
防護性能が最優先なのはもちろん、運動性や安定性、長時間ライディングでの快適性や疲労度も重要な選考基準だし、ライダーの個性をアピールする大切なアイテムがヘルメットだ。自分にピッタリなモデルを探してみよう! フルフェイスでは、モトGPでも使える本格レーシングをはじめ軽量なカーボン製も多数登場し、インナーバイザーやインカム装着前提など利便性も追及されており、ファッション性に長けたクラシック系も充実している。
●文:伊藤康司 ●外部リンク:アライヘルメット / SHOEI / OGK Kabuto / デイトナ / RSタイチ / リンクス / ウインズジャパン / ワイズギア / アクティブ / 南海部品 / ゴッドブリンク / 東単 / セイデン
- 1 伝統と革新を注ぎ込んだトップモデル〈アライヘルメット RX-7X〉
- 2 モトGPに参戦可能な本格レース使用〈アライヘルメット RX-7X FIM Racing#1〉
- 3 軽量カーボンモデルも!〈アライヘルメット RX-7X SRC〉
- 4 シーンを選ばないオールラウンダー〈アライヘルメット アストロGX〉
- 5 機能を盛り込んだヴィンテージ〈アライヘルメット ラパイドネオ〉
- 6 骨太フォルムのクルージングモデル〈アライヘルメット XD〉
- 7 勝利に貢献するレーシングモデル〈SHOEI X-Fifteen〉
- 8 HUDを装備するサイバーヘルメット〈SHOEI オプティクソン〉
- 9 軽量でコンパクトなフルフェイス〈SHOEI Z-8〉
- 10 プレミアムなツーリング仕様〈SHOEI GT-Air II〉
- 11 進化系クラシックの雄〈SHOEI グラムスター〉
- 12 オンもオフもイケる!〈SHOEI EXゼロ〉
伝統と革新を注ぎ込んだトップモデル〈アライヘルメット RX-7X〉
軽量で強靭な樹脂素材や、衝撃をかわす帽体やシールドのフォルム、空力や換気を促進するダクトなど、プロテクションと機能性を追求したアライのフラッグシップモデル。トップライダーのレプリカや、カラーグラフィックも多彩。
【Arai RX-7X】●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62、63-64、65-66 ●規格:スネル、JIS、MFJ ●色:単色5色、グラフィック17色(63-64、65-66は単色2色)※一部新色は未発売
モトGPに参戦可能な本格レース使用〈アライヘルメット RX-7X FIM Racing#1〉
FIM規格より厳しい耐貫通試験をクリアし、徹底的に軽量化。高速安定性を高めるレーシングスポイラーを装備しつつ、ベースとなるRX-7X同等の重さを実現。認定販売店のみの限定発売。
【Arai RX-7X FIM Racing#1】●価格:6万9300円 ●サイズ:54、55-56、57-58、59、60-61 ●規格:JIS、MFJ、FIM ●色:単色2色
軽量カーボンモデルも!〈アライヘルメット RX-7X SRC〉
ナノレベルに粉砕した特殊カーボンと特殊樹脂で繊維密度を高めたアライ独自のカーボン・コンポジット帽体。専用バッグやプロシェードシステムも付属しRC正規取扱店のみの限定販売。
【Arai RX-7X SRC】●価格:27万5000円 ●色:カーボン※規格、サイズはRX-7Xに準じる。 ●価格:5万5000円(単色)、6万4900円(グラフィック) ●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62 ●規格:スネル、JIS、MFJ ●色:単色3色、グラフィック5色
シーンを選ばないオールラウンダー〈アライヘルメット アストロGX〉
長時間でも疲れないフィット感や、脱ぎ被りしやすい間口の広さなど、防護性能を堅持しながら快適性を追求。GTスポイラーは疲労を抑え、サイドのリブはインカムを装着しやすい形状。
【Arai ASTRO-GX】●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62 ●規格:スネル、JIS、MFJ ●色:単色5色、グラフィック11色※一部は5月下旬発売
機能を盛り込んだヴィンテージ〈アライヘルメット ラパイドネオ〉
外部にエアダクトを設けず、ラパイド伝統の3本スリットのクラシカルなフォルム。頭頂部の熱気はインナーライナに装備したエアルートを通り、後部裾のスリットから効率よく排出。
