
ヤマハは、124ccブルーコアエンジンを搭載する原付二種スクーター「NMAX ABS」にニューカラーを追加し、2023年8月22日に発売すると発表した。新色のダークブルーと、継続色のマットダークグリーン、マットダグレーで全3色のラインナップとなる。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
スマートフォンアプリと連動、トラクションコントロールシステムも装備
ヤマハは、2021年にフルモデルチェンジし、2022年にカラーラインナップを刷新した原付二種スクーター「NMAX ABS」にニューカラーを追加し、2023年8月22日に発売する。従来のホワイトメタリックを廃止し、ダークブルーを投入。マットダークグリーンおよびマットダグレーを継続色として販売する。
2021年のモデルチェンジでは、アップデートされたブルーコアエンジンを新フレームに搭載し、トラクションコントロールシステムやアイドリングストップシステム、スマートモータージェネレーターなどを採用したほか、スマートフォン用の専用アプリにも対応するようになった(当時ヤマハ国内モデルで初採用)。
専用アプリの「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」は、バイクとペアリングのペアリングによって以下の機能を拡充することが可能。
1)電話やメールの着信、スマートフォンの電池残量など、車両側のメーター表示項目の追加
2)スマートフォン画面でのエンジン回転数表示
3)オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ
4)燃費など運転状況把握
5)車両の最終駐車位置確認
また、ブルーコア(BLUE CORE)エンジンは軽量鍛造ピストンやVVA(可変バルブ/6000rpmで吸気側のリフト量が切り替わる)、放熱性に優れるDiASil シリンダー、ロス低減を図るオフセットシリンダーなどを引き続き採用しつつ、吸排気系の仕様やFIセッティングの変更で、リニアで扱いやすい出力特性とパワー感を持ったまま最新の令和2年排出ガス規制に適合している。
「Smart Motor Generator system(スマートモータージェネレーターシステム)」は、エンジン始動用のモーターとジェネレーターの機能を一体化したもので、走行時はジェネレーターとして働き、エンジン始動/再始動時にはモーターとして働く。これにより、部品点数を減らしてシンプル化するとともに、スタータークラッチを介さず直接クランクシャフトを回転させることで、エンジン始動時の「キュルキュル」音をなくしている。また、アイドリングストップシステムも搭載している。
YAMAHA NMAX ABS[2023 model]
車名 | NMAX |
認定型式/原動機打刻型式 | 8BJ-SEG6J/E32TE |
全長×全幅×全高 | 1935×740×1160mm |
軸距 | 1340mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 765mm |
キャスター/トレール | 26°30′/100mm |
装備重量 | 131kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 124cc |
内径×行程 | 52.0×58.7mm |
圧縮比 | 11.2:1 |
最高出力 | 12ps/8000rpm |
最大トルク | 1.1kg-m/6000rpm |
変速機 | Vベルト無段変速(オートマチック) |
燃料タンク容量 | 7.1L |
WMTCモード燃費 | 46.9km/L(クラス1、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 110/70-13(チューブレス) |
タイヤサイズ後 | 130/70-13(チューブレス) |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 37万9500円 |
車体色 | 暗青、艶消し暗緑、艶消し暗灰 |
発売日 | 2023年8月22日 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
ブルー×マットブルーの組み合わせ、そして鮮やかなオレンジの2色 ヤマハは、水冷124ccのブルーコアエンジンを搭載した原付二種スクーター「CYGNUS GRYPHUS(シグナス グリファス)」にニュー[…]
左右非対称デザインの“Call of Ambition” 台湾ヤマハは、アウトドアスタイル・スクーターの先駆者として日本でも販売されていたBW’Sの2023年モデルを発表。BMWのR-GSシリーズを思[…]
【テスター:大屋雄一】最初期型リード50からバイク人生がスタートしたモーターサイクルジャーナリスト。本誌テスター歴は四半世紀を超える。原付二種は国内外メーカーの別を問わず試乗経験豊富だ。 【テスター:[…]
