バックステップとスポーツタイヤを装着すればすぐにでもサーキット走行が存分に楽しめそうなスズキ渾身のニューモデル「GSX-8R」にわくわくが止まらない! 全米選手権の“ツインズカップ”クラスにエントリーするマシンとチームが明らかになってきた。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
その姿は、まさしくスリムなGSX-R?!
スズキがモトアメリカ(MOTO AMERICA)のツインズカップに帰ってくる! そうお伝えしたのは1か月ほど前だったが、出場マシンとチームの詳細が見えてきたのでお伝えしたい。
まずツインズカップとは、軽量の2気筒モーターサイクルに焦点を当てたカテゴリーで、ュニアカップからスーパースポーツへとステップアップしたいが準備が整っていない若いライダーにとっての足掛かりとして、またはツイン好きのベテランレーサーらが出走できるレースとして成長してきたもの。
現在はヤマハのYZF-R7やMT-07(現地名はFZ-07)やアプリリアRS660が中心になって活躍しており、スズキはかつてSV650でチャンピオンを獲得したこともある。
レギュレーションは、600~800ccの4ストローク2気筒エンジンを使用し、最低重量は338ポンド(約153kg)。エントリーできる年齢は15歳~55歳とされている。
そんなツインズカップに参戦するスズキのニューマシンは、独自のクロスバランサー搭載の並列2気筒エンジンが大好評のGSX-8R。ネイキッド版のGSX-8SやアドベンチャーモデルのVストローム800系も好評で、このエンジンにかけるスズキの並々ならぬ意欲はついにサーキットにも波及したわけだ。
チーム名は『ビジョンホイールM4エクスタースズキ(Vision Wheel M4 ECSTAR Suzuki)』。チームを運営するのは、AMAからモトアメリカまで今季で44シーズン目となる参戦歴を持つ“チームハマー(TEAM HAMMER)”で、エキゾーストメーカーのM4パフォーマンスや1976年に創業されたビジョンホイールが名を連ねる。
エクスタースズキの名は、スズキ純正オイル&ケミカルのブランド名:エクスターにちなんだもので、2022年を最後に撤退したスズキのMotoGPファクトリーチームが名乗っていたものでもある。といっても直接の関係性はないかもしれないが、スズキのレースシーンを愛してきたファンにとってはたまらないだろう。同チームはGSX-R1000R(アメリカでは継続販売中)でモトアメリカ スーパーバイククラスにも参戦するというから楽しみだ。
レーシングマシンに仕立てられたGSX-8Rは、全日本ロードレースた世界耐久選手権(EWC)で暴れ回るGSX-R1000Rの相似形にも見え、ツーリングでの快適性も考慮したスタンダード仕様とはひと味違う。
ハイスクリーンやローポジションのセパレートハンドル、ブレーキレバーガードなどが精悍なスタイリングを構築し、大きく描かれたSUZUKIロゴと控えめなECSTARには、なんだか嬉しくなってしまう。
公開されたレース仕様GSX-8Rの写真は1枚のみだが、同じカラーリングのGSX-Rシリーズと一緒にモトアメリカで注目の的になりそうだ!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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