
ロイヤルエンフィールドは、水冷452ccエンジンの新型ヒマラヤ(HIMALAYAN)と心臓部を共有する新型モデル「ゲリラ450(GUERRILLA 450)」を発表した。前21/後17インチホイールのヒマラヤに対し、前後17インチホイールを装備し、シンプルな車体構成としている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド
目立たないスペックながら幅広いシーンで楽しめそう!
水冷ヒマラヤに早くもバリエーションモデルが登場した。新たに登場したゲリラ450は、40psを8000rpmで発生する452cc水冷単気筒エンジンをヒマラヤと共有しつつ、前21/後17インチのワイヤースポークを前後17インチのキャストホイールに換装。どこかスクランブラーのような雰囲気を併せ持つデザインのロードスターに仕立てられたモデルだ。
パワーや車重(184kg)とスペックに突出したものは見られないかもしれないが、徹底した実走テストを重ねることで実用性と“乗ったときの気持ちよさ”を作り込むのが現代のロイヤルエンフィールド流。日本では大型二輪免許が必要な排気量だが、コイツでしか得られないライディング体験があるはずだ。
そんなゲリラ450だが、容量11Lの燃料タンクからテールまでの緩やかな曲線を持つワンピースシートやフルLEDの灯火類など、クラシカルなロードスタースタイルながら装備は現代的。さまざまなライディングスタイルに適合すべくエルゴノミクスにもこだわり、シート高は日本人も馴染みやすい780mmに抑えられている。
エンジンには軽いクラッチ操作を実現するアシスト&スリッパークラッチを採用し、ライドバイワイヤとEMS(エンジンマネジメントシステム)の組み合わせにより「パフォーマンス」「エコ」の2つのライディングモードを実装。足まわりにはφ43mm倒立フロントフォーク(トラベル140mm)、リンク式モノショック(トラベル150mm)、前後2チャンネルABSを備えた前後ディスクブレーキを装備する。
ゲリラ450にはいくつかのグレードが展開されるが、トップおよびミッドモデルには4インチTFTのインフォテイメントクラスターに新しいトリッパーダッシュ(地図などを表示可能)を採用。、GPX形式でエクスポートできるルート記録機能など機能が強化され、ライダーは自分のライディング体験を仲間とシェアできるようになったという。また、ナビゲーション機能のほかにもミュージックコントロール、天気予報、車両情報の確認など、さまざまな機能を利用できる。
日本への導入はアジア太平洋地域と同じく2025年を予定しているといい、価格やスペックについてはインド本国や英国仕様で明らかになっているのみ。現在、モーターサイクルジャーナリストの小川勤さんが海外試乗会に参加しているので、近日中に続報をお届けできる見込みだ。
ちなみに、日本に近い価格構成になる英国仕様では4850~5050ポンド(日本円換算約98万6000円~102万7000円・7/18現在)となっており、ヒマラヤの5750~6300ポンド(約116万9000円~128万1000円)よりも廉価に抑えられている。最高グレード同士の価格比でいうなら、日本仕様ヒマラヤの89万9800円に対しゲリラ450の予想価格は72万円強ということになるだろうか。2025年の国内発売に向けて為替変動などで価格改定される可能性もあるが、80万円を割る価格が期待できるかも?!