【Arai RAPIDE-NEO】●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62 ●規格:スネル、JIS、MFJ ●色:単色5色、グラフィック12色
骨太フォルムのクルージングモデル〈アライヘルメット XD〉
メッシュ付きのXDマウススリットやサイドのエアーチャンネルが力強さをアピール。開閉式の頭頂部の前後のダクトや、首後ろのNEノズルも合わせて排熱やデフロスト機能を完備。
【Arai XD】●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62 ●規格:スネル、JIS、MFJ ●色:単色3色、グラフィック5色
勝利に貢献するレーシングモデル〈SHOEI X-Fifteen〉
350km/hオーバーの超高速でも安定した空力性能を発揮するエアロフォルムは、従来より浮き上がり1.6%、押し付け6.1%低減。スタビライザーと連なる帽体形状もX-Fifteenの特徴。肌触りの良い内装はフィット感の調整幅も広い。
【SHOEI X-Fifteen】●価格:7万4800円(単色)、8万9100円〜9万2400円(グラフィック) ●サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL ●規格:JIS、MFJ、FIM ●色:単色3色、グラフィック11色※一部は’23春、夏発売予定
HUDを装備するサイバーヘルメット〈SHOEI オプティクソン〉
右目前に配置したコンバイナ(ディスプレイ)にナビゲーションや電話の発着信などを表示するヘッドアップディスプレイを装備(専用アプリの加入が必要)。スマートフォンとBluetoothで接続し、内蔵するスピーカーとマイクで通話可能。
【SHOEI OPTICSON】●価格:13万7500円+バッテリー1万1000円 ●サイズ:M、L、XL ●規格:JIS ●色:単色2色
軽量でコンパクトなフルフェイス〈SHOEI Z-8〉
4サイズの帽体でコンパクトさと軽さを追求し、静音性や涼しさにも優れる。シールドはワンアクションでロック&開閉できる。
【SHOEI Z-8】●価格:5万8300円(単色)、6万8200円〜7万1500円(グラフィック) ●サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、XXXL、XXXXL ●規格:JIS ●色:単色7色、グラフィック12色(XXXL、XXXXLは単色3色)※一部は’23夏発売予定、受注期間限定モデルあり
プレミアムなツーリング仕様〈SHOEI GT-Air II〉
エッジの効いた帽体とベンチレーションが一体化したアグレッシブな形状。専用設計のSENA製インカム(別売)をスッキリ装着。
【SHOEI GT-Air II】●価格:5万8300円(単色)、6万7100円〜7万1500円(グラフィック) ●サイズ:S、M、L、XL、XXL ●規格:JIS ●色:単色6色、グラフィック17色 ※一部は’23夏発売予定、受注期間限定モデルあり
進化系クラシックの雄〈SHOEI グラムスター〉
一見レトロだがダックテールの絞り込んだフォルムや、インナーに設けたエアルートによる換気など、フィット感や快適性に優れる。
【SHOEI Glamster】●価格:4万9500円(単色)、5万8300円〜6万1600円(グラフィック) ●サイズ:S、M、L、XL、XXL ●規格:JIS ●色:単色5色、グラフィック6色 ※受注期間限定モデルあり
オンもオフもイケる!〈SHOEI EXゼロ〉
’80年代のEXを彷彿させる尖ったチンガードが特徴的なオフ系フォルムのフルフェイス。バブル風のインナーシールドも洒落ている。
【SHOEI EX-ZERO】●価格:4万6200円(単色)、5万5000円〜5万8300円(グラフィック) ●サイズ:S、M、L、XL、XXL ●規格:JIS ●色:単色6色、グラフィック3色※一部は’23秋発売予定、受注期間限定モデルあり
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ヘルメット)
高品質な『ラメ感』を演出する特殊塗装を用いたデラックス仕様 『CLASSIC AIR』は、フェイスガードを持たないオープンフェイスヘルメットで、帽体部にベンチレーションホールやスポイラーをいっさい装備[…]
