ヤングマシンのメインテスターを務める丸山浩さんのYOUTUBEチャンネル「モーターステーションTV」では、ヤングマシン誌とのコラボレーションにより、一足先にインプレッション動画を公開している。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:MOTOR STATION TV
尖った見た目でもきつくないポジションでマルチに使える!
「ゆっくり走るの得意」「街中いいなあ」からはじまる速攻インプレッション。足まわりのよさを褒めつつ、GSX-8Sよりもカウルが付いて楽になったぶんツアラーとしての資質を高めているのがGSX-8Rだ。
それでも、見た目は「スーパーバイクかと思った」と丸山さんが語るように、GSX-Rの系譜を継ぐような鋭い表情が特徴的だ。クイックシフターやドライブモードセレクターを装備しながらライディングポジションは膝の曲がりが緩やかでとても楽。「ちょっと欲しくなるなあ」と購入意欲をにじませる丸山さんは、このバイクが相当気に入った様子である。
6速クルージングでも車体をドンと押し出し、加減速が楽しい、そしてツインならではのパルス感、そして4000rpm以上での力強い加速も印象的で、その領域ではスーパースポーツ4気筒よりも上だという。
クイックシフターのアップダウンのスムーズさにも驚く丸山さん。公道における試乗パートはベタ褒めといっていいテンションで進んでいく。どんなライダーにおすすめなのか、丸山さんの回答は?
「カッコイイ!」「250みたいにスリム」など、嬉しそうにインプレする丸山さんをぜひご覧あれ。
【動画】丸山浩がGSX-8Rに速攻試乗 尖った見た目でもきつくないポジションでマルチに使える一台|丸山浩の速攻インプレ(約26分)
意外とステップも擦らない!
さらに、モーターステーションTV単独でGSX-8Rをサーキットに持ち込んだ丸山さん。見かけとは裏腹にツアラー的な乗り物だったという丸山さんだが、本当にそうなのかサーキット(トミンモーターランド)でしっかり走り込むことに。タイムアタック云々よりも、しっかり加速してしっかりブレーキングしたときにどんな振舞いをするのかチェックしていく。
楽ちんなライディングポジションがサーキットではどう感じられるのか。ステップは低くステアリング位置は高め。じゃあサーキットは楽しめないのかというとそんなことはなく、軽めの入力でマシンがスッと寝ていく、思い通りのラインをトレースしていくのが楽しいバイクだと丸山さんは語る。
旋回力自体はそれほど高くなく、寝かしている時間が長いのだけれど、それゆえにコーナーを楽しめるという側面も。それでいて、低いと思われたステップも意外に擦らないという。
そして、ここでもクイックシフターの出来のよさに言及する。
パワー特性を変化させるSDMSはAモードを使う? それともBモード? その答えと理由に、公道ツーリングよりもサーキットでそっちなんだ……と納得するに違いない。
クルマにたとえるなら、どんな乗り物なんだろうか──。その答えは動画の中で見つけてほしい。
【動画】スズキGSX -8R サーキットテスト 丸山浩速攻ショートインプレ怒濤の第2弾
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
シーズン通してのエントリーではヤマハとアプリリアが2強 スズキのバイクがツインズカップに帰ってくる! かつてのAMAの後継組織であるモトアメリカ(MOTO AMERICA)では全米ロードレース選手権が[…]
GSX-8S、Vストローム800DE、Vストローム800に続く同エンジン系の第4弾! スズキの最新エンジンである270度クランクの775cc並列2気筒エンジンは、2022年秋の発表時からネイキッドのG[…]
ホイールまでコーディネートされたクールな新色を設定 スズキは北米で2024年モデルを順次発表。2023年モデルとして登場して間もないGSX-8Sはカラーバリエーションが変更された。従来のブルーを継続し[…]
大柄だけど乗りやすいGSX-8S/コスパの高さで圧倒的なMT-07 それではGSX-8Sとライバルたちとの直接比較だ。最初の相手は2気筒ミドル帯の代表格であるヤマハMT-07。同じカテゴリーに入るのだ[…]
振動、路面を蹴飛ばす感じ、エンジンで走らせる気持ちよさ バイクはエンジンを懐に抱えて走るような乗り物だ。単純にライダーとエンジンの距離が近いことがエンジンの存在感を大きく感じさせるだけではなく、エンジ[…]
最新の関連記事(試乗インプレッション/テスト)