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450
主要諸元■全長2145 全幅833 全高1125 軸距1440 最低地上高169 シート高780(各mm) 車重184kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 452cc 40ps/8000rpm 4.08kg-m/5500rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■ブレーキF=φ310mmディスク+2ポットキャリパー R=φ270mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70R17 R=160/60R17 ●英国参考価格:4850~5050ポンド ●色:ブラヴァブルー、イエローリボン、プラヤブラック、ゴールドディップ、スモークシルバー ※諸元と価格は英国仕様
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450(Brava Blue) ●英国価格:5050ポンド
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450(Yellow Ribbon) ●英国価格:5050ポンド
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450(Playa Black) ●英国価格:4995ポンド
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450(Gold Dip) ●英国価格:4995ポンド
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450(Smoke Silver) ●英国価格:4850ポンド
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450
ROYAL ENFILED GUERRILLA 450
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ロイヤルエンフィールド)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
快適性向上、簡易ナビ/USB-Cを標準装備! ロイヤルエンフィールドから新型「ハンター350{HUNTER 350)」が登場! 日本で総輸入発売元を務めるピーシーアイが新型を発表するとともに、価格や発[…]
イベントレース『鉄馬』に併せて開催 ゴールデンウィークの5月4日、火の国熊本のHSR九州サーキットコースに於いて、5度目の開催となる鉄フレームのイベントレース『2025 鉄馬with βTITANIU[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
重厚感とユーザー寄りのデザインと扱いやすさが魅力本物のクラシックテイストがロイヤルエンフィールドの特長 1901年にイギリスで創業したロイヤルエンフィールドは、世界最古のバイクブランドとして長い歴史の[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
2025年モデル概要:インパクト大なシリーズ初カラー カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載。360度クランクによる鼓動感や等間隔爆発ならではの整ったエ[…]
エイトボール! 王道ネイキッド路線への参入予告か スズキがグローバルサイトでティーザーらしき予告画像を公開した。ビリヤードの8番玉の横には『SAVE THE DATE 4TH JULY』とあり、7月4[…]
GB350に初のツートーン、GB350Sの燃料タンクにはストライプ採用カラーも ホンダ「GB350」「GB350S」マイナーチェンジ。2023年に最新排出ガス規制に適合して以来のイヤーモデル更新だ。2[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
欧州で国内導入が明らかになったCL250の2025年モデル CL250の2025年モデルについて、国内導入が明かされたのは2024年11月のこと。フレームを共有するシリーズの長兄モデル「レブル500」[…]
人気記事ランキング(全体)
エイトボール! 王道ネイキッド路線への参入予告か スズキがグローバルサイトでティーザーらしき予告画像を公開した。ビリヤードの8番玉の横には『SAVE THE DATE 4TH JULY』とあり、7月4[…]
新進気鋭のクルーザー専業ブランドから日本市場に刺客! 成長著しい中国ブランドから、またしても新顔が日本市場にお目見えしそうだ。輸入を手掛けることになるウイングフット(東京都足立区)が「導入ほぼ確定」と[…]
静かに全身冷却&最長10時間のひんやり感を実現 ライディングジャケットのインナーとしても使えそうな『PowerArQ Cooling Vest』。その特長は、ファンやブロワー、ペルチェ式ヒートシンクを[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
供給不足解消に向け、スズキもかなり「がんばってます」 ジムニーノマドは、2025年1月30日の発表からわずか4日間で約5万台もの受注を獲得し、注文受付が一時停止に追い込まれるなど、国産車としては異例と[…]
最新の投稿記事(全体)
シリーズ第12回は最終回特別応用偏! 白バイと言えばヤングマシン! 長きにわたって白バイを取材し、現役白バイ隊員による安全ライテク連載や白バイ全国大会密着取材など、公道安全運転のお手本として白バイ流の[…]
スズキGSX-R:斬新かつ孤高のネーム、走りもケタ違い 1983年は、世界耐久や鈴鹿8耐でスズキの耐久レーサーGS1000Rが旋風を巻き起こした。 その年の暮れ、晴海で開催された東京モーターショーに、[…]
想像していたよりスポーティで楽しさの基本が詰まってる!! エントリーライダーや若年層、セカンドバイクユーザーなどをターゲットに日本でもラインアップされているジクサー150のʼ25年モデルは、ニューカラ[…]
ホンダ「PRO LITE」の正体が判明?! 2025年秋に生産終了する50cc原付の後継車について、ホンダが新たな動きを見せた。それが2025年6月5日に行われた、「SUPER CUB PRO LIT[…]
非Vツインから始まった、日本メーカー製のアメリカンモデル 1969年に公開されたアメリカ映画「イージーライダー」に登場するハーレーダビッドソンのカスタムチョッパーに影響を受け、長めのフロントフォークと[…]
- 1
- 2