
1980年代のレーシングマシンをインスパイアしたスポーツヘリテイジモデル「XSR900GP」。ノーマル状態ではハーフカウルだが、なんとそのフルカウルバージョンが登場…と思いきや、これはGPの発表当初から設定が予告されていたオプションパーツ。その姿がようやくお披露目されたというわけだ。マルボロカラーにむせび泣いたレプリカ世代をさらに興奮させる、フルカウルのヘリテイジモデルが爆誕だ!!
●文:ヤングマシン編集部(マツ) ●CG:SRD
「いやいや、もちろん用意してますから」と言わんばかり
1980年代のヤマハGPマシン・YZR500や、懐かしのTZR250などを彷彿させる装いで登場したヤマハ入魂のスポーツヘリテイジモデル、XSR900GP。ノーマル状態ではアンダーカウルを持たないハーフカウル車だが、早くもヨーロッパではアンダーカウルが純正オプションパーツとして登場した。
UKヤマハのHPによると、XSR900GPのノーマルカラーに合わせた「シルキーホワイト」と「パワーグレー」の2色が設定されており、価格は623.02ポンド(約11万4000円)。商品説明には「XSR900GPのクラシックなレーサースタイルに完璧にマッチし、完成させるレーススタイルのロアフェアリングエクステンション」とあるが、エンジンを大きく露出させた形状はレーシーというより、見せることを意識したカフェレーサー的な雰囲気が漂うものだ(…と筆者は感じる)。
このXSR900GP、開発者によると車体剛性や足回り、エンジンのセッティングや外装なども事細かにSTDのXSR900から変更しているとのことで(このあたりは追ってレポートします)、その走りにも期待が高まる。マルボロカラーを模したカラーリングもファンには感涙モノのXSR900GP、日本導入は2024年の夏以降と少々先だが、楽しみに待ちたい!
予想は完全にエンジンを覆うスタイルだったが……
【XSR900GP|IMAGE CG】XSR900GPの正式発表前に編集部で製作したイメージCG。オプションでアンダーカウルが設定されるという情報は掴んでいたため、YZR500などにも通じる大きくエンジンを覆うタイプで作成したが、ヤマハさん、そう来ましたか…。
ショート動画でチェック!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
1980年代のYZR500から1990年代のFZR・TZRを意識 ついに出た! ヤマハが誇るクロスプレーンコンセプトの3気筒マシン、XSR900をベースとしたハーフカウルのスポーツヘリテイジ「XSR9[…]
ヤマハのレースヒストリーを体現する3気筒スポーツ ヤマハは前日の欧州に続き日本でもXSR900GPを発表。10月26日から開催のジャパンモビリティショー2023、11月7日からミラノで開催のEICMA[…]
よりシャープなルック、新ライディングポジション、先進ITを投入した次世代モデル 2013年秋にケルンショーで発表、2014年に日本でも発売された初代MT-09からちょうど10周年にあたる今秋、ヤマハは[…]
プレミアムスペックが与えられ、デザインはR1M寄りに ヤマハは欧州で、従来型MT-09にもラインナップされていたSP仕様を新型の発表からわずか2日後に追加発表。ヤマハのフラッグシップスーパースポーツの[…]
総合トップはヤマハのレミー・ガードナー選手 ヤマハのYZF-R1がひと際注目を集めた。ジョナサン・レイ選手の移籍から初走行という大きなトピックに加え、来季でヤマハ2年目のレミー・ガードナー選手がコース[…]
最新の関連記事(YMイメージCG by SRD)
その名も「V3R」と「V3R E-COMPRESSOR」だ! ホンダが全く新しい4ストロークV型3気筒エンジンのコンセプトモデルを公開したのは、2024年秋のEICMA(ミラノショー)でのこと。かつて[…]
ASEANモデルのプレミアム化を推進するヤマハ 以前からスクープ情報をお届けしているとおり、WR155シリーズやYZF-R15などが200ccに進化して登場することになりそうだ。 国内のヤマハから公道[…]
いよいよスズキの大逆襲が始まるかもしれない! スズキを一躍、世界的メーカーに押し上げたカリスマ経営者、鈴木修氏が昨年の12月27日、94歳で死去し騒然となった。そんな年末に、海外二輪メディアのMCNが[…]
