
ホンダは欧州で、745ccの並列2気筒エンジンを搭載する兄弟車「X-ADV」および「フォルツァ750」の2024年モデルを発表した。X-ADVについては、新たにスペシャルグラフィックをまとったスペシャルエディションも登場している。いずれも欧州では2023年9月に発売予定だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
大胆なロゴをあしらう2種類のスペシャルエディション
HONDA X-ADV[2024 EU model]
2022年、欧州における350cc以上のホンダ車で販売台数ナンバーワンだったX-ADVは、2016年の欧州デビューから6万台近くがユーザーの手に渡ってきた。2024年モデルではニューカラー“プコブルー”が設定されたほか、“イリジウムグレーメタリック”および“グランプリレッド”のスペシャルエディションが新登場した。マットバリスティックブラックメタリックは継続となる。
X-ADVは、NC750系に端を発したDCT標準装備の並列2気筒エンジンを搭載し、φ43mm倒立フロントフォークやワイヤースポークホイール+フロントダブルディスクブレーキといった本格的な足まわりを備えたSUVマシン。現行モデルは2021年にエンジンパフォーマンスなどがアップデートされた。
スクーターとも呼べるスタイリングで容量22Lのシート下スペースを持ち、グローブボックスにはUSBタイプCソケット、さらにDRL(デイタイムランニングライト)機能を持つツインLEDヘッドライトや5インチTFTディスプレイ、ホンダスマートフォンボイスコントロール(HSVCS)など装備も最新だ。
HONDA X-ADV[2024 EU model]
HONDA X-ADV[2024 EU model]Iridium Gray Metallic Special Edition with graphite black trim and yellow highlights
HONDA X-ADV[2024 EU model]Mat Ballistic Black Metallic with graphite black trim ※継続色
【HONDA X-ADV[2024 EU model]】主要諸元■全長2215 全幅940 全高1370 軸距1590 シート高820(各mm) 車重236kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 745cc 58.6ps/6750rpm 7.04kg-m/4750rpm 変速機6段DCT 燃料タンク容量13.2L■タイヤサイズF=120/70R17 R=160/60R15 ※諸元は欧州仕様
日本には未導入のフォルツァ750
HONDA FORZA 750[2024 EU model]
ホンダのスポーティスクーター“フォルツァ”シリーズ最高峰として君臨するのがフォルツァ750。欧州ほかいくつかの国で販売されるが、日本には導入されていない。
そんなフォルツァ750にはニューカラーが1つと、従来からあるカラーリング3色のうち2色に新しいグラフィックが採用された。新色は“キャンディクロモスフィアレッド”で、新グラフィック採用の2色は“マットバリスティックブラックメタリック”および“イリジウムグレーメタリック”。継続色となるのは、“マットジーンズブルーメタリック”だ。
X-ADVと同様に容量22Lのシート下スペースを持ち、USBタイプCソケット、5インチTFTディスプレイ(HSVCS対応)を持ち、φ41mm倒立フロントフォークにキャストホイール+ダブルディスクブレーキと足まわりも充実している。エンジンは、X-ADVと同様にオートマチックトランスミッションのDCTを採用する745cc並列2気筒だ。
HONDA FORZA 750[2024 EU model]
HONDA FORZA 750[2024 EU model]Candy Chromosphere Red with Graphite Black sump guard and trim
HONDA FORZA 750[2024 EU model]‘Blacked out’ Mat Ballistic Black Metallic with NEW gold wheels and gold logos
HONDA FORZA 750[2024 EU model]Iridium Gray Metallic with NEW Graphite Black sump guard and trim
【HONDA FORZA 750[2024 EU model]】主要諸元■全長2200 全幅790 全高1484 軸距1580 シート高790(各mm) 車重235kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 745cc 58.6ps/6750rpm 7.04kg-m/4750rpm 変速機6段DCT 燃料タンク容量13.2L■タイヤサイズF=120/70R17 R=160/60R15 ※諸元は欧州仕様
