
新開発の775ccパラツインエンジンを引っ提げて2023年にデビューしたスズキの入魂作・GSX-8Sにカウル付きバージョンが追加される見込みだ。ハーフカウルとフルカウルという、2仕様の存在が噂されており、11/7に開幕するEICMA(ミラノショー)ではいずれか一機種が公開されるとヤングマシンでは予測しているが…さてどうなる?!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
【スズキGSX-8S(106万7000円)】270度クランクのパラツインは独自配置の2軸1次バランサーで振動を抑え、軽量スリム化に貢献する。Vストローム800DEが兄弟車だ。■水冷4スト並列2気筒 775㏄ 80㎰ 7.7㎏-m ■車重202㎏ シート高810㎜
スズキとしては久々となる完全新設計の775ccパラツインエンジンを搭載し、2023年に登場したGSX-8S。フレームやエンジンを共用するアドベンチャーモデル・Vストローム800DEが同時に登場したこともあり、このプラットフォームを用いたさらなる派生機種が噂されてきたが、それがついにお披露目となりそうだ。
このクラスは同一プラットフォームでネイキッドとカウル付きの2仕様を展開するのはもはや定石で、GSX-8Sにも以前より“ハーフカウル仕様とフルカウル仕様が検討されている”との噂が流れていた。ヤングマシンでは11/7に開幕するEICMA(ミラノショー)で、そのどちらかが公開されると睨んでいるのだ。
EICMAでハーフとフルのどちらが登場するかは不明だが、ならば両方作ってしまえ…というわけで編集部では予想CGを製作。スズキは欧州で「GSX-F」という商標を登録しており、それをヒントにハーフカウルのスポーツツアラー路線を「GSX-8F」、フルカウルのスポーツバージョンを「GSX-8R」と仮に命名してみた。
スズキ独自の配置で特許も取得した「スズキ・クロスバランサー」で軽量コンパクトを実現した並列ツインにカウルを融合することで、スポーティさや快適性が一段と高まるのは必至。パラツインのミドルはライバルが多い激戦区だが、バリエーション展開でスズキの存在感は一段と増すハズ。というわけでスズキさん、どうせならハーフもフルも両方見せて頂きたいです!!
【スズキGSX-8F(仮称)|イメージCG】ハーフカウル仕様は、2013年の東京モーターショーに出品されたターボエンジンのコンセプト車「リカージョン」からデザインを拝借。ロケットカウルをモダンにアレンジしたような形状は8Sにも似合うと思うのだが…。
■RIVAL
【カワサキ ニンジャ650(104万5000円)】
ネイキッドであるZ650の兄弟車で、エンジンと車体は共通。同様にホンダならCB650RとCBR650R、ヤマハにはMT-07とYZF-R7がある。
■水冷4スト並列2気筒 649㏄ 68㎰6.4㎏-m ■車重194㎏ シート高790㎜
■縦2眼はこっちが元ネタ?
【スズキ リカージョン(コンセプトモデル)】
8Sは縦2眼ヘッドライトが特徴。2013年の東京モーターショーにコンセプト車として披露されたものの、いまだ未発売のリカージョンも縦2眼だった。大人ライダーにも似合うアダルトなハーフカウルをぜひ市販してほしい!
【スズキGSX-8F(仮称)|イメージCG】GSX-8SにGSX-R系のフルカウルを与え、ヤンマシ好みのスポーツ度濃いめ仕様としてみたのがコチラ。ライバルはさしずめヤマハのYZF-R7か。ハードルの低さと買いやすい価格を両立した好バランスSSとなりそう。
■RIVAL
【ヤマハYZF-R7(105万4000円)】
MT-07をベースにフルカウル化し、2次減速比などを変更。セパハンや倒立フォーク、ブレンボマスターも与えた。トラコンほか電脳はないが、控えめな価格が魅力だ。
■水冷4スト並列2気筒 688㏄ 73㎰ 6.8㎏-m ■車重188㎏ シート高835㎜
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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