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
V3の全開サウンドを鈴鹿で聞きたいっ! ここ数年で最も興奮した。少なくともヤングマシン編集部はそうだった。ホンダが昨秋のミラノショーで発表した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」である。 V3だけでも[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
ヤマハRZ201概要:同社らしさ溢れる、美しき工芸品 ドイツのヴァンケル氏が発明したロータリー式エンジンは、ピストン運動で動力を得る従来のストローク式のエンジンと比べ低振動で高出力、しかもサイズも小さ[…]
2024年にモデルチェンジ&Y-AMT仕様追加、最新カラーは1色のみ入れ替えで登場 ヤマハは、2024年4月・9月に発売した新型「MT-09」「MT-09 Y-AMT」に新色のマットライトグレーを追加[…]
ついに見つけた、生存者……! 箱根、海ほたる、日光いろは坂など、ツーリングの名所を電動化したセローで2人の少女が巡る。誰もいない、ひどく荒れ果てた終末世界をバイクでトコトコ駆け回るツーリングコミック『[…]
発進加速をサポートし、燃費も節約 レトロポップなスタイリングの原付二種スクーターが、市販予定車として大阪モーターサイクルショーに登場した。その名も「Fazzio(ファツィオ)」は、タイやインドネシアな[…]
正面気味に見るとメタリックブルー、角度がつくとパープルに変化 大阪モーターサイクルショー開幕直前まで、立て続けにニューモデルを発表してきたヤマハは、その多くを大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーに[…]
人気記事ランキング(全体)
シェルパの名を復活させたブランニューモデル カワサキが、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やSMは2~5年ぶり)に復活させたのは、2024年[…]
新5色ラインナップとなった2022年モデル 2022年モデルが発売されたのは、2022年6月23日のこと。2021年のフルモデルチェンジの際には、新設計の水冷エンジンが4バルブの「eSP+(イーエスピ[…]
まず車間が変わることを理解しておこう! ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。そう[…]
ナンバー登録して公道を走れる2スト! 日本では20年以上前に絶滅してしまった公道用2ストローク車。それが令和の今でも新車で買える…と聞けば、ゾワゾワするマニアの方も多いのではないか。その名は「ランゲン[…]
15番手からスタートして8位でフィニッシュした小椋藍 モナコでロリス(カピロッシ)と食事をしていたら、小椋藍くんの話題になりました。「彼は本当にすごいライダーだね!」と、ロリスは大絶賛。「ダイジロウ・[…]
最新の投稿記事(全体)
モンキーFSシリーズの最新作として誕生! ホンダ「CB1000F コンセプト」で往年のフレディ・スペンサーが駆ったレーシングマシンのカラーリングが話題になったばかりだが、憧れの“スペンサーカラー”をま[…]
孤高のパニガーレV4Sと友好的なパニガーレV2S パニガーレV4Sでサーキットを3本ほど走ると、強烈な疲労感が僕の身体を襲う。汗は止まらず、足腰に力が入らなくなる。試乗直後は格闘技を終えたような感じだ[…]
1999年、東京モーターショーに突如CB Fourが出現! CB Four、ホンダファンは憶えているはず。1999年の東京モーターショーに、何の前ぶれもなく展示されたショーモデル。その名も「CB Fo[…]
※同記事は、別冊オールドタイマー21号(2016年7月号)掲載の記事に加筆し、再構成したものです。 あえてベールに包まれたファルコ 以下は、元スズキ社員としてファルコラスティコ(以下ファルコと表記)の[…]
メンテナンスが必要になった時に必要な部品が手に入る 全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスでEXACTホイールやダイレクトドライブレーシングディスクのユーザーが増加し、MotoGP Moto2クラ[…]
- 1
- 2