
BMWモトラッドは、本国ドイツ・ミュンヘンで「BMW モトラッド コネクテッドライド スマートグラス」を発表した。ヘッドアップディスプレイを備えたアイウェアで、普通のサングラスのように使えるだけでなくナビゲーション、速度、ギヤなどのデータをリアルタイム表示可能というもの。これ日本でも欲しいっ!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:BMW Motorrad
プロジェクションの位置は走行中も設定可能、望む視界を手に入れられる!
BMWモトラッドは、本国ドイツ・ミュンヘンで「BMW モトラッド コネクテッドライド スマートグラス」を発表。数年前には“まだまだ未来のこと”と思われていたSFのような技術が現実のものになった。まだ欧州での価格が発表されたにすぎないが、日本への導入も期待せずにはいられない。
このスマートグラスは、見た目にはほぼ完璧なサングラスで、レンズは85%透明なものと一般的なサングラスの濃度の2セットが付属する。スマートグラスとしての機能は、ヘッドアップディスプレイ技術によりナビゲーションなどのデータをリアルタイムでライダーの視野に投影し、ライディングに必要な目線を妨げることなく情報を得ることができるというもの。
BMW Motorrad ConnectedRide Smartglasses
使用にあたってはBluetoothと「BMW Motorrad Connect」アプリを介してスマートフォンに接続し、ヘッドアップディスプレイで投影するプロジェクションの位置は乗車前だけでなく、BMWバイクのハンドルバーに設置されたマルチコントローラーによって走行中にも調整可能。視線の中央近くに常に情報が投影されるのは邪魔くさいと考えるライダーにとっては、こうした自由度のあるセッティングはありがたい。
投影される情報はバイクのライディングに最適化されたもので、さまざまなヘルメットや顔の形状にフィットするよう調整可能としており、長時間のライディングでも耳やこめかみの痛みを低減してくれそう。駆動はリチウムイオン電池を用い、付属のUSBケーブルで充電すると最大10時間の連続作動が可能だ。
購入にあたっては眼鏡をかけている人のために度付きアダプター(+/-4.5)も用意されるほか、鼻パッドが2サイズ付属する。光センサーを備え、右眼の位置に投影される情報は前述のとおりナビゲーションのほか、速度、制限速度、ギヤ段数を表示可能。ナビについては矢印を基本としたターンバイターン式に近いもので、○○通りなどのストリート名や交差点、正確で詳細な方向を示してくれるという。
カラーはアンスラサイトを採用し、渋めのデザインを強調。重量は未発表、動作温度範囲は-10℃~+50℃だ。欧州では690ユーロ(日本円換算約10万7000円)と発表されたが、その他の地域への導入などについては言及されていない。
BMW Motorrad ConnectedRide Smartglasses
【動画】BMW Motorrad ConnectedRide Smartglasses
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
スマートフォンでルート設定、メーターに情報を表示 BMWは、同社が提供するスマートフォン用アプリ「BMW Motorrad Connected(ビー・エム・ダブリュー・モトラッド・コネクテッド)」に、[…]
モトスマートモニターのテスト走行映像と記事中の掲載写真をまとめて見る 振動で傷むのが怖いスマートフォンよりも、専用モニターをマウントしたい! スマートフォンの普及にともない、ナビ機能を一度も使ったこと[…]
私の戦闘力(価格)は13万7500円です── 思ったよりも安い! さまざまなベンチャー企業などからスマートヘルメット=スマートフォン等と連動し、HUD(ヘッドアップディスプレイ)とスピーカーを備えるハ[…]
ヘルメットに内蔵された小型ディスプレイに映像や情報などを映し出すスマートヘルメット。その決定版となりそうな製品が「X-1」だ。日本のベンチャー企業であるボーダレスが開発し、北米では既に'19年末から販[…]
2019年シーズンから始まるモトE選手権(モトGPと併催される電動バイクのレース)に車両を供給するエネルジカと、スマホ業界などで覇権をねらうサムスンが手を組んで提案するのは、スマートライドと呼ばれるシ[…]