新排出ガス規制に適合した新“ブルーコア”エンジン搭載、フレームも新作に ヤマハは、リーニングマルチホイール(LMW)を採用する原付二種の3輪スクーター「トリシティ125」をモデルチェンジし、2月28日[…]
ヤマハの小排気量スポーツが一挙充実、反撃の狼煙はここから 155cc以下にスクーターしかなかったヤマハのラインナップに、待望のスポーツモデルが4車も追加されることになった。 ネオクラシックのXSR12[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
8/1発売:ロイヤルエンフィールド「ハンター350」 2025年8月1日より受注を開始するのが、ロイヤルエンフィールドの新型「ハンター350」だ。注目すべきは、従来モデルから5万円以上の値下げが敢行さ[…]
ヤマハ版ハンターカブ「PG-155」の可能性を探る アジアで話題沸騰のヤマハ「PG-1」はキャブレター仕様のため、日本の排出ガス規制が壁となる。そこでヤングマシンは「PG-155」という上位グレードの[…]
今年の8耐レーサーYZF-R1&1999 YZF-R7フォトブース 6年ぶりに鈴鹿8耐へファクトリー体制での参戦を果たすヤマハ。それもあってか、今年の8耐は例年以上の盛り上がりを見せている。 会場のヤ[…]
“モンスターマシン”と恐れられるTZ750 今でもモンスターマシンと恐れられるTZ750は、市販ロードレーサーだったTZ350の並列2気筒エンジンを横につないで4気筒化したエンジンを搭載したレーサー。[…]
WMTCモード燃費×タンク容量から航続距離を算出してランキング化 この記事では、国内4代バイクメーカーが公表しているWMTCモード燃費と燃料タンク容量から算出した1給油あたりの航続可能距離を元に、12[…]
最新の関連記事(新型スクーター)
スマホ連携TFTやスマートキー装備のDX ホンダがミラノショーで発表した2025年モデルのPCX125(日本名:PCX)。2023年には欧州のスクーターセグメントでベストセラーになった同車だが、日本で[…]
125ccスクーターよりも力強い発進加速、街中で光る静けさ ホンダがパーソナルユース向けに国内リリースした電動スクーターの第2弾「CUV e:」は、第1段の「EM1 e:」が50cc相当の原付一種だっ[…]
原付スクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があ[…]
輝く青と深緑、艶消し黒の3色に刷新 スズキは、400ccクラスのビッグスクーター「バーグマン400」にニューカラーを導入、2025年7月18日に発売する。 深緑の『パールマットシャドウグリーン』にはゴ[…]
7月上旬発売:ヒョースン「GV125Xロードスター」 ヒョースンモーター・ジャパンから、原付二種クラスに新型クルーザー「GV125Xロードスター」が投入される。発売は2025年7月上旬から日本国内向け[…]
人気記事ランキング(全体)
ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン登場! ハーレーダビッドソンの現行クルーザーモデルには、シリンダーヘッド/スロットルボディ/インテークマニホールドを刷新した3タイプのミルウォーキーエイト[…]
ブランド名は「南北戦争」に由来 1991年、成功を収めた弁護士、マシュー・チェンバースが興したバイクメーカー、コンフェデレート。 和訳すると「南軍」を意味する社名は、創業地がルイジアナ州バトンルージュ[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
「ワインディングの覇者を目指すならCB-1」のキャッチコピーだったら評価は変わった!? カウルを装着したレーサーレプリカが出現する以前、1970年代までのスーパースポーツはカウルのないフォルムが一般的[…]
最新の投稿記事(全体)
50ccでも実用カブとは別系統のOHCスポーツ専用エンジンを開発! ホンダは1971年に、50ccではじめてCBの称号がつくベンリイCB50を発売した。 それまで50ccにもスポーツモデルは存在したが[…]
LEDのメリット「長寿命、省電力、コンパクト化が可能」 バイクやクルマといったモビリティに限らず、家庭で利用する照明器具や信号機といった身近な電気製品まで、光を発する機能部分にはLEDを使うのが当たり[…]
コンセプトが異なる3種のフルフェイスにニューグラフィック登場 KabutoのフラッグシップであるF-17は、耐貫通性と衝撃吸収性を備える高強度複合素材帽体『A.C.T.-2』に、徹底した空力特性を加え[…]
風が抜けるのにCEレベル2! タイチ「ネックスエアー」が夏の安全を変える ライダーの命を守る重要な装備、胸部プロテクター。しかし夏場は熱がこもりやすく、つい安全性よりも涼しさや薄さを優先した装備に切り[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
- 1
- 2