている[…]
電動アシスト自転車をベースにした原付一種の電動モペッド スズキが「e-PO(イーポ)」のメディア向け試乗会を開催した。まだプロトタイプの段階ではあるが、WEBヤングマシンを含むバイクメディアや新聞社な[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
世界初、デイタイムランニングライトにウインカーを統合 ホンダは欧州で新型「X-ADV」を発表。ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに加え、テクノロジーやオールラウンドな扱いやすさに磨きをかけたという[…]
迫力を感じさせるトランザルプ750 最初にお話をお聞きしたのはトランザルプ750のオーナーさん。まだ乗り始めて半年ほどとのことでしたが、オーナーさんの好みに合わせて綺麗にカスタムされていました。 オー[…]
パンアメリカ1250スペシャル:ARH搭載で足つき性問題を払拭。タフな冒険の相棒に選びたい ダート走行も前提にしたアドベンチャーツーリング。6種のライディングモードを設定でき、トラクションコントロール[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 年に一度の一大イベント「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN」 全国のBMWオーナーが集う最大のお祭り「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN2024」[…]
右にもサイドスタンドがあるよ! KLXといえば、初代KLX250が登場したときのキャッチコピー“闘う4スト”を覚えているベテランライダーも多いことだろうが、カワサキがインドネシアやオーストラリア、ニュ[…]
人気記事ランキング(全体)
マルク・マルケス(ドゥカティ) マルク・マルケス選手はスペイン出身のオートバイレーサーで、「現役最強のライダー」とも名高いレジェンド選手です。 5歳の頃からオートバイに乗り始めたマルケス選手は、オフロ[…]
リアル巨摩郡レプリカの「X-Fifteen グン」 SHOEIから2024年7月19日に発売された“バリ伝レプリカ”の2種類は、いずれも2024年9月30日までの受注期間限定。迷っていた方はお近くの正[…]
海外市場は“ゴヒャク”で攻める? ヤングマシンが絶賛スクープ中のホンダ新型CB400。搭載される400ccの4気筒エンジンは完全新開発になるとの情報で、電動化が注目されるこのご時勢に、内燃機関でも攻め[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
世界初、デイタイムランニングライトにウインカーを統合 ホンダは欧州で新型「X-ADV」を発表。ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに加え、テクノロジーやオールラウンドな扱いやすさに磨きをかけたという[…]
最新の投稿記事(全体)
前輪19インチの800は全色刷新、前輪21インチの800DEは一部刷新とホイール色変更 スズキ「Vストローム800」「Vストローム800DE」の2025年モデルが登場。前者の無印800は全カラーバリエ[…]
排気量アップだけでなくクイックシフターなど細部もリファイン 前後17インチホイールを採用し、高速道路から荒れた田舎道まで快適に走破できる新型アドベンチャークロスオーバー「ヴェルシス1100」が登場した[…]
どうも! バイク好きの映画監督、ナカモトユウです。賃貸ガレージユーザーの僕は、自宅でバイクのカスタムや整備をすることが多いのですが、ここ最近願望がありまして…。それは…エアコンを設置したい!!! 9月[…]
日本仕様にもこのままのラインナップで登場か スズキは欧州でハヤブサの新色を発表。従来のカラーバリエーションを刷新し、ニューカラー×3色の新たな布陣を敷く。 グラススパークルブラックに関しては差し色が変[…]
同じ250ccクラスのZ250と価格を比較すると…… カワサキの新型モデル「W230」と「メグロS1」がついに登場! といってもまだタイで正式発表された段階だが、当然ながらジャパンモビリティショー20[…]
- 1
- 2