バイクユーザーにはトランポとして馴染み深く、ヤングマシン編集部でもスーパーロング仕様を配備しているトヨタ ハイエースが、一部改良を受けて2024年1月10日発売された。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:トヨタ
スーパーGLに“アースカラーパッケージ”を新設定
トヨタ「ハイエース」と言えば、働くクルマの中でも最高峰の信頼性やリセールバリューを誇る、1BOX系バンの憧れの1台だ。バイクユーザーやバイクショップにはトランポ(トランスポーター)として馴染み深く、バイクの積載や車中泊など、それぞれの使い方に応じてカスタムを施すのも定番だ。
そんなハイエースおよびハイエースをベースとしたトヨタ救急車が一部改良を受け、2024年1月10日に発売された。
主な改良点は以下の通り。
ハイエース(バン)
- スーパーGLに、ベージュなどの専用外板色や、マットブラックフロントグリルをあしらった“アースカラーパッケージ”を新設定
- DXに、イージークローザー(スライドドア・バックドア)を設定
ハイエース(ウェルキャブ 車いす仕様車)
- アンカーバー付車いす(※)に、スイッチ操作のみで「ワンタッチ固定」できるBUタイプ、FUタイプを新設定。車いす固定作業の効率化・迅速化に寄与します
※日本福祉車輌協会の「車椅子簡易固定標準化コンソーシアム」のガイドライン対応商品
トヨタ救急車
- 「ITS Connect」を標準設定。救急車が緊急走行中であることを、周辺のITS Connect搭載車両に知らせることで救急車の安全な走行を支援し、救急搬送時間の短縮や事故防止に貢献します
2022年4月にはパーキングサポートブレーキを全車標準装備するなど進化を続けている
2019年には海外向けにセミボンネット化した新型専用プラットフォームを採用した新シリーズを投入しているが、国内では信頼性の高い、通称200系と呼ばれる従来型が継続販売されている。
2020年4月の改良では、デジタルインナーミラーやアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナーのオプション設定に加え、4.2インチTFTマルチインフォメーションディスプレイの採用、トヨタセーフティセンスの設定拡大などが実施された。
2022年4月には踏み間違い防止に寄与するパーキングサポートブレーキを全車に標準装備したほか、ディーゼルエンジン車の燃費改善などが行われた。
ハイエース&トヨタ救急車の主要車型と価格
ハイエース
- バン:243万9500円~420万600円
- ワゴン:294万6600円~405万200円
- コミューター:335万3600円~385万1600円
ハイエース ウェルキャブ
- 車いす仕様車 BUタイプ:397万1000円~492万6000円
- 車いす仕様車 FUタイプ:403万円~498万5000円
トヨタ救急車
- 576万4000円~1201万7000円
※価格は一部の地域では異なります。リサイクル料金は別途必要となります
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
2019年2月18日、突如トヨタ自動車からプレスリリースが発表された。なんと新型ハイエースがフィリピンで発表されたのである。リリースには「海外向けに新シリーズを開発。専用プラットフォームをベースに、"[…]
●文:モトメカニック編集部(たぐちかつみ) ●写真:モトメカニック編集部 ●取材協力:カーベック 宇宙開発の現場から生まれた多機能性塗料「ガイナ」 日進産業が製造販売する多機能性塗料「ガイナ」。住宅用[…]
"ワケありサンバーTT2"を購入 「ワゴンより軽トラの方が、大型バイクを積むのは楽だと思うんだよね~」なんて話をバイク仲間にしてから数ヶ月。"赤タンクのキサワカ"担当者でもあるバイク仲間から「軽トラ出[…]
安心のキープコンセプト、これなら売れるっしょ よくぞ余計なことをしなかった! ……というと偉そうで恐縮ではあるのだが、ホンダのクルマを何台か購入したことがあり、2022年型N-BOXカスタム(スタイル[…]
ホンダのバイクのほとんどが積める 従来のアクティ・バンに代わり7月13日新たに発売される軽自動車のN-VANは、N-BOXのプラットフォームを最大限活用しながら軽バンに求められる広い積載スペースの確保[…]
最新の関連記事(自動車/クルマ)
トライクは転ぶ? 素朴な疑問 二輪(バイク)に乗っている方や、四輪(クルマ)に乗っている方から聞かれる質問のひとつが、「トライクって転倒しないの?」というものです。 トライクには3つのタイヤがあり、二[…]
高負荷気味の軽トラなら、早め早めのオイル交換を ハイエースをトランポに使っているユーザーに対して、軽トラをトランポに使っているユーザーの方が、エンジンに対するねぎらいの念を抱くべきだろう。2000cc[…]
40万キロ手前だから油汚れも凄かった このサンバーを自宅に持ち帰ってから最初に行ったのが、車体各部の洗浄。廃車から2年半、草むら放置によってエンジンルームやフロア下はクモの巣だらけ。 赤帽仕様から白色[…]
1分でわかる記事ダイジェスト ゲームセンターで「頭文字D THE ARCADE」にハマって、クルマのMT免許を取りたいと思っているアズリム。そんなアズリムが最先端の技術や未来の乗り物が語られる展示会に[…]
じつは人気ラーメン店より身近な乗り物?! その理由をキムコジャパンの統括部長・平井健三さんは「ノーブランドメーカーの4輪バギーはそもそも耐久性の低いものが多いうえ、部品が入手できないことがほとんどで、[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]
ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)は2025年1月1日付で、新たなマネージングダイレクターに玉木一史氏が就任することを発表した。玉木氏は、2024年12月31日をもって退任・[…]
連続シリーズ「カワサキ水素大学」の第5弾 「カワサキ水素大学」は、カーボンニュートラル社会の切り札とされる水素エネルギーへの、川崎重工グループとしての取組み方を紹介しつつ学ぶという動画。モデルの、トラ[…]
世の中は忘年会シーズン真っ只中。あっちに行ったりこっちに行ったりと、一次会や二次会などで都心を駆け回るビジネスマンをよく見かける。でも、忘年会の会場が駅や会社から離れた場所にあるときは、移動が面倒…。[…]
持ち株会社を設立し、ホンダと日産、さらに三菱自動車も加わる? ホンダと日産が経営統合するという話が、12月18日からTVのニュースやワイドショーで大きく取り上げられています。 両社は、今年の3月に自動[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
最新の投稿記事(全体)
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]
- 1
- 2