イギリスやヨーロッパのレースファンが待望するIOMTT 2025年モデルが登場 アライヘルメットはマン島TT(IOMTT)を40年にわたってスポンサードしており、ライダーの安全を守り続けてきた。そのた[…]
小椋藍選手のレプリカグラフィックがオープンフェイス『VZ-RAM』に登場 小椋藍選手は昨年のMoto2でチャンピオンを獲得し、今季よりトラックハウスMotoGPチーム(アプリリア)と契約、MotoGP[…]
兎にも角にも“ヤマハ純正”のデザインがポイント!! フルフェイスヘルメット「Z-8 YAMAHA RACING」最大の特徴は、なによりヤマハが手がけた正真正銘の“ヤマハオリジナル”なカラー&グラフィッ[…]
Amazon1位のスマートモニターの進化版が登場! ベーシックモデルは驚異の低価格 大事なiPhoneやAndoroid端末が振動や落下などで壊れずに済むようになるスマートディスプレイは最近でも一番話[…]
最新の関連記事(バイク用品)
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
他の積載方法とは異なる、シートバッグの利便性 2輪でツーリングをする際の荷物の積載方法は、①ストレッチコード/ネット、②タンデムシート上部に装着するシートバッグ、③後輪左右に設置するサイドバッグ、④車[…]
2層構造ポリエステル生地が生み出すドライ性能 「ドラスティックドライ」シリーズの最大の特徴は、独自に開発された2層構造のポリエステル生地にある。この特殊な生地構造は、肌に接する内側の層と、外側の層で異[…]
高品質な『ラメ感』を演出する特殊塗装を用いたデラックス仕様 『CLASSIC AIR』は、フェイスガードを持たないオープンフェイスヘルメットで、帽体部にベンチレーションホールやスポイラーをいっさい装備[…]
イギリスやヨーロッパのレースファンが待望するIOMTT 2025年モデルが登場 アライヘルメットはマン島TT(IOMTT)を40年にわたってスポンサードしており、ライダーの安全を守り続けてきた。そのた[…]
人気記事ランキング(全体)
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
ライディングポジション関連を変更。実用性もアリ!! 基本構成はCB1000ホーネット譲りだが、各部のパーツは専用品が多い。とくに注目すべきはスマートキーだ。ホーネットでは物理キーを鍵穴に挿し込む一般的[…]
半クラッチは熱膨張で繋がる位置が変わる! ほんとんどのバイクは、エンジンのシリンダーよりちょっと後ろに丸い膨らみがある。これがクラッチ。 丸い膨らみの中には、エンジンのパワーを発生するクランクシャフト[…]
日本映画史の記憶に残り続ける『トラック野郎』シリーズ第1作 『トラック野郎 御意見無用』は、1975年に公開された鈴木則文監督による日本映画。東映製作/配給の『トラック野郎』シリーズの記念すべき第1作[…]
250A1、350A7に続く最速チャレンジャー真打ち登場!! 1966年に250ccA1サムライで、先行していたホンダCB72、ヤマハYDS3、スズキT20の性能を上回り、次いでボアアップした338c[…]
最新の投稿記事(全体)
実は”ホンダエンジン”時代からの愛車だった マンセルがF1のパドックで乗っていたのは、ホンダのダックス70(CT70)でした。1988年モデルとも、1987モデルとも言われていますが、いずれにしろ当時[…]
ライトウェイト&ハイパワーな400が装いを新たにした 2022年モデルの発売は、2021年9月10日(一部カラーは10月15日)。並列2気筒エンジンを採用し、ニンジャ250とほぼ共通の167kgの軽量[…]
カワサキW800(2022) 試乗レビュー カワサキW800(2022) 概要 ■全長2190 全高1075 軸距1465 シート高790(各mm) 車重226kg ■水冷4スト2気筒SOHC4バルブ[…]
スリップオンながら純正マフラーから2馬力UP! 本製品は、トリックスターがこれまでレースで培ったすべてを集約し具現化したブランド最高性能サイレンサー「IKAZUCHI」を採用。オールチタンにて構成する[…]
【ご注意】本記事は、エンジンオイルの過剰注入がエンジンに与える影響を確認するための実験であり、一般使用車両での実施や再現を推奨するものではありませんのでご了承ください。 オイルの規定量は守らなくちゃイ[…]