
人の気配が消えた終末世界を、名車でトコトコ走ったら──。そんな幻想的なシーンが繰り広げられる「終末ツーリング」という漫画をご存じだろうか。2021年4月に第1巻が刊行され、2023年10月26日に第5巻が発売されることになった。
●文:ヤングマシン編集部
誰もいない世界で、セローのフロントフォークが曲がる
終末世界をトコトコと。箱根、海ほたる、日光いろは坂など、ツーリングの名所を巡る電動オフロードバイク。その姿は1985年から2004年まで生産されたヤマハを代表する名車「セロー225」の1993年式だろうか(フォークブーツの色など異なる部分も?)。エンジンを電動モーターに換装したセローに2人の少女が跨り、タンデムでバイク旅を楽しむのがこの漫画「終末ツーリング」だ。
タイトルのとおり、ツーリングをするのは人の気配がなくなった終末世界。第5巻では、軽井沢から群馬方面へ向かう途中、浅間山の火山ガスを吸って少女のひとり、ヨーコが倒れてしまい、そこに表れた謎の少年との関わりと草津温泉街、そして傷を負ったセローの修理までの物語が展開される。今回はスズキのクロスカントリー軽四輪「ジムニー」も登場するぞ!
第5巻の帯に書かれたキャッチは「ツーリングと温泉。この組み合わせは滅びない。」だ。第1巻は「世界も滅んだし、セローで旅に出よう」、第2巻は「渋滞なし 信号なし 文明なしのバイク旅。」、第3巻は「世界に誰もいないけど、サーキットは誰かと走りたい。」、そして第4巻は「バイクでキャンプ、気に入ったらそこが我が家」だった。
ヤングマシン編集部ではなぜかオジサン世代に刺さっているこの漫画、最新の第5巻は10月26日に発売される。
『終末ツーリング』第5巻 ●作者:さいとー栄 ●価格:737円 ●発売日:2023年10月26日 ●出版社:KADOKAWA
“スーパーカブ”の公式スピンオフ漫画も!
また、大ヒット青春ストーリー漫画「スーパーカブ」の公式スピンオフ「スーパーカブ Rei」も、原作[トネ・コーケン]、漫画[さいとー栄]で2022年10月25日に刊行されている。こちらは、本編の「スーパーカブ」に登場する礼子がスーパーカブに出会うまでが描かれている。
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