ヤマハはタイとベトナムで新型車「PG-1」を発表。アンダーボーンフレームに横型シリンダーの空冷単気筒エンジンを搭載し、前後16インチホイールを装着した“普通のバイク”なのに、なぜかココロ惹かれる……。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
全身に漂う『こーいうのでいいんだよ感』にヨシムラマフラーが輝きを与える
ヤマハがタイとベトナムで相次いで発表した新型車「PG-1」は、横型シリンダーの空冷単気筒エンジンをアンダーボーンフレームに搭載し、フラットなシートや前後16インチホイール+ブロックタイヤでオフロードテイストを加えたレジャーバイク。価格はタイで日本円換算約27万円、ベトナムでは約18万円とリーズナブルで、気張らなくても楽しめる構成に「こういうのでいいんだよ」と思わずにはいられない。
自動遠心クラッチ+4速トランスミッション、クラシカルな丸型の灯火類などが、ホンダのCT125ハンターカブを連想させるが、シート高795mm、車重は107kgとひと回りコンパクトに仕上がっている。(詳細は関連記事参照)
日本でも発売してほしい! という声も多いが、タイ仕様&ベトナム仕様のから日本での排出ガス規制に適合するよう仕様変更が必要など、そのままの導入は不可能だし、ヤマハとしてもその予定はないという。反響が大きければあるいは……といったところだろうか。
そんなPG-1のカスタム仕様が、タイで開催された「タイ インパクト モーターショー」に出展された。装着されるマフラーには我々も見覚えのあるロゴが。そう、ヨシムラである。
おそらくは試作品で、市販化などは現状では未定と思われるが、それほど主張の強くないPG-1のスタイリングに個性を与えているのは間違いなく、カスタムの妄想が捗って仕方がない。トラッカーっぽいスタイリングにはアップマフラーが組み合わされ、もう一方のサーフスタイルにはダウンマフラーが装着されている。
こんなバイクで日常の移動やちょっとしたオフロード遊びを楽しみたいなぁ~~(なぁ~~)(なぁ~)※残響音
ヤマハさん、日本への導入もご検討ください!(3度目)
それが実現した暁には、ヨシムラさんもぜひ!
YAMAHA PG-1[2024 Vietnam model]のスペック&カラーバリエーション
主要諸元■全長1980 全幅805 全高1050 軸距1280 最低地上高190 シート高795(各mm) 車重107kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 113.7cc 8.9ps/7000rpm 0.96kg-m/5500rpm 変速機4段 燃料タンク容量5.1L■ブレーキF=ディスク R=ドラム 前後タイヤサイズ=90/100-16 ●価格:3043万7000ドン(日本円換算約18万4000円) ※諸元&価格はベトナム仕様
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