最新の関連記事(BMWモトラッド)
ロングツーリングでも聴き疲れしないサウンド 数あるアドベンチャーモデルの中で、草分け的存在といえるのがBMWモトラッドのGSシリーズ。中でもフラッグシップモデルのR1300GSは2024年に国内導入さ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
2年に一度、世界各国から勝ちぬいたGSライダーが競う祭典への道 BMWモトラッドは、「インターナショナルGSトロフィー2026」に出場する日本代表選手を決定する国内選考会を2025年10月11日(土)[…]
壮大な旅を追うドキュメンタリー映画:初夏より全国公開 ドキュメンタリー映画『タンデム・ロード』が、2025年初夏よりイオンシネマ系列で全国公開される。 本作は、映画作りで活躍してきた滑川将人とパートナ[…]
愛車は1290スーパーデュークRという「素人」のチーちゃん! ヤングマシン最新動画は、人気の新型車試乗。JAIAの2025試乗会ということで、最新の輸入バイクに試乗しました。 しか~し、今回は出演者に[…]
最新の関連記事(バイク用品)
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
他の積載方法とは異なる、シートバッグの利便性 2輪でツーリングをする際の荷物の積載方法は、①ストレッチコード/ネット、②タンデムシート上部に装着するシートバッグ、③後輪左右に設置するサイドバッグ、④車[…]
2層構造ポリエステル生地が生み出すドライ性能 「ドラスティックドライ」シリーズの最大の特徴は、独自に開発された2層構造のポリエステル生地にある。この特殊な生地構造は、肌に接する内側の層と、外側の層で異[…]
高品質な『ラメ感』を演出する特殊塗装を用いたデラックス仕様 『CLASSIC AIR』は、フェイスガードを持たないオープンフェイスヘルメットで、帽体部にベンチレーションホールやスポイラーをいっさい装備[…]
イギリスやヨーロッパのレースファンが待望するIOMTT 2025年モデルが登場 アライヘルメットはマン島TT(IOMTT)を40年にわたってスポンサードしており、ライダーの安全を守り続けてきた。そのた[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
インパクト大なシリーズ初カラー 現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロに仕上げられた1台であるXSR900。3種のパワーモ[…]
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
※この記事は別冊モーターサイクリスト2010年11月号の特集「YAMAHA RZ250伝説」の一部を再構成したものです。 ヤマハ RZ250のエンジン「2ストロークスポーツの純粋なピーキー特性」 ヤマ[…]
最新の投稿記事(全体)
直4&丸目。王道のジャパニーズネイキッドスタイル 直列4気筒エンジンの存在感を際立たせつつ、丸1眼ヘッドライトとオーソドックスな外装。CB1000Fコンセプトのスタイルは、往年のエフらしさを漂わせつつ[…]
日本映画史の記憶に残り続ける『トラック野郎』シリーズ第1作 『トラック野郎 御意見無用』は、1975年に公開された鈴木則文監督による日本映画。東映製作/配給の『トラック野郎』シリーズの記念すべき第1作[…]
2019年モデル概要:WのDNAを今に伝えるモデルが再始動 1966年当時、カワサキブランド初の大排気量4ストロークマシンとして登場したW1が背負った最速という使命は、今なお続くニンジャやZシリーズが[…]
そもそも「過給機」とは 世界最大規模の2輪車ショーといわれるEICMA(ミラノショー)。2024年11月に開催された同ショーにおいて最大級の注目を集めたのは、ホンダが初公開した電動過給機付きV型3気筒[…]
快適性向上、簡易ナビ/USB-Cを標準装備! ロイヤルエンフィールドから新型「ハンター350{HUNTER 350)」が登場! 日本で総輸入発売元を務めるピーシーアイが新型を発表するとともに、価格や発[…]
- 1
- 2