CL250は『これ1台で良い』とポジティブに思えるバイク! 大パワーや豪華装備の大型バイクに乗り慣れると、250ccっていう排気量のバイクは感覚的に『メインバイク』だと思えなくなってしまいがちです。私[…]
違いますよね、分かってます。でも比べてみたんです。 原付二種・異種格闘技戦勃発?! 今回は人気の125ccの中から趣味性の高いマニュアルトランスミッションモデル、いわゆる“ギヤ付き”のヤマハXSR12[…]
ちょうどいい動力性能とチープさを感じない走り J-GP3クラスとしては2024年の今季3戦目となった全日本ロードレース選手権の筑波大会は、6月中旬に開催され、自己ベストラップタイムを更新して予選5位。[…]
ライダーを様々な驚きで包み込む、パニガーレV4S 5速、270km/hからフルブレーキングしながら2速までシフトダウン。驚くほどの減速率でNEWパニガーレV4Sは、クリッピングポイントへと向かっていく[…]
レーダーを核とした6種のARAS新機能を一挙公開&テストもさせてくれた! ボッシュ(Bosch)といえばドイツの会社で、ABSをはじめ、レーダーを利用したACC(アダプティブクルーズコントロール)とい[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
前輪19インチの800は全色刷新、前輪21インチの800DEは一部刷新とホイール色変更 スズキ「Vストローム800」「Vストローム800DE」の2025年モデルが登場。前者の無印800は全カラーバリエ[…]
日本仕様にもこのままのラインナップで登場か スズキは欧州でハヤブサの新色を発表。従来のカラーバリエーションを刷新し、ニューカラー×3色の新たな布陣を敷く。 グラススパークルブラックに関しては差し色が変[…]
2025年11月の規制を睨み、2021年頃に開発の話が持ち上がった ご存知のように、バイクの世界にもカーボンニュートラル(CN)の波は激しく押し寄せていて、国内外の二輪メーカーはその対応に追われている[…]
人気記事ランキング(全体)
タイや欧州、北米で先行発表済みのW230とメグロS1 カワサキモータースジャパンは、新型モデル「W230」と「メグロS1」をタイ、欧州、北米に続き日本でも2024年11月下旬に発売すると発表。これと併[…]
先代譲りの緻密さは最新電脳で究極化?! 旧CB400はハイパーVTECやABSこそあったものの、従来型(NC42)の登場は2007年だけに、近年の最新電脳デバイスは皆無だった。しかし新型CB400は電[…]
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在! かつてZZ-R1100とCBR1100XXの対決を軸に発展し、ハヤブサやニンジャZX-12Rの登場からのちにメガスポーツと呼ばれたカテゴリーがある。現[…]
エンジンもシャーシも一気に時代が進む 第1回の記事では、新型CB400がトータルバランス路線を取り、77psを発揮するカワサキZX-4Rのような高性能路線には踏み込まない…という情報に対し、プロは「バ[…]
水冷GVシリーズのGV125S/GV300Sに加え、250モデル×3機種を追加 ヒョースンモータージャパンは、新型水冷250cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV250」シリーズ3機[…]
最新の投稿記事(全体)
江戸回廊とは、千葉県流山本町にある行灯が灯る町並みのこと 利根川と江戸川を結ぶ、全長約8.5kmの利根運河は人工の河川で、オランダの技術者ムルデルの力を借りて、明治23年(1890年)に開通しました。[…]
みなさんこんにちは、靴磨きしながら愛車のヤマハボルトで日本一周中のいとです! まだ暑さが残る日も続いていますが、涼しい日も多くなり、ツーリングシーズン到来となりました。この時期のおすすめは、なんといっ[…]
各国の手本となるマザー工場・磐田ファクトリー 2024年10月現在、ヤマハ発動機は世界各国に2輪の生産拠点を有しており、その多くが需要伸長の著しい東南アジアに集中している。2023年、ヤマハが全世界で[…]
全国から70名を超えるベネリスタがバイカーズパラダイスに集結 1911年に生まれた、イタリア伝統のメーカーであるベネリ。現在はボルボ、ロータスなどを傘下に収めるGEELYの資本参加を受け、「新生ベネリ[…]
唱えてますか?「ネンオシャチエブクトウバシメ」 突然ですが、愛車の点検していますか? 「車検パスしてるから問題なし」「普通にエンジンかかって走っているから大丈夫」・・・と思っている、そんな貴方にこそぜ[…]