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
走行モードと音声入力をゲット。長旅も悠々こなす 高品位なルックスにフル電脳、カラー液晶メーターやスマホ連携機能――ホンダを代表するスクーターシリーズのフォルツァに、歴代最大かつ最も豪華な750が誕生し[…]
伸びやかに加速するエンジンと意のままに操れる車体 「バイクは自分で操ってナンボ」がポリシーのオカザキです(笑)。そんな自分が今回試乗したのが、X-ADV。スクーターライクなフォルムに、クラッチレバーが[…]
オフロードなテイストは取り入れつつも、街でも映える! かねてからモーサイ編集部が注目している「SUVスクーター」。その勢いが2023年も止まらないようです。 そもそも「SUVスクーターって何?」という[…]
330ccのeSP+搭載、セレクタブルトルクコントロールは標準装備 シティスクーターらしい洗練されたスタイリングと、アドベンチャーモデルのエッセンスを高次元で融合させ人気となっているADVシリーズ。 […]
価格はそれぞれ4万4000円/4万9500円の上昇 ヤマハは、「TMAX560」および「TMAX560 Tech MAX(テックマックス)」の2023年モデルを発表。スタンダードモデルのTMAXにはマ[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
世界初公開のプロトタイプ&コンセプトモデルも登場予定! ホンダが公式素材として配布した写真はモーターサイクルショー展示車および鈴鹿8耐時点のもの、つまりミラー未装着の車両だが、JMS展示車はミラー付き[…]
BIG-1が培った価値はホンダのヘリテイジになる ’91年の東京モーターショーに忽然と姿を現したCB1000スーパーフォア。現在のようにネットやSNSもない時代で、事前情報などは一切なく、まさに突然の[…]
前代未聞の動力性能でビッグバイク市場を制覇 「こんなデカいオートバイに、誰が乗るんだ?」ホンダの創業者である本田宗一郎は、開発中のCB750フォアを初めて見たとき、そう語ったと言われている。実際、当時[…]
カラーオーダープランにはじまり車体をツートンに塗り分けるまでに! ホンダは1991年、250ccの4気筒カムギヤトレイン、CBR250FOURやCBR250RをベースとしたJADEを投入した。 JAD[…]
左右で違うイラストが楽しめる! ホンダは、サンリオの人気キャラクター「クロミ」ちゃんのかわいらしいデザインを施したモンキー125用の純正アクセサリー「“Honda × Kuromi” モンキー125用[…]
人気記事ランキング(全体)
世界初公開のプロトタイプ&コンセプトモデルも登場予定! ホンダが公式素材として配布した写真はモーターサイクルショー展示車および鈴鹿8耐時点のもの、つまりミラー未装着の車両だが、JMS展示車はミラー付き[…]
YZF-R1/R6のレースベース車が受注開始! ヤマハがロードレースやサーキット走行専用モデル「YZF-R1 レースベース車」と「YZF-R6 レースベース車」の発売を発表。いずれも期間限定の受注生産[…]
2つの断熱シートが冬を制す「着る断熱材」 屋の壁に使われる断熱材のように、外部の冷気の侵入を防ぎ、体から発せられる熱を外に逃がさない。このシンプルな原理をウェアで実現したのがXShelterだ。 その[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州に続き北米でもスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカ[…]
日本仕様はたったの2️種類 各国独自の特別仕様車を除けば、Z1-Rには初代とII型の2種類しか存在しない。ただしZ1-RIIのサイドカバーエンブレムは、欧州仕様:車名そのまま、北米仕様:IIナシのZ1[…]
最新の投稿記事(全体)
Z H2 SEが進化! スマホ連携ナビが利用可能に スーパーチャージドネイキッドのフラッグシップ「Z H2 SE」の2026年モデルが9月27日に発売される。カラーリングが「メタリックマットグラフェン[…]
地域の課題をライダーが解決 舞台となるのは、兵庫県北部の養父市と朝来市にまたがる日本遺産「鉱石の道」だ。ここは、かつて日本の近代化を力強く支えた鉱山の史跡群が点在する、歴史ロマンあふれるエリア。しかし[…]
青ベース、白ベースそれぞれのツートーンが登場 カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載(バーチカルは垂直に立ったシリンダーを指す)するW800は、360度[…]
カワサキ大排気量モデルの原点は、2026年モデルも普遍性を継承 目黒製作所の創立100周年だった2024年秋、「メグロK3」が初のデザインアップデートを受けた。2024年11月発売のメグロS1のカラー[…]
DCAがスポーツと旅でディメンションをキャラ変する!? まず驚かされたのは、より扱いやすくなった車体だ。走り始めた瞬間この“RTってこんなに軽やかだったっけ?”と思うくらい扱いやすくなっている。どうや[…]
- 1
- 2