
ロイヤルエンフィールドは、インド本国でニューモデル「ブリット350(BULLET 350)」を正式発表。1932年から途切れなく続く最古の車名を受け継ぐ最新モデルは、メテオ350/クラシック350/ハンター350に続くJシリーズ・4番目の兄弟車だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
250cc~750ccクラスをリードするロイヤルエンフィールドの最新作
ロイヤルエンフィールドが最新モデル「ブリット350」を発表した。事前に展開されてきたティーザーではブリット500やブリットSixty-5、ブリット E(Electra)といったロゴマークも公開されていたが、そちらについてはまだ謎のまま。歴代にあった車名をニューモデルの登場にあたって振り返っただけという説もあり、もしそうだとしたらヤングマシン編集部の勇み足である。申し訳ない。
さて、ブリット350である。日本における読み方は『ブリット・サンゴーマル』に統一される。90年にわたる伝統を継承する新型の2023年モデルは『The 2023 Bullet. New heart. Same beat.』を標榜し、新しい心臓を得たが変わらない鼓動を刻むとアピール。生まれては消えていく幾多のバイクとは異なり、途切れなく続く車名はもはやアイコンとなっているのがブリット350なのだ。
エンジンはメテオ350/クラシック350/ハンター350と続いてきた『Jプラットフォーム』と同じ349ccのロングストローク空油冷単気筒で、ハリスパフォーマンスによる鉄製フレームに搭載される。
スタイリングはブリット伝統のディテールを継承しており、大型のワンピース段付きシートやガッシリとしたグラブバー、塗装されたスチールフェンダーやワイヤースポークホイールを装備する。
カラーバリエーションは3モデル&全5色。3Dバッジやカッパーのピンストライプがあしらわれた最高峰のブラックゴールド、前後ディスクブレーキ+デュアルチャンネルABSを持つスタンダードと名付けられたブラックおよびマルーン、そしてシングルチャンネルABS+リヤドラムブレーキでミリタリーの名を冠するブラックおよびレッドが用意される。価格はミリタリーが最も安い17万3562ルピーで、クラシック350よりも少し安価であることから、日本での発売時にはハンター350とまではいかなくてもリーズナブルな価格が期待できそうだ。
3モデルに共通するのは、容量13Lのティアドロップ型燃料タンクと、1954年以来ロイヤルエンフィールド製モーターサイクルの象徴でもあるタイガーアイ(パイロットランプ)を持つ新しいヘッドライトには、伝統的なロイヤルエンフィールドのキャスケット(防止のツバのようなもの)が装着される。
ほかにも液晶のインフォメーションパネルを内蔵するデジタル/アナログ併用メーターや、ハンドルバー下に配置されたUSB充電ポートなどを採用している。
日本市場への導入については別途案内があるとのことで、日本での発売も確定。3バリエーションすべてが導入されるのか、価格は、といったあたりは続報を待つ必要がありそうだ。
ROYAL ENFIELD BULLET 350
ROYAL ENFIELD BULLET 350
主要諸元■全長2210 全幅785 全高1225 軸距1390 シート高805(各mm) 車重195kg■空油冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 349cc ボア×ストローク72×85.8mm 圧縮比9.5 最高出力20.2bhp/6100rpm 最大トルク2.7kg-m/4000rpm 変速機5段リターン 燃料タンク容量13L■ブレーキF=ディスク R=ディスク タイヤサイズF=100/90-19 R=120/80-18 ●価格&入荷時期:未発表
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