カワサキインディアは、SNSで「The 1965 Legacy Is Back in A Vibrant Avatar」としたティーザーを開始した。11月29日の段階では真紅のカバーをかけられたモデルの写真が公開され、12月1日には「THE ORIGINAL ICON」として菱形のエンブレムを見せている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
『W』の文字に「1965年のレガシーが復活」……となると可能性は2つ
カワサキインディアがSNSでティーザーを開始した。11月29日に公開された一葉の写真では、真紅のバイクカバーに包まれたバイクのフロントホイールのみがチラ見せされ、キャストホイールであることと、タイヤサイズは80/100-17であることだけがわかった。
この前輪のサイズは、カワサキがインド等で販売中のレトロバイク「W175」と同じもので、タイヤのパターンや簡素なブレーキディスクなどからもW175と同クラスのものであろうことは想像できる。
そして12月1日夜に新たな画像が公開され、そこには『W』の文字を冠した菱形のエンブレムがあった。日本のオリジナルアイコン、SINCE 1965との文字もあり、これがW175に関連する何らかのモデルであることはほぼ確定となった。
ここで気になるのは、1965年という区切りである。W800やW175、ジャパンモビリティショー2023で出展されたW230などの元ネタになったカワサキW1は1966年3月発売のはずで、『W』の文字を冠していることと整合を取るとしたら発売ではなく1965年にW1プロトタイプが発表されたことにちなんで……ということになるだろう。エンブレムに描かれたバイクもどうやらW1っぽく見える。
しかし、1965年といえばW1の前身にあたるメグロK2や、メグロ製250cc単気筒の最終モデルとなった「カワサキ250メグロSG」が発売された年でもある。
シンプルに考えた場合はW175のキャストホイール版だが、一方でメグロブランドを海外に展開する足掛かりになるモデルという可能性もあるのでは……?
いずれにしても、W175のバリエーションモデルになることは間違いなさそうだ。車名を当てるのは難しそうだが、どちらに転んでもいいよう仮に「W175メグロ」としておきたい。
答えは約1週間後、12月8-9日に開催されるインディアバイクウィーク=IBWで明らかになる。日本ではW230とメグロS1がJMSで世界初公開されたばかりなので、インドの新型モデルが海を渡ってくる可能性は限りなく低いだろうが、カワサキが大切に育んでいく『W』および『メグロ』の展開を見届けよう。続報をお楽しみに!
アジアで販売中の「W175シリーズ」2024年モデル
インドネシアで2024年モデルが発表済みのW175は、カワサキのネオレトロモデル『W』シリーズの末弟という位置付け。マシンのベースはフィリピンで販売されているバラコIIという実用車だ。インドでは2023年モデルが販売されており、次年度モデルの登場が予想される。ちなみにタイではエストレヤの転生版であるW250が販売中だ。
ジャパンモビリティショー2023に出展された旧メグロと新型メグロS1&W230
ジャパンモビリティショー023でワールドプレミア=世界初公開されたのは、KLX230系の単気筒エンジンを搭載するメグロS1およびW230だ。2車とも日本で発売予定と明言されている。また、これらの祖先(元ネタ)のカワサキ250メグロSGも参考出品され、注目を集めた。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
1965年モデル、56年前のカワサキ・500メグロK2に感動! エンジンを始動する、それだけで感動できるようなバイクに出会う機会はめったにない。思いのほか柔らかいパルスに威風堂々のサウンド、それでいて[…]
1965年までは「クルマの免許」に二輪免許がついてきた 80歳前後のドライバーの中には「ワシはナナハンだって運転できるんじゃよ、二輪に乗ったことはないけどな(笑)」という人がいる。 これは決してほら話[…]
3460万ルピア(約33万円)より! 日本では2017年にエストレヤが生産終了になり、同型のマシンはタイなど海外でW250と車名を変えて生き残っているものの、日本でカワサキ製の軽二輪(126~250c[…]
クロームメッキと黒塗装の燃料タンクが眩しい! メグロS1ここに見参! カワサキはジャパンモビリティショー2023でワールドプレミア=世界初公開車を5モデル用意するとしていたが、さっそくプレスカンファレ[…]
「らしいエンジン」目指して頑張っています! カワサキがジャパンモビリティショー2023のワールドプレミアした5台の中で、大きな注目を集めるのがMEGURO S1とW230。カワサキモータースジャパンが[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキの新型モデル「W230」と「メグロS1」がついに正式発表! ジャパンモビリティショー2023に参考出品されてから約1年、W230は白と青の2色、メグロ[…]
シート高を5mm下げながらリヤサスを伸長 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジ。11月27日発売のトレールモデルに続き、2025年1月13日にスーパーモトモデル「KLX230SM」を発売する[…]
サスペンションをロングストローク化しつつ抑えたシート高を両立 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジし、2025年モデルとして発表した。以前のモデルは、標準仕様が2019年10月、車高を下げて[…]
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」が発表された。発売は2024年11月27日で、ボディカラーは全3色のラインナップだ。 ベー[…]
1位:ホンダ「新型CB400」SFルックで2025年秋にデビューか? 堂々の1位は、2022年に惜しくも生産終了した名車、ホンダCB400SF/ボルドールの後継モデルについて。途絶えていた400cc、[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキの新型モデル「W230」と「メグロS1」がついに正式発表! ジャパンモビリティショー2023に参考出品されてから約1年、W230は白と青の2色、メグロ[…]
CL500って、とても魅力的なバイクだと思います。250cc並のコンパクトな車体サイズなのでビッグバイクビギナーでも取り回しが簡単。排気量が250ccの2倍もあるから、どんなシチュエーションでも余裕の[…]
伝説のロゴが語る歴史 2024年現在でこそ、三角形にブロック体のアルファベットといった趣の、トライアンフロゴ。しかし100年以上続く、歴史あるブランドだけあって、1902年の盾型デザインに始まり、いく[…]
スクランブラー誕生10周年。スタンダードモデルと特別仕様車を発表 ドゥカティ スクランブラーは、2014年に登場したネオクラシックシリーズで、1960~1970年代に人気を博したモデルをモチーフとした[…]
人気記事ランキング(全体)
小椋藍選手のファンならずとも注目の1台! MotoGPでは小椋藍選手が来季より移籍(トラックハウスレーシング)することでも注目のアプリリアから、新しいミドルクラスのスポーツモデルが登場した。欧州ではす[…]
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106 ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/44度/54度と、3段[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
最新の投稿記事(全体)
「BMW F900XR」3台を先行導入 BMWは、首都高速道路のバイク隊に向け「F900XR」を納入したことを発表。これは「「BMW F900XR POLICE仕様」をベースとしたものだ。 黄色いバイ[…]
マルチスマートモニターYUMIでバイクライフが激変! 待ちに待った開梱! 同梱物のチェック! まずは、中身の確認! シエルのマルチスマートモニターには2モデルあり、ドライブレコーダー、空気圧センサーが[…]
『ゲルザブウォーム シートカバー』とは? 『ゲルザブウォーム シートカバー』は、冬を快適に過ごすためのゲルザブR用の電熱シートカバーです。この商品は、寒さが厳しい季節でもライダーが心地よくツーリングで[…]
Vストローム250SX[59万1800円] vs Vストローム250[66万8800円] 2023年8月に発売された、スズキ自慢の油冷単気筒エンジンを搭載したアドベンチャーモデル「Vストローム250S[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
- 1
- 2